のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

鳥を見て翼を作ったような象

2015年01月05日 | 農のあれこれ
ようやく耕作放棄地の開墾作業の前半が終わりました
地表の樹木や草を持ち出し
あとは抜根、天地返し、整地と機械任せの作業となりますが
時間も費用も想定していた倍もかかりそうです
地主さんの理解をいただいて
新しくできた畑を長くお借りしなければなりません

耕作放棄のままでは農地とは認められず
税金も雑種地扱いになるということは
理解いただけますでしょうか
農地として管理しているだけで
地主さんには利益があるということです
10年、20年、できれば30年といった期間お借りして
ナシ畑にでもしたいと考えています

これまでも先輩たちから話しに聞いてはいたのですが
自ら40年あまりのナシ栽培の経験をしてきて
ナシの樹と栽培棚等の施設の寿命は同じということを
実感してきました
ナシ畑の一部を全面的に改植するためには
栽培面積の他に
苗木を育成するような生産の上がらない畑が必要で
所有地ギリギリで栽培、経営しているような小農には
なかなかできないことだ思っていました

今回、近接地で遊休農地をお借りできるようなチャンスを得ました
チャレンジをしてチャーミングな事業経営にしたいと思います

開墾作業前半を通じて感じたことのもうひとつ
パワーシャベルはなんてエライんだろうということ
穴を掘るだけでなくものを抱えて運べるんです

いやいやそんなことはわかりきったことというなかれ
わが家でも伐採した太いナシの幹や根を運び出すときに
大活躍していましたので
その能力はよーくわかっていますが
それにしても、です
手や他の機械ではとても面倒になりそうなものでも
まるで象のように腕?鼻?で抱えて運搬します
今回は写真のように小枝や細かな根の部分をぎゅっとまとめて
持ち出すことができました
イバラのような手袋していても嫌われるようなものでも、です

パワーシャベルを発明した人は凄いなあと思っていたのですが
今回の経験から最初から穴を掘るという作業を想定していた機械ではなく
当初は象のように鼻でものを抱えて運ぶことから発想したのではないか
そんなことを思いながら作業していました