のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

うつくしき妻あり我に光よき鍬あり我に楽し人の世(佐々木信綱)

2013年01月17日 | 農のあれこれ
ひと月前に播いたライムギがこの極寒の中で芽を出し始めました

指導農業士会等の主催による「千葉県農業者活動交換大会」
というイベントに出かけてきました
「新たな農業への挑戦」というテーマで4件の事例発表があり
その中でF市M農園さんの取り組みに興味を持ちました

大規模稲作を目指し家族経営協定の中で“稲作40ha”という目標を共有化
後継者のパートナーの役割分担も盛り込みながら
家族や経営の変化を機に協定を見直してきているといいます

規模拡大を進めるには販売力強化がカギと考え
平成20年には地元農家と米販売業者とともに有限責任事業組合を設立

さらに地域の水田を守るためには
個人に何らかの事情があっても継続していけるよう
複数人での法人経営体が必要と平成23年に
近隣の大規模農家や米販売業者と生産法人の要件を満たした株式会社も設立
M農園の経営を徐々に株式会社に移しながら一層の規模拡大を図るといいます

また平成24年には農作業委託や農地利用集積・耕作放棄地再生に取り組むため
JA青年部有志と営農集団も立ち上げ
地域貢献にまで活動の範囲を広げています

法人設立に際し近隣農家だけでなく米販売業者も巻き込んでいるのが
M農園さんのオリジナルと思いますが
それは後継者の方が就農前に卸売市場に勤務していたからでしょう

事業体としての目標を明確にし
様々な経営形態を導入しながら次世代へ継承していく
一つのモデルになると感心しました