のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

縮められ手に金握る春の宵

2010年02月13日 | 冬の梨畑
もしかしたら以前にも紹介していたかもしれません。
剪定用具の一つです。
道具箱の下の方から持ち出してきました。
久々の登場です。
「ハンドナイフ」といいます。

             
輪になった部分を薬指にはめ、

             
握ったところで、誘引ひもを手の外側で切ります。
これが、想定されている使い方と思います。

ひもを切る際に薬指に相当の負荷がかかります。
使っているうちに指が痛くなって、
結局使わなくなってお箱入りになっていました。

ところが、ナシ仲間の先輩との話のなかで、
中指にはめて使っている、
こんな便利な道具を使わない手はないとまで言われてしまいました。
なるほど中指か、気がつかなかったと持ち出したのはよかったのですが…

             

             

             

確かにひもを切る際の輪をはめた指への負荷は少ないようですが、
刃の位置が親指側になってしまい、
枝をはさみで切る際に掌で固いものと固いものがかちあってうまくありません。
そういえば、先輩は中指用にオリジナルのものを作ってもらっているといっていました。
話は最後まで聞くものです。

剪定・誘引の際のハンドナイフを使わない場合の手順としては、
①枝先をはさみで切り
②はさみをケースに戻し
③枝を誘引して棚に縛り付け
④はさみでひもを切り
⑤はさみをケースに戻す
となります。

ハンドナイフを使うと、④、⑤の作業が「ハンドナイフで切る」だけになり、
一工程を省くことができます。
この間、はさみをケースに出し入れするために
右腕を上げ下げすることになりますので、
一工程以上の省力となります。

先輩のところではパートさんも
ハンドナイフを使いこなしているといいますので、
もう一度、チャレンジしてみましょうか。