のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

沼尻の蘆の茂みによする波だぷりだぷりと音のよろしき(古泉千樫)

2008年07月05日 | わが家の時時
手賀沼学会という団体がありまして
第5回の大会記念シンポジウムのパネラーとして
参加してきました。

テーマは
「手賀沼周辺の豊かなみどりを保全するために
市民の力でなにができるか」

千葉大学のTS先生が基調講演とコーディネート、
緑のネットワーク・まつどのTKさん、
柏市の下田の森緑地里山協議会のMさん、
そして手賀沼トラストのSの3人がパネリスト。

TS先生の基調講演は
都市における緑が歴史的にどのように位置づけられてきたか。
そして、これからの人口減少成熟社会において
どのように関わっていかねばならないのか
と整理していただきました。

「緑のネットワーク・まつど」は
松戸市内の緑地保全活動を行う10団体あまりのネットワークで
2004年から情報交換や里やまボランティアの育成講座を
行っている団体。

下田の森緑地里山協議会は
柏市の都市緑地として確保された下田の森を
周辺自治会が自分たちの森として整備、管理しています。

そしてSは
手賀沼トラストとわが家の納得米プロジェクトの活動を紹介して
消費者が直接農業に参画する可能性を話題提供しました。

住民活動の対象の性格も方法も異なる3つの事例を受け、
TS先生は議論のポイントを次の4点に絞って討議を展開。
①行政との連携、
②仲間作り、
③事業費の創出、
④広域ネットワーク

的確なコーディネートのおかげで
有意義なシンポジウムだったという
参加者の声が多かったということでしたが、
本当の成果はこれからです。

これを機に千葉県北西部(東葛飾地域)の
緑と住民がより良い関係を築ければ幸いです。