信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

湯の丸高原花便り8.22

2015年08月23日 | 山野草

湯の丸高峰林道沿いには高原の花が彩り、ロマンスの花道を演出しています。

 
池の平へ訪れたご夫人、蝶の”おもてなし”に大感激、仲間が早速記念撮影です。
長野県の天然記念物に指定されている「ベニヒカゲ」、観光への貢献大です。


そのベニヒカゲ、花の蜜、人の汗、そして獣の糞も大好きのようです。
お弁当にも寄ってきますが、この際は、シィ・シィ・シィとご遠慮願います。


まことに端正な作りの白花、「ウメバチソウ(梅鉢草)」が咲き始めました。
中心を黄色く囲む5つの仮雄しべは、繊細な腺体を伸ばし先に輝く玉をつけます。
仮雄しべは花粉をつくりませんが、昆虫を誘う役割を担っています。
花の中央に5個の雄しべがあり、1日に1本だけ立ち上がって花粉を出します。
すべてが花粉を出し終わると、中心の雌しべが開き、他の花から花粉をもらいます。
このように、雄しべと雌しべの成熟時期をずらして自家受粉をさけています。
芸術的な花を見て感激し、子孫繁栄の戦略を知って感嘆する、すばらしい花です。


静かな針葉樹の林内は、「カニコウモリ」の白色の花でにぎやかです。
名残の花:エゾスズラン、クガイソウ、コキンレイカ、ホツツジ、マルバダケブキなど。
見頃の花:アキノキリンソウ、アマニュウ、イタドリ、イブキジャコウソウ、イワアカバナ、
イワインチン、ウスユキソウ、ウツボグサ、ウド、ウメバチソウ、エゾカワラナデシコ、
オノエイタドリ、オンタデ、カニコウモリ、カワラマツバ、キオン、コウゾリナ、コオニユリ、
ゴマナ、シオガマギク、シシウド、シャジクソウ、シラネニンジン、ススキ、タチコゴメグサ、
ツリガネニンジン、ノアザミ、ノコギリソウ、ノハラアザミ、ハクサンフウロ、ハナイカリ、
ハンゴンソウ、ホソバノキリンソウ、マツムシソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤナギラン、
ヤマハハコ、ヤマホタルブクロ、ヤハズヒゴタイ、ヨツバヒヨドリ、ワレモコウなど。
はしりの花:エゾリンドウ、ヤマラッキョウ、オヤマボクチなど。
コメント
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