信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

野山に秋の始め

2014年09月06日 | 山野草
今日は暑い1日となりましたが、野山も畑も秋の装いが始まりました。




高山の夏の最後を飾る花のひとつ「トウヤクリンドウ」です。
淡い黄色の花弁の先が褐色に変わり始め、夏の終わりを告げているかのようです。




里山には秋の花が咲き始め、「キバナアキギリ(黄花秋桐)」が淡黄色の花を見せました。
山地の木陰に生える多年草、 8月下旬から花を開き10月まで楽しませてくれます。
画像右上は花の拡大、花色は黄色ですが花の形はサルビアの花に非常に似ています。
学名は「サルビア・ニッポニカ」と名付けられており、まさに日本のサルビアです。




清流を望む黄色い花は、秋草の代表のひとつ「アキノキリンソウ(秋の麒麟草)」です。
陽当たりの良い草原を好むアキノキリンソウですが、珍しく林内で明かりを灯しています。
高山ではトウヤクリンドウに替わり、「ミヤマアキノキリンソウ」が咲き出しています。




畑や沿道の雑草も秋草に変わってきました。
背が高くひときわ目立つ「アキノノゲシ(秋の野芥子)」と「ホソバアキノノゲシ」です。
レタスの仲間(アキノノゲシ属)で、葉や茎を切ると白い液が出ます。




今年は、例年よりキノコの出が早いとの話がテレビや新聞で報じられています。
お馴染みのキノコ「ハナイグチ」もニョキニョキと出始めました。
毒キノコとの見分けが容易で、美味しくて、たくさん出るありがたいキノコです。
北海道ではラクヨウ、群馬ではチョロと呼び、今は信州でリコボウと呼んでいます。




標高2350mの高地に生えた「ベニテングダケ」です。
横にはハクサンシャクナゲの幼木、奥はオオシラビソやコメツガの林です。
ベニテングはどこに生えても存在感抜群のキノコです。




右上の「タマゴタケ」はテングタケ科のキノコで、一見猛毒そうですが美味な食菌です。
野菜との炒め物では、こっくりとしたうま味のあるだしが絡み癖になります。
左下は「ハナビラタケ」で直径30cm以上の大物、1/3程いただいた残りを撮りました。
味はないのですが、ほのかな香りと歯ごたえは抜群です。



畑にも秋の気配、赤ワイン用ブドウの「メルロー」も色付き始めました。
楽しみな待ちに待った収穫の秋の訪れです。

コメント
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