信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

食欲モリモリ畑の芋虫

2014年08月10日 | 動物
無農薬の家庭菜園は昆虫の見学コース状態になってしまいました。
チョウやガの幼虫が作物の葉や実をモリモリ食べて大きくなっています。





獣害対策万全のトマトでしたが、食べ頃の実に穴が空いています。
割ってみると、果肉の中に淡緑色の芋虫が大量の糞とともに姿を現しました。
ナス科作物やレタスなどで恐れられている害虫、「タバコガ」類の幼虫です。
この類のタバコガとオオタバコガの幼虫の見分けは難、トマトには後者が多そうです。




幼虫を捕りだしたところ、2匹がすさまじい勢いでからみつき始めました。
攻撃し合っている様子で、この種類のタバコガの幼虫は相当に仲が悪そうです。
東御市に移り住んで5年目ですが、始めてタバコガ類の襲撃を受けました。
蛹で越冬し、成虫は1卵ずつ産卵、年2,3回発生するそうで、今後は要警戒です。




「キアゲハ」の幼虫がニンジンの葉をムシャムシャと勢いよく食べています。
キアゲハはセリ科の植物を食べますので、この辺りではニンジンに多く見かけます。
食欲モリモリですが、1匹の幼虫がニンジン1株全てを食べ尽くす訳ではありません。




キアゲハはハデハデ昆虫で、幼虫も緑の肌に黒の縞、橙色の点の配色は目立ちます。
幼虫の躰は伸びたり縮んだりしますが、画像の状態での体長は35mmほどでした。
終齢幼虫でしょうか、蛹化まであとわずか、それまで”おすそわけ”です。




サトイモの葉を食い尽くす勢いの芋虫は、「セスジスズメ」です。
通常は右側の全体が黒っぽい幼虫ですが、今回は珍しい黄緑色の幼虫もいました。
スズメガは尾角を持ちますが、本種の特徴は、付け根がオレンジで先端が白色です。




幼虫はサトイモや、野生植物のヤブガラシなど、いろいろな植物の葉を食べます。
食欲はすごい旺盛で、作物の葉を食い荒らし、数日で畑が全滅することもあります。
終齢幼虫は、画像のように指の半分ほどの太さの巨大な糞を出します。




手に載せてみると、体長はおおよそ95mmの大物です。
左側が頭で右側が尻、尻の尾角を触角と思い、尻を頭かとの勘違いもあるようです。
体の両脇には、7個ずつの神秘的なオレンジか黄色の目玉模様を持っています。
また、腹脚という4本の足をもっていますが、成虫になるとなくなってしまいます。

 
コメント
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