信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

棲み家を壊され害虫に

2013年06月15日 | 自然
生態系のバランスを崩すと大変なことになることを覚悟しなくてはなりません。
身近なところで体験しました。





今週の月曜日、大切にしていた小ギクが虫だらけ、大変なことになっています。
虫たちはムシャ、ムシャ、ムシャとものすごい食欲です。




大きさは8mm前後、黒色を基に青藍色、紫藍色や黄銅色の光沢を持つ虫です。
ヨモギを好んで食べる『ヨモギハムシ』ではないかと思われます。
よく歩き回り、ほとんど飛びませんので発生地は近隣でしょう。




発生地はすぐに分かりました。
隣に1000㎡ほどの空き地があり草ボウボウだったのですが、先日刈られました。
空き地に近いキクほど被害が多くなっています。
水が撒かれて土が黒く見え場所が、キクの植えられている位置です。
手前のキクはまだ葉がたくさんありますが、空き地側の株は葉が減っています。
ユリの横の株は枝だけになって、画像ではよく分からないほど哀れな姿です。




ヨモギが生えていた場所を見ると、ヨモギの枯れ葉近辺にまだうろついています。
民家近くの空き地の雑草は、景観や花粉症対策から刈り取らなくてはなりません。
ですが、このムシはヨモギがあれば私の畑のキクを食べることはなかったでしょう。
人が栽培する植物を食べたとたん害虫になります。
未開地に人が足を踏み入れ、開発が始まったときのことが頭をよぎりました。
静かに密林で生息してきた生物が人に思いもよらぬ影響を及ぼすのではないかと。




一方、植物の生命力の強さを見ました。
左は今週月曜日の哀れなキクの姿です。
株の周りは私が指でつぶした数十匹のヨモギハムシの死がいです。
もう枯れるかと思われたキクですが、今日見ると息を吹き返しわき芽が伸び始めました。
嬉しくなって写真をとりました。
午後になり東御市で待ちに待ったまとまった雨が降っています。
イネも野菜も大喜びです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする