水槽にこんなエビが4匹いる。
スカンクシュリンプ。
体長3~4㎝。
スカンクといっても、あのスカンクと関係があるのかどうか分からない。
尻から悪臭を放つあのスカンク。
ただ、模様はたしかに似ている。
スカンクは黒い背中に白いスジが2本。
スカンクシュリンプは赤いスジが2本。
そういうことだ。
このエビ。
真夜中に、飛ぶのだ。
水槽の中を文字通り、飛んでいる。
空中浮遊。
いや、正確にいうなら水中浮遊だ。
昼間は岩にへばりつき、じっと息を潜めているエビたちは、真夜中になり、魚が寝静まったころ、水流に乗って海水の中をフワフワと縦横無尽に飛び回るのだ。
実に華麗に。
実に優雅に。
無重力の宇宙遊泳のように軽快に飛ぶ。
なんだかそれはとても不思議な光景だ。
エビがフワフワ飛んでいるのだから。
フワフワ、フワフワ。
フワフワ、フワフワ。
エビは真夜中に飛ぶのだ。
我が家だけだったりして。
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