そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



大統領の執事の涙 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店


黒人版の「フォレスト・ガンプ」だと伝え聞く本作。
自宅地下ホームシアターにて観賞。
その感想。

はい、超傑作。
久々の星4つ半。★★★★1/2

アイゼンハワーからレーガンまで、歴代大統領の執事を勤め上げていく黒人執事の目線を通じて、アメリカの近現代史を黒人たちの公民権運動の視点から描いていく作品なんだけど、本当に人種差別と戦った黒人たちの歴史は凄まじいし、彼らが払った代償に思いを馳せると涙しかない。
未だに日本では一部の馬鹿ネトウヨたちが朝鮮の人々を差別し、毎日のようにSNSでヘイトスピーチを拡散している事実があり、本当にネトウヨたちは世界の趨勢に30年ぐらい遅れた頭の悪い人種差別主義者だということがよく分かるのだけど、差別される側の視点で描かれた今作を奴らが観れば、少しは考えを改めるのではないかと思うほど、素晴らしい映画だった。
この映画で泣かない奴は、人の心を持っていない鬼だと思う。
素晴らしい傑作。
なぜオスカー候補になっていないのか疑問。
そこにまだアメリカに根強い人種差別があるようにすら思えて、不気味。
まともな感性と正義感をもつ人は必ず観るべき傑作です。

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