そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



クリード チャンプを継ぐ男 [Blu-ray]
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ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


ロッキーシリーズの最新作。
亡きアポロ・クリードの息子を、年老いたロッキー・バルボアが鍛え上げる……そんなあらすじを聞いただけですでに胸アツ。
その設定だけでヒットは間違いなしな映画なのだが、さらに映画としてよく出来ているという素晴らしさ。
星3つ半。★★★1/2
ボクシングを題材に大ヒット映画を成立させたという「ロッキー」の偉大な功績を引き継ぎつつ、物語にきちんと深みを出す様々な(分かりやすい)仕掛け。
そしてシルベスタ・スタローンの演じるロッキーの「そんな人物が現実に存在しているとしか思えない」不思議なリアリズム。
映像的な仕掛け、編集、脚本、見せ方など、あらゆる要素が実は繊細に計算されていて、まったく破綻のない映画。
一度見ただけだと「なにこの淡泊な感じ?」と思う部分も実は巧妙に計算されている。
いや、素晴らしいね。
こういうのを「佳作」というのだ。
とくに最後の終わり方が素晴らしいを通り越して、もはや叙情詩を観ているかのよう。

最後、あの有名な「ロッキーのテーマ」が流れる瞬間はもう鳥肌もの。
分かっていても音楽にやられちゃう。
ロッキーシリーズを見ていた方が楽しめるけど、見ていなくても楽しめます。

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