これはあまり歓迎されない写真かもしれません。道沿いにタヌキの落とし物がかたまってありました。
マユミの葉が伸びようとしていました。そこにカマキリの卵がついていました。久しぶりにみたような気がします。これも季節がくれば中から小さなカマキリが出てくるんですね。
あるの楽しみのひとつはなんといってもスミレです。嵐山にはタチツボスミレとアイスミレがありましたが、意外にスミレは少ないようでした。ただナガバノスミレサイシンはよくありました。どちらかというと珍しいと思っていたので、意外でした。なかなか上品なスミレです。
ナガバノスミレサイシン 2011.4.9 嵐山
ナガバノスミレサイシン 2011.4.9 嵐山
ほかにもこんな「あかちゃん」がありました。初夏に白い花を咲かせるヤブデマリの葉が冬芽を破って出てきていましたが、まだ長さが1cmほど。それでも大きくなったときと同じだけの数の葉脈があるので、緻密な脈が並んでいました。
ヤブデマリ 2011.4.9 相模原市嵐山
ヤブデマリ 2011.4.9 相模原市嵐山
低木の冬芽がふくらんでいたので
「なんだろう」
と思って芽をひらいてみると、
「ああ、ハナイカダ!」
まだ赤ちゃんのような小さな葉の真ん中にマッチ棒の頭のもっと小さいポチがありました。これはハナイカダの花です。ハナイカダは葉に花をつけるという変わり者、しかし、葉でさえまだ1cmもありません。それなのにその中にすでに花があるとは。
冬芽がふくらむくらいの時点ですでに花のしたごしらえをしているのですね。
これが今日一番の発見でした。
ハナイカダ 2011.4.9 相模原市嵐山
「なんだろう」
と思って芽をひらいてみると、
「ああ、ハナイカダ!」
まだ赤ちゃんのような小さな葉の真ん中にマッチ棒の頭のもっと小さいポチがありました。これはハナイカダの花です。ハナイカダは葉に花をつけるという変わり者、しかし、葉でさえまだ1cmもありません。それなのにその中にすでに花があるとは。
冬芽がふくらむくらいの時点ですでに花のしたごしらえをしているのですね。
これが今日一番の発見でした。
ハナイカダ 2011.4.9 相模原市嵐山
4月9日に相模原市の嵐山という山に行きました。学生のひとりが人工林の生き物の調査をしているので、下見に行ったのです。まだ春は訪れていない感じでしたが、それでもいくつかの春を確認しました。印象的だったのはアブラチャンの花です。クロモジなどの仲間で、この山には沢などにたくさんあり、なかなかきれいでした。
アブラチャン 2011.4.9 相模原市嵐山
アブラチャン 2011.4.9 相模原市嵐山
大学のキャンパスに白っぽいものがあり、花なのかなんだかよくわかりませんでした。まだ緑はない4月2日のことです。近づくとボケの白いもので、ヒラタアブが来ていました。
木瓜にきたヒラタアブ 2011.4.2 神奈川県相模原市麻布大学
木瓜にきたヒラタアブ 2011.4.2 神奈川県相模原市麻布大学
これも春早く咲く花です。つぼ型で下向きなのでなかなかおしゃれな感じです。でもそのことは昆虫からすると小さな穴から入って蜜を得なければならず、大型のハチなどは入れません。そう考えるとちょっと不思議な感じです。アセビは乾いた尾根などによくあり、シカが食べないのでシカの多い奥多摩などでも残っています。しかだけでなく家畜も食べないのですが、まちがって食べると具合が悪くなるので「馬酔木」と書きます。
それにしてもデジカメは横からでも下からでもカメラをのぞかないで写せるので、意外な発見もあります。この花を訪れる虫にはこういう景色が見えているのかなあ。
アゼビ 2011.3.28 小平市
それにしてもデジカメは横からでも下からでもカメラをのぞかないで写せるので、意外な発見もあります。この花を訪れる虫にはこういう景色が見えているのかなあ。
アゼビ 2011.3.28 小平市
あれから1ヶ月が経った。なんだかあの日の前と後で景色や空気が違う。ものごとに落ち着いて取り組めないところがある。目にみえて違うということでもないが、無用な疲労感がある。
4月の声をきいたら、急に春が来た。雑草が花をつけ、サクラも咲いた。当たり前に繰り返すことなのに、改めて「あれ?植物はちゃんと休まずに春を準備していたのだ」と意外な感覚があった。
何にも集中力を欠いていたが、そんな中で「ナラの木」の地方訳の作業は少し違った。自分のためではないこと、東北のためになることをできているという気持ちがエネルギーになったような気がする。その詩を紹介してくれたダイアナさんが「アニモ、ジャパン!」というメッセージをくれた。強い心を失わないでがんばるという意味らしい。
アニモは命ということである。それでふっと思い出した写真があったので、探し出した。数年前の7月、東京の西の奥にある桧原村にいったとき、雨があがり、青空に純白の入道雲が出た。モクモクと動きがあり、本当に命があるようだった。
1ヶ月をひとつの区切りとして、少し気持ちを切り替えたいと思う。ほんとうの復活はこれからであり、少しずつでも支援を持続させたいと思う。
春も来たし、夏も来るには違いない。でも当たり前のことがいかにありがたいことかを考えることになった一ヶ月だった。
入道雲 2004.7 東京都、桧原村
4月の声をきいたら、急に春が来た。雑草が花をつけ、サクラも咲いた。当たり前に繰り返すことなのに、改めて「あれ?植物はちゃんと休まずに春を準備していたのだ」と意外な感覚があった。
何にも集中力を欠いていたが、そんな中で「ナラの木」の地方訳の作業は少し違った。自分のためではないこと、東北のためになることをできているという気持ちがエネルギーになったような気がする。その詩を紹介してくれたダイアナさんが「アニモ、ジャパン!」というメッセージをくれた。強い心を失わないでがんばるという意味らしい。
アニモは命ということである。それでふっと思い出した写真があったので、探し出した。数年前の7月、東京の西の奥にある桧原村にいったとき、雨があがり、青空に純白の入道雲が出た。モクモクと動きがあり、本当に命があるようだった。
1ヶ月をひとつの区切りとして、少し気持ちを切り替えたいと思う。ほんとうの復活はこれからであり、少しずつでも支援を持続させたいと思う。
春も来たし、夏も来るには違いない。でも当たり前のことがいかにありがたいことかを考えることになった一ヶ月だった。
入道雲 2004.7 東京都、桧原村
霊園を歩いていると「ヒサカキの花の匂い」がしました。それは香しいものではなく、いやな匂いです。私はあたりをきょろきょろして花をみつけました。枝に下向きに小さな花がついていました。私の確信はこれが腐肉の匂いだということです。この匂いでハエをひきつけて授粉するのだと思います。ただしこの日、ハエがいるのを確認はできませんでした。なぜ確信があるかというと、私たちは宮城県の金華山で毎年シカの調査をし、島を歩き回ると死体があって、腐臭がするのですが、それとヒサカキに花の匂いがそっくりだからです。授粉が目的だから、別に奇麗な花によい香りである必要はないわけです。
ヒサカキ 2011.3.26 小平市
ヒサカキ 2011.3.26 小平市