リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

S.L. ヴァイス:メイキング・オブ・ミッシングパート(24)

2020年11月01日 16時19分05秒 | 音楽系
今回から最終楽章の第4楽章に入ります。



冒頭のヴァイオリンパートはどんなメロディであるべきかは、この楽章の後半冒頭がヒントになります。後半冒頭のリュートパートをそのまま前半冒頭に書きますと、ぴったりです。問題は次からです。1~7小節はまだリュートのパートに少し動きがありましたが、7小節目からは完全に通奏低音モードです。ハーモニーの流れを見ますと、2小節単位のシーケンスがあることが見て取れます。そこで次の赤い線で囲んだフレーズを設定してみました。



このシーケンスが12小節目まで続き、13小節目からは新たなバスの動きになりますので、別のフレーズが必要になります。

(つづく)