高校野球は監督を見ろ!
高校野球が好きで、バックネット裏から、
監督になった気分で采配している。
次の一球は外角? 点差からヒット・エンド・ラン?
いや、1塁への牽制球がベストだと、あれこれ予想して。
そして、当たるとうれしくなる。
当たらないと、そういう戦術もあるんだ。
写真は、2011年10月、松本市野球場。
背中は、「年中夢球」
「一年中休むことなく 野球に夢中になれる しあわせ」
高校球児を甲子園に連れ行くにはどうしたらいいか?
まず球児の「身体」をつくる、
つぎにバッティングと守備の「技術」を体得させる。
ここまで1年半。そして、つぎに「戦術」を教え込む。
毎週、練習試合をして、実践でとっさの判断力や、
強い精神力、それに戦術を身につけさせる。
そして、これを指揮する監督は、
兄貴のように慕われる監督がいいのか?
それとも、鬼のように怖い監督がいいのか?
名監督といわれる人に聞く機会があった。
「監督として一番重要なことはなんですか?」
すると、名監督はすぐに言われた、
「監督として一番重要なことは、
選手との『信頼関係』を築くことです」
これを聞いてから、高校野球を見る目が変わった。
「監督と選手の『信頼関係』を築いたチーム」は、
「この監督と、甲子園に行きたい」
「この監督を、甲子園に行かせたい」
「この監督が言うようにやれば、勝てる」
という空気が、監督を囲む円陣からヒシヒシと伝わってくる。
円陣が小さく、監督と選手の距離が近い。目と目が合っている。
2011年5月、諏訪湖スタジアム。
それに、名監督はつけ加えた。
「プロ野球の選手を育てているわけではない。
野球も人なり。野球を通しての人間教育である。
野球人である前に人間たれ、を信念にしている。
下手でも、練習に出てくる選手はバントをさせても使う」
選手はうれしくなるじゃないか。
監督に信頼された選手、愛情をかけられた選手は、
期待に応えようと、「檄」に燃え、
持っている以上の能力を発揮する。
「監督は選手との『信頼関係』を築くこと」
この話を、大手会社の新製品開発のリーダーに話した。
すると、
「それは、仕事にも言える」と、すぐに応えた。
「リーダーは部下との『信頼関係』を築くこと」
「上下関係の厳しさだけでは、いい結果はでない。愛情がなければ」
意欲集団をつくるリーダーの人間像にも当てはまる。
高校球児は、監督からチームの掌握、采配を学んでいる。
仲間には、優秀な選手もいれば、補欠、玉拾いもいる。
みんなを束ねられたチームが、力を発揮する。
これは、社会生活に役立つ。
社会で学ぶことを、高校で学んでいる。
高校球児よ、監督からチームの統率の仕方を学べ! 盗め!
春の選抜高校野球では、愛媛の斉美(さいび)高校が、
同じ四国の高知高校と準決勝で対決した。
斉美高校の安樂投手が最高速151km/hで、
高知高校を破って、決勝に進出した。
結果、斉美高校は準優勝だった。
浦和学院が初優勝した。
どうして、四国勢が強いのだろう?
四国や斉美高校について、
愛媛の友人に聞いてみた。
すると、つぎのようだった。
斉美高校は、元は女子高で、10年ほど前に共学になった(2002年)。
上甲(じょうこう)監督は、宇和島東高校を選抜で優勝させた(1988年)。
その後、斉美高校の監督になり、選抜初出場、初優勝させた(2004年)。
野球をやっていた小6の息子の試合を見に、宇和島へ行った。
球場は宇和島東高校の近くで、子どもたちは、たまたま、
上甲正典監督と会うことができて、大喜びだった。
四国では、どんな学校でも正月もなく、1年中練習している。
夜間照明は、どの高校にもある。息子は野球部に入って、
家に帰ってくるのは、毎日、夜の9時過ぎだった。
驚いたね!
四国では、「年中無休」だ。
信州では、「年中夢球」だが。
信州では、福寿草が金色に輝くまで、冬である。
2013年3月22日、松本市四賀。
寒い冬は、ボールをにぎることができない。肩を壊す。
春になって、アイスホッケーの選手を入れて、
メンバーをそろえる高校もある。
高校野球は監督を見ろ!
選手は、監督を慕って入部する。
「あの監督のもとで、野球をやりたい」
監督は選手との信頼関係を築いている。
「暴力」、「いじめ」とは無縁で、愛情で選手を育てる。
チームの力は、監督によって決まる。監督以上には伸びない。
わが母校を見る。「信頼関係」が築かれているか?
みなさんのチームはどうですか?
職場はどうですか?
高校野球が好きで、バックネット裏から、
監督になった気分で采配している。
次の一球は外角? 点差からヒット・エンド・ラン?
いや、1塁への牽制球がベストだと、あれこれ予想して。
そして、当たるとうれしくなる。
当たらないと、そういう戦術もあるんだ。
写真は、2011年10月、松本市野球場。
背中は、「年中夢球」
「一年中休むことなく 野球に夢中になれる しあわせ」
高校球児を甲子園に連れ行くにはどうしたらいいか?
まず球児の「身体」をつくる、
つぎにバッティングと守備の「技術」を体得させる。
ここまで1年半。そして、つぎに「戦術」を教え込む。
毎週、練習試合をして、実践でとっさの判断力や、
強い精神力、それに戦術を身につけさせる。
そして、これを指揮する監督は、
兄貴のように慕われる監督がいいのか?
それとも、鬼のように怖い監督がいいのか?
名監督といわれる人に聞く機会があった。
「監督として一番重要なことはなんですか?」
すると、名監督はすぐに言われた、
「監督として一番重要なことは、
選手との『信頼関係』を築くことです」
これを聞いてから、高校野球を見る目が変わった。
「監督と選手の『信頼関係』を築いたチーム」は、
「この監督と、甲子園に行きたい」
「この監督を、甲子園に行かせたい」
「この監督が言うようにやれば、勝てる」
という空気が、監督を囲む円陣からヒシヒシと伝わってくる。
円陣が小さく、監督と選手の距離が近い。目と目が合っている。
2011年5月、諏訪湖スタジアム。
それに、名監督はつけ加えた。
「プロ野球の選手を育てているわけではない。
野球も人なり。野球を通しての人間教育である。
野球人である前に人間たれ、を信念にしている。
下手でも、練習に出てくる選手はバントをさせても使う」
選手はうれしくなるじゃないか。
監督に信頼された選手、愛情をかけられた選手は、
期待に応えようと、「檄」に燃え、
持っている以上の能力を発揮する。
「監督は選手との『信頼関係』を築くこと」
この話を、大手会社の新製品開発のリーダーに話した。
すると、
「それは、仕事にも言える」と、すぐに応えた。
「リーダーは部下との『信頼関係』を築くこと」
「上下関係の厳しさだけでは、いい結果はでない。愛情がなければ」
意欲集団をつくるリーダーの人間像にも当てはまる。
高校球児は、監督からチームの掌握、采配を学んでいる。
仲間には、優秀な選手もいれば、補欠、玉拾いもいる。
みんなを束ねられたチームが、力を発揮する。
これは、社会生活に役立つ。
社会で学ぶことを、高校で学んでいる。
高校球児よ、監督からチームの統率の仕方を学べ! 盗め!
春の選抜高校野球では、愛媛の斉美(さいび)高校が、
同じ四国の高知高校と準決勝で対決した。
斉美高校の安樂投手が最高速151km/hで、
高知高校を破って、決勝に進出した。
結果、斉美高校は準優勝だった。
浦和学院が初優勝した。
どうして、四国勢が強いのだろう?
四国や斉美高校について、
愛媛の友人に聞いてみた。
すると、つぎのようだった。
斉美高校は、元は女子高で、10年ほど前に共学になった(2002年)。
上甲(じょうこう)監督は、宇和島東高校を選抜で優勝させた(1988年)。
その後、斉美高校の監督になり、選抜初出場、初優勝させた(2004年)。
野球をやっていた小6の息子の試合を見に、宇和島へ行った。
球場は宇和島東高校の近くで、子どもたちは、たまたま、
上甲正典監督と会うことができて、大喜びだった。
四国では、どんな学校でも正月もなく、1年中練習している。
夜間照明は、どの高校にもある。息子は野球部に入って、
家に帰ってくるのは、毎日、夜の9時過ぎだった。
驚いたね!
四国では、「年中無休」だ。
信州では、「年中夢球」だが。
信州では、福寿草が金色に輝くまで、冬である。
2013年3月22日、松本市四賀。
寒い冬は、ボールをにぎることができない。肩を壊す。
春になって、アイスホッケーの選手を入れて、
メンバーをそろえる高校もある。
高校野球は監督を見ろ!
選手は、監督を慕って入部する。
「あの監督のもとで、野球をやりたい」
監督は選手との信頼関係を築いている。
「暴力」、「いじめ」とは無縁で、愛情で選手を育てる。
チームの力は、監督によって決まる。監督以上には伸びない。
わが母校を見る。「信頼関係」が築かれているか?
みなさんのチームはどうですか?
職場はどうですか?