「世界の評価」から、「指標」を定めて、
「日本の通知表 2018年」を作成した。
「スウェーデンの通知表 2018年」を作成する。
あわせて、「日本の通知表 2018年」と比べてみる。
通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、 世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?
世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力: PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許、
3)創造力: ノーベル賞、
4)芸術力: カンヌ映画祭、
5)文化力: 世界遺産、
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA、
7)経済力: 国内総生産GDP、
8)援助力: 政府開発援助ODA。
1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。
2)開発力
国際特許の出願件数。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。
3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。
4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。
美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。
5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。
6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。
7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。
8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。
「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。
1)学力: PISA、15歳の知識と技能。
日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
スウェーデンのPISA2015は、25位→ランクC。
2)開発力: 国際特許出願件数。
日本の2016年の国際特許出願件数は、2位→ランクAA。
スウェーデンの2016年の国際特許出願件数は、10位→A。
3)創造力: ノーベル賞。
日本のノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB。
スウェーデンのノーベル賞の受賞者17人は、6位→ランクB。
突出している1位~3位→ランクAとした。
4)芸術力: カンヌ映画祭。
日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
スウェーデンのパルム・ドール受賞3.61は、6位→ランクB。
突出している1位~4位→ランクAとした。
5)文化力: 世界遺産。
日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
スウェーデンの文化遺産14は、14位→ランクB。
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA。
日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
スウェーデンのFIFAのランキングは、23位→ランクC。
「2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会」、2018年6月~7月で、
スウェーデンは、決勝トーナメントに進出した、ベスト16入り。
スイス(6位)に1対0で勝って、ベスト8入り。準々決勝では、
イングランド(13位)に0対2で負けた。(X位)はランキング。
7)経済力: 国民総生産GDP。
日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
スウェーデンの国民総生産GDPは、23位→ランクC。
8)援助力: 政府開発援助ODA。
日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
スウェーデンの政府開発援助ODAは、10位→ランクA。
「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「スウェーデンの通知表 2018年」。
1)学力: 日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンのPISA2015は、25位→ランクC ⇒ 3点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンの国際特許出願件数は10位→ランクA ⇒ 5点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンのノーベル賞の受賞者17人は、6位→ランクB ⇒ 4点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンのパルム・ドール受賞3.61は、6位→ランクB ⇒ 4点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンの文化遺産14は、14位→ランクB ⇒ 4点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
スウェーデンのFIFAのランキングは、23位→ランクC ⇒ 3点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンの国民総生産GDPは23位→ランクC ⇒ 3点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
スウェーデンの政府開発援助ODAは、10位→ランクA ⇒ 5点。
合計(40点): 日本は32点。
スウェーデンは31点。
レーダーチャートで見る、
「スウェーデンの通知表 2018年」。
スウェーデンは、「開発力」、「援助力」が素晴らしい。
「創造力」、「芸術力」、「文化力」も高い。
「運動力」FIFAのランキングは23位で、ランクC。しかし、
「2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会」では、
ベスト8入りして、実力が高いことを示した。
スウェーデンの人口は1,000万人で、
日本の1億2千660万人の12分の1。
東京都の人口1,300万人よりも少ない。
スウェーデンは、国の威信を示す、
「創造力」ノーベル賞を授与する国である。
スウェーデンのノーベル賞に注目すると、
受賞者は17人で、ランクBである。しかし、
スウェーデンの人口が、日本と同じとすると、
12.66倍して215人になる。この215人は、
日本の受賞者22人と比べると、約10倍になる。
国の威信を示すノーベル賞は高く、誇り高い国である。
成熟したスウェーデンには、
街の景観(美意識)や、国民の幸福度などを、
満足度として指標に入れて、評価してもいい国である。
スウェーデンは、次は何を目指すのか?
日本は、第2次世界大戦の敗戦で焼け野原となった。
食べるものを求めて、「その日暮らし」で生きてきた。
着るもの、住むところにも不自由する貧しい生活だった。
一生懸命働き、復興し、がむしゃらにGDPの伸びを追い求めた。
そして、日本は貧しさから脱却した。物質には困らなくなってきた。
ノーベル賞22人、日本の通知表2018年は立派である。
ノーベル賞の国、成熟した国、スウェーデンの次の望みは、
指標になる。スウェーデンの発展、進化、独自文化に注目したい。
「日本の通知表 2018年」を作成した。
「スウェーデンの通知表 2018年」を作成する。
あわせて、「日本の通知表 2018年」と比べてみる。
通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、 世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?
世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力: PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許、
3)創造力: ノーベル賞、
4)芸術力: カンヌ映画祭、
5)文化力: 世界遺産、
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA、
7)経済力: 国内総生産GDP、
8)援助力: 政府開発援助ODA。
1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。
2)開発力
国際特許の出願件数。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。
3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。
4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。
美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。
5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。
6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。
7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。
8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。
「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。
1)学力: PISA、15歳の知識と技能。
日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
スウェーデンのPISA2015は、25位→ランクC。
2)開発力: 国際特許出願件数。
日本の2016年の国際特許出願件数は、2位→ランクAA。
スウェーデンの2016年の国際特許出願件数は、10位→A。
3)創造力: ノーベル賞。
日本のノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB。
スウェーデンのノーベル賞の受賞者17人は、6位→ランクB。
突出している1位~3位→ランクAとした。
4)芸術力: カンヌ映画祭。
日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
スウェーデンのパルム・ドール受賞3.61は、6位→ランクB。
突出している1位~4位→ランクAとした。
5)文化力: 世界遺産。
日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
スウェーデンの文化遺産14は、14位→ランクB。
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA。
日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
スウェーデンのFIFAのランキングは、23位→ランクC。
「2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会」、2018年6月~7月で、
スウェーデンは、決勝トーナメントに進出した、ベスト16入り。
スイス(6位)に1対0で勝って、ベスト8入り。準々決勝では、
イングランド(13位)に0対2で負けた。(X位)はランキング。
7)経済力: 国民総生産GDP。
日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
スウェーデンの国民総生産GDPは、23位→ランクC。
8)援助力: 政府開発援助ODA。
日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
スウェーデンの政府開発援助ODAは、10位→ランクA。
「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「スウェーデンの通知表 2018年」。
1)学力: 日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンのPISA2015は、25位→ランクC ⇒ 3点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンの国際特許出願件数は10位→ランクA ⇒ 5点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンのノーベル賞の受賞者17人は、6位→ランクB ⇒ 4点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンのパルム・ドール受賞3.61は、6位→ランクB ⇒ 4点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
スウェーデンの文化遺産14は、14位→ランクB ⇒ 4点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
スウェーデンのFIFAのランキングは、23位→ランクC ⇒ 3点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
スウェーデンの国民総生産GDPは23位→ランクC ⇒ 3点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
スウェーデンの政府開発援助ODAは、10位→ランクA ⇒ 5点。
合計(40点): 日本は32点。
スウェーデンは31点。
レーダーチャートで見る、
「スウェーデンの通知表 2018年」。
スウェーデンは、「開発力」、「援助力」が素晴らしい。
「創造力」、「芸術力」、「文化力」も高い。
「運動力」FIFAのランキングは23位で、ランクC。しかし、
「2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会」では、
ベスト8入りして、実力が高いことを示した。
スウェーデンの人口は1,000万人で、
日本の1億2千660万人の12分の1。
東京都の人口1,300万人よりも少ない。
スウェーデンは、国の威信を示す、
「創造力」ノーベル賞を授与する国である。
スウェーデンのノーベル賞に注目すると、
受賞者は17人で、ランクBである。しかし、
スウェーデンの人口が、日本と同じとすると、
12.66倍して215人になる。この215人は、
日本の受賞者22人と比べると、約10倍になる。
国の威信を示すノーベル賞は高く、誇り高い国である。
成熟したスウェーデンには、
街の景観(美意識)や、国民の幸福度などを、
満足度として指標に入れて、評価してもいい国である。
スウェーデンは、次は何を目指すのか?
日本は、第2次世界大戦の敗戦で焼け野原となった。
食べるものを求めて、「その日暮らし」で生きてきた。
着るもの、住むところにも不自由する貧しい生活だった。
一生懸命働き、復興し、がむしゃらにGDPの伸びを追い求めた。
そして、日本は貧しさから脱却した。物質には困らなくなってきた。
ノーベル賞22人、日本の通知表2018年は立派である。
ノーベル賞の国、成熟した国、スウェーデンの次の望みは、
指標になる。スウェーデンの発展、進化、独自文化に注目したい。