季節の変化

活動の状況

信州の春の訪れ

2018-05-20 00:02:57 | Weblog
信州の寒さのピークは、
諏訪湖 (標高759メートル)に、
御神渡り」(おみわたり)ができるころ。

鋭く、冷たい、奇怪な「御神渡り」。2018年2月8日。

「御神渡り」が消えると、もう後戻りはしない。
信州は春に向かっていく。その信州の、
訪れを追ってみる。

塩尻みどり湖 (標高760.7メートル)の水芭蕉。2018‎年‎4‎月‎1‎日。

「見ごろよ! 」と、言っている。

みどり湖、水芭蕉


松本城 (標高590メートル)、。2018‎年‎4‎月‎1‎0日。


松本、弘法山 (標高約 650メートル) の。2018‎年‎4‎月‎1‎0日。

桜と北アルプスを見ることができる。

安曇野、孤高のしだれ桜。2018‎年‎4‎月‎12日。


池田町陸郷(りくごう)の菜の花。2018年4月17日。


陸郷の。2018年4月17日。


小川村 (標高773メートル)、番所の桜。2018‎年‎4‎月‎1‎7日。

いつもより、一週間ほど早い。

小川村、立屋の桜。2018‎年‎4‎月‎1‎7日。

去年の「夜桜まつり」は、2017年4月23日だった。
ちょうど満開だったから、今年は、一週間ほど早い。

安曇野代かき。2018‎年‎4‎月‎26‎日。

アルプスは、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。

農家の方は、
「5月3日に田植えをする。
 昔は、一族が集まって田植えをした。
 ここが終わると、次は北へ手伝いに行った。
 が、今は機械でする」
とのことです。

大町中山高原菜の花。2018‎年‎4‎月‎26‎日。

まばゆいばかりの菜の花。その先は、「幻の池」。
2018年は、水が少ない。やっとできている。
アルプスは、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳。

大町の大藤 (おおふじ) (標高850メートルほど)から、
白馬三山。2018‎年‎4‎月‎26‎日。


松本波田スミレ。2018年4月29日。


小川村虫倉山 (標高1,378メートル)。
早春の花、エンレイソウ。2018年5月10日。

黒いのは萼(がく)。

虫倉山、シロバナエンレイソウ。2018年5月10日。

花が白。

虫倉山、ヒダカエンレイソウ? 2018年5月10日。

10株ほどが、かたまって咲いている。

乗鞍高原 (標高約1,500メートル)、どじょう池
水芭蕉。2018年5月11日。

水芭蕉のわきに、乗鞍岳が映る。

乗鞍高原、コナシ。2018年5月11日。

奥は、乗鞍岳 (3,026メートル)。

「どじょう池」より、乗鞍岳に近づいて、
一の瀬園地水芭蕉

「見ごろよ! 」と、咲いていた。2018年5月11日。

みどり湖 (標高760.7メートル)の水芭蕉は、2018‎年‎4‎月‎1‎日だったから、
それより、標高の高い乗鞍高原 (標高約1,500メートル)では、
見ごろは、40日後だった。

安曇野大王わさび農場。2018年5月12日。

奥は、常念岳。手前の下、黒い日よけは、わさび田。

安曇野、水車小屋ボート。2018年5月12日。

アルプスの伏流水が、川になる。
冷たくて清らかな伏流水は、
おいしい、わさびを作る。

信州の春は、早春の花が咲き始め、アルプスに映える。
田んぼでは、水を張って、稲作の準備が始まる。
川では、ボートが浮かぶようになる。

「御神渡り」が過ぎると、
アルプスの雪融けを眺めながら、
花も、田んぼも、人も、動き始める。
季節の変化は、標高の低いところから、春が始まる。
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逢瀬の道、御神渡りができた

2018-05-06 00:00:30 | Weblog
2018年は、諏訪湖は全面結氷して、
逢瀬の道、「御神渡り」ができた。

諏訪湖のこちら側は、上諏訪。対岸は、下諏訪。2018年2月11日。
奥の雪を抱く山は、鷲ヶ峰(わしがみね)。

上諏訪には、男神諏訪大社上社(かみしゃ)があり、
下諏訪には、女神諏訪大社下社(しもしゃ)がある。
こちらの上諏訪から、対岸の下諏訪に向かって、
逢瀬の道、「御神渡り」(おみわたり)が走る。

下諏訪にある、女神の諏訪大社の下社には、
右に⇒秋宮、左に→春宮が、森の中にある。

年々暖かくなっているから、「御神渡り」は、
今年はできるだろうか? そして、
どこに、できるだろうか?
が関心事である。

その「御神渡り」が、5年ぶりにできた。
どこに、できたんだろうか?

諏訪湖の周囲には、御神渡りの地図が掲げてある。
諏訪湖 御神渡り地図」。

諏訪湖の周りをJRが走り、
右(東)から、K上諏訪駅、S下諏訪駅、O岡谷駅
S下諏訪駅の奥、諏訪大社の下社は、
右に⇒秋宮と、左に→春宮がある。

男神の諏訪大社の上社は、
地図から外れた右下になる。

諏訪市にあるTは高島城
昔は「浮き城」で、諏訪湖に突き出ていた。

最初に掲載した御神渡りの写真は、
の場所から「一之御神渡り」を見たもの。
5年ぶりの御神渡りの出現に、お客さんが集まる。


から見た御神渡り。

男神は、下諏訪の、ここ赤砂崎に上陸して? 女神に逢う。

から見た御神渡り。
御神渡りは、できたばかりで小さい。

御神渡りの卵で、これが成長して、でかくなる、とばかり思っていた。
この写真だけは、2018年2月7日。ほかは、2018年2月11日。
ところが、2018年2月11日には、小さくなっていた。

から見た御神渡り。

規模は小さかった。

葛飾北斎が諏訪湖を描いた浮世絵、
信州 諏訪湖」がある。持っているのを出してみた。

葛飾北斎は、岡谷側から、諏訪湖を眺めている。

奥に富士山、左は八ヶ岳
富士山を小さく描いて、遠近感をだしている。

手前にある島と祠は、弁天島
弁天島は、諏訪湖の出口、
天竜川へのそそぎ口にあった。
だが、大雨で諏訪湖が氾濫するために、
江戸時代に取り除かれて、今はない。

富士山の手前、高島城が諏訪湖に突き出ている。
高島城の左、森の中に建物があるが、
諏訪大社下社」ではないかな? 拡大すると、

T高島城の左は、下社の⇒秋宮と、→春宮のようだ。
左の森の中には、下諏訪宿が描かれている。

下社を、岡谷側から見ると、森の中にある。
それに、遠いから、小さくて見にくいと思うが、
「信州 諏訪湖」には、下社をハッキリと描き入れた。

実際の秋宮。2018年4月。

葛飾北斎は、秋宮を、
まぢかで見ているかのように、
大きく、しっかりと描いている。

実際の春宮。2011年8月。

葛飾北斎は、春宮も、
まぢかで見ているかのように、
大きく、しっかりと描いている。
葛飾北斎は、下社の秋宮と春宮へ行っている。

そして、下諏訪宿に泊まったんだろう?
中山道(なかせんどう)の、温泉の宿として、
にぎわっていたから、温泉に入った、と想像してみた。

上社は、諏訪湖の右奥になるが、描かれていない。
上諏訪の上社には、行っていないのだろう?
中山道から、やや外れるから。

しかし、上諏訪にある高島城へは行った。2010年4月撮影。

そして、「信州 諏訪湖」に、しっかりと描き入れた。
高島城は「浮き城」で、天守閣の先は諏訪湖だった。
今では宅地になり、諏訪湖の畔にはホテルが並ぶ。

⇒秋宮の右の建物は、なんだろう?
秋宮の本殿の前にある、神楽殿だと思う。

「大しめ縄」に、大きな「狛犬」。

諏訪湖に、5年ぶりにできた逢瀬の道、「御神渡り」を見た。
そして、葛飾北斎の「信州 諏訪湖」の、謎ときをしてみた。

葛飾北斎は、男神が女神に逢いに行く、逢瀬の道、
「御神渡り」を、知っていたのではないかな?
そう考えると、楽しくなってくる。
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