季節の変化

活動の状況

迎えはタダのタクシー

2010-04-28 05:04:28 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

34) 迎えはタダのタクシー
タクシー・ドライバーのトニーは、
日本食レストラン「いろり」を見つけてくれた。
その、いろりで寿司にありつけた。

ネタが新鮮で豊富。それにうまい。
ロング・ビーチで寿司、
これは適当な選択だった。
雰囲気も味も腹も満足だ。これで、
ホテルに帰って寝ることができる。

さて、帰りのタクシーだが、夜も11時になる。
トニーに電話をして、迎えに来てもらおうか?
ストームの雨の中を来てくれるだろうか?
もう、くつろいでいるのではないだろうか?
でも、携帯電話番号のメモをくれたから、
迎え料金深夜料金もほしいだろう?

トニーに電話をすると、
すぐにつながって、
「すぐに迎えに行く」
と言う。問題がないようだ。

ストームの雨の中、トニーは15分で来た。
タクシーにもぐりこんだ。
「トニー、いいレストランだった。寿司はうまかったよ」
「そうか、それは良かった」

「トニーは、家でくつろいでいたのか?」
「そうだ。この雨だ、お客もいない」
「トニーのオリジナルはどこだ?」
「アフリカのナイジェリアだ。
14歳のときにアメリカへ来たから、10年になる」
「アメリカは好きか?」
「アメリカは好きだ」
「家族はいるのか?」
「ワイフがいる」

ホテルに着いた。
料金を払おう。
トニーは、メーターを使わなかったが、
およそ10ドルに、迎え料金と深夜料金がある。
それに、チップを入れて、20ドルだな。

お金を出すと、
「いや、要らない
と、トニーは受け取ろうとしない。

いろりまで、迎えに来て、深夜だから、
迎え料金と深夜料金もある。それに雨の中だ。
「いや、いいんだ」
と、どうしても、受け取らない。

「なら、チップだけでも、受け取ってくれ」
「いや、要らないんだ」
差し出した5ドルも、受け取ろうとしない。

トニーの家は、どこか知らないが、
ストームの雨の中を飛び出して来たのだ。
タダのお客のために。

そして、お客をホテルに届けると、
何事もなかったように、雨の闇の中に消えた。

「トニー、ありがとう」
涙がでるぜ!


トニーは、日本食レストラン「いろり」を探し出してくれた。
それに、深夜にいろりに迎えに来てくれた。そして、
ホテルまで送り届けてくれて、
しかも、タダにしてくれた。

この日、初めて会った日本人の客だ。それに、
トニーの出身のナイジェリアとも、アフリカとも、
まったく、かかわりがないアジア人だ。
どうして、親切にしてくれたのだろう?

トニーは忘れられないタクシー・ドライバーになった。
ありがとう。アメリカで元気で暮せよ!

マンハッタン・ビーチの夕焼け。

ロング・ビーチの北西、25キロメートル。
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チップを受け取らないタクシー・ドライバー

2010-04-25 01:35:00 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

33) チップを受け取らないタクシー・ドライバー
タクシー・ドライバーは親切にも、
自分の携帯電話を使って、
日本食レストランのおよその場所から、
まず、名前を探り出し、電話番号を聞き出して、
予約までしてくれた。

ホテルに置いてあったリーフレット、
「ロング・ビーチのお勧め」には、
日本食レストラン「いろり」は、
載っていなかった。
ロング・ビーチのすぐ北の町、
レイク・ウッドだったからだ。

「こんな近くに、日本食レストランがあったのか?」
看板には日本の文字で「いろり」とある。
これで、寿司にありつける。

ホテルを出てから、1時間はたっているが、
なんとまぁ、遠回りをしたもんだ!
ここなら、ロング・ビーチのホテルから、
タクシーで10ドルもあれば着く。
ところが、メーターは50ドルである。

さて、タクシー代を払うが、
自分の携帯電話を使って、
予約してくれた電話代もある。
ここはチップを上乗せして、60ドルを渡そう。

すると、タクシー・ドライバーのトニーは、
「50ドルでいい、チップは要らない」
と、メーターの50ドルしか受け取らない。

チップは、受け取ろうとしないで、
50ドルだけ受け取ると、
さっさとタクシーから降りてしまった。
「いろりへ行こう」
と、言って。

そして、スタコラと歩いて、いろりの扉を開けた。
「電話をしたトニーだ。お客さんをお連れしたから頼む」

いろりは、
「いらっしゃいませ、お待ちしていました」
と、電話は通じていた。

トニーは、
「どうだ、うまくいっただろう!」
と、得意そうな顔だ。
そして、
帰りはどうする?」
と、言う。

帰りは、いつになるか、わからないが、
タクシーを呼ぶつもりでいる。
いろりに手配してもらってもいいし。
ホテルから近いから、帰りは、だいじょうぶだ。

すると、
「俺の携帯電話にかけてくれ。迎えに来るから」
「これが電話番号だ」
と、トニーはメモを渡した。

そして、
「味がまずかったら言ってくれ。それじゃ、楽しんで」
と、陽気に帰っていった。


いろりは広い。
寿司はカウンタとテーブル。
和服姿の日本娘の案内で、
つい立で仕切られた、予約のテーブルに落ち着いた。

鉄板焼きでは、年配のアメリカ人がパーティをしている。
いろりのお客は、アメリカ人をメインとしているが、
雰囲気は落ち着いている。

カウンタの中の寿司職人は2人とも日本人。
期待できそうだ。
7時にホテルを出て、8時を回っている。
疲れているし、腹も減っている。

まずは、ビールで乾杯。
枝豆があるのもいい。
寿司の盛り合せ、大盛りを頼む。18貫で18ドル。

はまぐりのおすましが、うまい。
寿司はネタが新鮮で豊富、そして、うまい。
お決まりのカリフォルニア・ロールが入っている。
アボカドが入ったこの巻物は、アメリカ人好みだ。

「ネタは、カリフォルニアの漁港に、
マグロ、カツオ、タイ、イカ、エビがあがる」
と、日本人の寿司職人は言う。
「種類が少ないときには、東海岸に上がるネタを使うことがある」
「日本からは、ときおり、赤貝などをいれることがあるが、
これは、高くなるから、日本人の予約したお客さん用になる」
それに、米は地元産のうまいローズ米だ。

雰囲気も味も満足。
冷酒(れいしゅ)も進んだ。
盛り合せを平らげると、仕上げに、
カウンタのガラス・ケースの中から、
“Today's Catch”きょうの揚がり、
雪かに(蟹)とスナッパ(鯛)を選んだ。
これも、うまい。

味も腹も満足だ。
これで、ロング・ビーチのホテルに帰って、
寝ることができる。

レドンド・ビーチのピア(桟橋)と海水浴場。

ロング・ビーチの北西、21キロメートル。
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タクシー・ドライバーのレストラン探し

2010-04-21 05:04:21 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

32) タクシー・ドライバーのレストラン探し
タクシー・ドライバーが、
「長い間待って、スシにありつけなかったら、どうするのだ?」
「俺が、いいレストランを知っている」
「ホテルの近くだ。スシをだすレストランだ」
「席が空いているか? 電話してみる」
と、言ってきた。

ドライバーから提案があると、
ビクッとして、警戒する習性? になっている。

これまでに、ドライバーによるボッタクリをみてきた。
✇目的地とは、反対の方向へ走る、
✇メーターを倒さずに、高い料金をとる、
✇勘違いをしたふりをして、遠回りをする、
✇恫喝する。

ずーっと無口のタクシー・ドライバーが、
突然に提案してきたのだから、
どうしても、警戒してしまう。

変なところへ、連れて行って、恫喝されるのではないか?
レストランと結託して、法外な料金を脅し取られるのではないか?
電話をするのは、「カモは2人、男、準備をしておけ」、ではないか?
さらに、ウロウロと遠回りをして、高い料金を請求するのではないか?
ここロング・ビーチは、すでに闇で、ストームによる雨が降っている。
心細い条件がいっぱいだ。

Gさんと相談した。
「ホテルの近くのレストランだ」
と、ドライバーは言うから、行ってみることにした。
行ってダメだったら、最悪は、食事なしでホテルに帰ろう。

「じゃ、ホテルの近くの日本食レストランにするよ」
あいよ
ドライバーは、初めて返事をした。

そして、
「さっそく、日本食レストランを当たってみる」
と言う。

ドライバーは自分の携帯電話を取り出した。
そして、番号案内を呼び出した。
日本食レストランの電話番号までは知らない。
それで、これから、番号案内に調べてもらうようだ。

ところが、ドライバーが知っているのは、
日本食レストランの、およその場所だけのようだ。
およその場所と、職種のジャパニーズ・レストランから、
レストランの名前を探り出そうとしている。
それから、電話番号を聞き出すのだ。

しばらくすると、
「そうだ、その場所だ! そのレストランだ!」
と、ドライバーが叫んだ。
どうやら、レストランの名前がわかったようだ。

「そうだ、“いろり”だ! いろりの電話番号を教えてくれ」
日本食レストランの名前は、「いろり」だった。
そして、いろりの電話番号を聞き出した。
メモをしている。

メモを見ながら、いろりに電話をした。
いろりとつながった。そして、話し始めた。
「日本食レストランか?」
「タクシー・ドライバーのトニーだ」
「これからお客さんを連れていくが、スシを出してくれるか?」
ドライバーの名前はトニーだった。

なんということだ!
トニーは、日本食レストランのおよその場所から、
まず名前、「いろり」を探り出し、
それから、いろりの電話番号を聞き出して、
これから、お客さんを連れて行く、というのだ。
なんという親切なんだ!

トニーは、いろりとさらに電話をして、
「せっかく、俺が紹介するのだから、
スシのが良くなくては困る、
保証(guarantee)してくれるか?」
「値段も、リーズナブルでなくては困る」
と、いい調子になった。

いろりは、味も値段も保証するようだ?

「お客さんは日本人2人で、10分後に行ける」
と、トニーは得意そうに電話を締めくくった。

電話をするのは、「カモは2人、男、準備をしておけ」
ではないか? と、警戒したが、そうではなかった。
悪かった。

これまでの無口で無愛想がうそのようだ。
トニーは、すっかり陽気になっている。

それから、うしろの座席を振り返った、
「席は空いているから、予約をしておいた」
「スシも照り焼きも、鉄板焼きもあって、値段は一皿15ドルくらいだ」
トニー、ありがとう。涙がでるぜ。うれしいぜ!

すぐに、タクシーを降りて、赤門にもどって、
ウエイティング・リストから名前を消してもらった。

そして、3度目のワイパーのザッカ、ザッカと、
メーターのシャカ、シャカが始まった。
国道1号線(PCH)を、北東へ。そして、
ホテルを通り過ぎて、北へ上がる。

ホテルから5分くらいのところに、いろりはあった。
看板には日本の文字で「いろり」とある。
やっと、寿司にありつけそうだ。

トニーは、雨の中、道を間違えることもなく、
遠回りすることもなく、あっちこっちと3軒まで走り回った。

そして、無線ではなく、プライベートの携帯電話を使って、
日本食レストランのいろりを探し出して、
電話をし、席まで予約してくれた。
こんなに親切なタクシー・ドライバーは初めてだ。


ついに、寿司にありつけるが、このことは、次回に。


ヨット・ハーバー。ロング・ビーチ。
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タクシー・ドライバーはレストランを知っている

2010-04-18 01:19:01 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

31) タクシー・ドライバーはレストランを知っている
津波は、スシ・バーだった。
中は薄暗く、耳をつんざくロックが鳴り響き、
タバコの煙が、ムンムンと充満していた。

カウンターはバーのように高い。
立つか、高いスツールに座るか、歩きまわって、
ウレタン・フォームの容器に入ったスシをパクつき、
片手にぶら下げたビールをラッパ飲みする……。

どれも、イメージした寿司やには、そぐわない。
日本の「寿司や」を探しているのだが。

次の候補は、「赤門」だ。
ホテルから電話したときには、日本人が出て、
「寿司職人は日本人です」
「鉄板焼きの席は空いています」
「寿司の方は、席が一杯で空きがありません」
「寿司は、30分くらい待つことになるでしょう?」
と、言った赤門だ。

「寿司職人は日本人です」
と、言ったから、
日本の寿司が期待できる。
問題は席があるかだ。

ホテルにあったリーフレット、「ロング・ビーチのお勧め」で、
赤門の住所を、ドライバーに示した。
ドライバーは、のぞきこんでいる。そして、
リーフレット、「ロング・ビーチのお勧め」を、
だまって返してよこした。

「わかった」
と、陽気に反応したわけではない。
不愛想なドライバーだな。

赤門は、ホテルへ戻る方向だ。
ワイパーが再びザッカ、ザッカと動く。
メーターもシャカ、シャカと加算される。

ザッカ、ザッカ、シャカ、シャカして、
10分も走っただろうか、赤門にたどり着いた。

Akamonとあるだけで、漢字で「赤門」の看板はない。
様子を見に、中に入った。
手前に寿司、奥に鉄板焼きの部屋がある。

寿司のカウンターには、日本人の寿司職人が2人、
忙しそうに握っている。これは、合格だ。

お客は子供を連れたアメリカ人の家族と、ふたり連れ。
若者がたむろするところではない。これも、合格だ。
ただ、カウンターもテーブルも空きがない。

奥は鉄板焼きのテーブル。ここも、すでに一杯だ。
でっぷりした腹にエプロンをした鉄板焼きの料理人は、
明らかにアメリカ人で、ヘラとフォークでチャカ、チャカと、
チャンバラのように肉を切るパーフォマンスで、お客をわかしている。

焼けた肉片を、料理人がヘラでポンと放り上げると、
男のお客は空中を飛んでくる肉を、口で受け止めた。
すると、連れの女性も、鉄板を囲むほかの客もどよめく。

「まぁ、がまんできる限界かな」
寿司にも、鉄板焼きにも日本人のお客はいないが、
スシ・バーの津波よりはましだ。

この赤門にするか。
30分は待つと言うから、
ウエイティング・リストに名前を書き込んだ。

赤門で待つことにして、
ここで、タクシーを帰そう。
タクシー料金30ドルを払おうとすると、
「長い間待って、スシにありつけなかったら、どうするのだ?」
と、ドライバーは聞いてきた。

「……?」
ちょっと、とまどっていると、
「俺が、いいレストランを知っている
ホテルの近くだ。スシをだすレストランだ」
ドライバーから聞く初めての会話らしい会話である。
また、タクシーにもぐりこんだ。


海辺のレストラン。ロング・ビーチ。
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タクシーで行ったスシ・バー

2010-04-14 05:04:14 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

30) タクシーで行ったスシ・バー
ロング・ビーチで、夜の7時、寿司を食べに、
大雨の中をタクシーで、暗闇に飛び出した。

ホテルから国道1号線(PCH/Pacific Coast Highway)に出ると、
南下した。そして、どこまでも進む。
黒人のタクシー・ドライバーは、無言だ。

ここロング・ビーチは、南カリフォルニア。
北カリフォルニアのサン・フランシスコと違って、
もともと、雨が降らないところ。ところが、
今日は、激しい雨が降ったり、小降りになったりと、
冬のこの時期、ストームが来ている。

ロング・ビーチのドライバーは雨には慣れていない。
大雨と小雨を繰り返す中を、ワイパーをザッカ、ザッカと、
常にせわしく動かしながら、スピードを上げず、慎重に運転する。

20分も走っただろうか。
「こんなにかかるのかな?」
と、Gさんが、いぶかし気に言った。

たしかに、ロング・ビーチがこんなに広いとも思えない。
「もう、ロング・ビーチを外れたんじゃないかな?」
と、思う。

ドライバーは日本語を理解しないから、反応がない。
でも、お客がいぶかしがっている雰囲気は伝わる。

メーターは20ドルを越えた。
雨が屋根と窓を叩きつけ、
ワイパーがザッカ、ザッカとせわしなく首を振る。
それに、メーターはシャカ、シャカと加算していく。

「こんなに遠いんなら、
ロス・アンジェルスまで出て、
トランスにあるホンダ寿司か、
レドンド・ビーチの富寿司へ、
行けばよかったかな。
昔、行ったところだし」
と、思いはじめた。

そして、5分くらい走っただろうか、
「あれだ!」
と、ドライバーが言う。

タクシーは、ぐるぐると回ったり、引き返したりはしなかった。
だから、最短の道を通ったのだ。
それに、国道1号線(PCH)は一本道だ。

たしかに、Tsunamiとあるから、目指す寿司やだ。
でも、英語だけで、漢字で「津波」という看板も文字もない。
日本食レストランには、通常はあるものだが。

電話で男のアメリカ人が、
「寿司職人は、日本人もいるが、いろんな人種と国籍の人がいる」
「お客は一杯で外に並んでいる、First come, First serveで来た順番だ」
「予約は受付けていない」
と、対応したところだ。

小雨になって、たしかに外まで人があふれている。
ドライバーに待ってもらって、
どんなところか? 津波の中を見ることにした。

中は薄暗く、耳をつんざくロックが鳴り響き、
タバコの煙がムンムンと充満している。
お客は20歳代の若者ばかりで、
日本人のお客も、寿司職人も見当たらない。

カウンターは、バーのように高い。
立つか、高いスツールに座るか、歩きまわって、
ウレタン・フォームの容器に入ったスシをパクつく。
まるで、ハンバーガをパクつくように。そして、
片手にぶら下げたビールびんをラッパ飲みする……。

「これは、“スシ・バー”Sushi Barだ!」
アメリカの若者の社交場だ。
“たむろ”するところだ。

タクシーにもどった。
「津波は、スシ・バーだ。日本の寿司やではない」
と、Gさんに言った。

ドライバーは、
「雨の中、こんなに遠くまで来て、お気の毒」
という顔をした。

ロング・ビーチ。上空から。
左はロス・アンジェルスに、奥はレイク・ウッドに続く。

中央右は、海辺に長く続くビーチ。右上はロング・ビーチ空港。
中央下の白いドームの先は、クイーン・メリー号。
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タクシーでレストランへ

2010-04-11 05:04:11 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

29) タクシーでレストランへ
アメリカの西海岸、ロング・ビーチ。
1日の仕事が終わって、ホテルにもどった。
夜の7時、楽しみは食事だ。

同行のGさんの要望は、寿司。
アメリカはネタが新鮮だし、
うまいカリフォルニア米だから、
寿司は、いい選択だ。

これから、寿司レストランを探して、
タクシーで駆けつけよう。

ロス・アンジェルスに滞在したことがあって、
車で30分ほどのロング・ビーチには、
港やクイーン・メリー号を見にきたことはあった。
しかし、寿司レストランがどこにあるかはわからない。

そこで、ホテルのリーフレット、
「ロング・ビーチのお勧め」で、寿司レストランを探す。
すると、ロング・ビーチには、3軒の日本食レストランがあった。
「赤門」、「津波」、「ナポリ寿司」。

3軒から選ぶが、寿司職人が日本人であることは確かめておきたい。
食材はアメリカでも、腕は日本人でありたい。

アメリカはポンドの国、ボリュームの国。
“1ポンドのステーキ”というように、
ボリュームをサーブする国。
だが、寿司は日本風味の繊細さを提供してもらいたい。

ナポリ寿司は、名前からやめることにした。
寿司にナポリは、ピンとこない。

電話をするのは、赤門と津波。
まず、赤門から。
電話に出たのは、アメリカ人女性。

「寿司職人は日本人ですか?」
と聞くと、
「代わります」
と、日本人になった。会話も日本語になった。

「寿司職人は日本人です」
と、オーナらしい日本人は言うから、第1の関門は突破した。

次は席の予約だ。
「鉄板焼きの席は空いています」
「寿司の方は、席が一杯で空きがありません」
「寿司は、30分くらい待つことになるでしょう?」

そんなに待つんだったら、ほかを当たることにしよう。
かけ直すことにした。腹がへっているから、気が短い。
津波をあたってから、決めよう。

津波に電話をする。
アメリカ人男性が電話に出て、
最初から最後まで英語で対応する。
「寿司職人はvarious(いろいろ)だ」
と言う。

various?……variousとは、どういう意味だろう? 聞き直すと、
「寿司職人は、日本人もいるが、いろんな人種と国籍の人がいる」
「お客は一杯で外に並んでいる、First come, First serveで、来た順番だ」
「予約は受付けていない」

赤門は、寿司職人は日本人だが、席がない。30分は待たされる。
津波は、寿司職人がvariousだが、席は来た順番。
「赤門に席がないんじゃ、しょうがないから、津波に行こう」
と、Gさんは決めた。

さて、次は足だ。
ホテルのベル・スタンドにタクシーを呼んでもらう。
「電話をしましたから、10分から20分で来ます」
と、ベル・ボーイは巾のある回答をした。

「そんなに待つのか?」
と、腹のへった日本人は気が短い、
「普通は15分くらい、早い場合は10分、
遅くとも20分待てば来るでしょう」
と、ベル・ボーイは幅を持たせて、言いなおした。
「そんなに、あせるなよ、ここは、アメリカだ」
と、ベル・ボーイは言っているのだ。

時は2月、夜の7時。
カリフォルニアの暖かさと星灯かりを期待したが、
ストームによる強い雨、それに寒い。
シャツの上にセータ、さらにジャケットを着る。

タクシーは、10分でホテルに来た。
ベル・ボーイにチップを渡して、タクシーに乗り込んだ。

津波の住所を、「ロング・ビーチのお勧め」で見せると、
黒人のドライバーは、手に取ってしばらく考えていた。
それから、大雨の中を飛び出した。

「わかった」
と、陽気に反応したわけではないから、
どちらかというと不愛想なドライバーだ。


クイーン・メリー号。固定されてホテルになっている。ロング・ビーチ。
手前は潜水艦。
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ニューヨークのタクシー免許、メダリオン

2010-04-07 03:52:50 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

28) ニューヨークのタクシー免許、メダリオン
「犯罪都市」ニューヨークは、
年間2,000件以上の殺人事件があったが、
ニューヨークのジュリアーニ市長の犯罪対策、
「Broken Windows(ブロークン・ウィンドウズ)理論」
の採用によって、ニューヨークの治安は格段に良くなった。

2002年に、ニューヨークへ行くと、
ジョン・エフ・ケネディJFK空港から、
白タクの客引きが、消えていた。

前は、ウロウロいて、
「乗らないか?」
と、うるさいこと、うるさいこと。
イエロー・キャブに乗るまで、
白タクの客引きとの“戦”だったものだが。

マンハッタンのミッドタウンから、南のバッテリー・パークまで、
イエロー・キャブを拾うが、すぐにつかまえることができた。
イエロー・キャブだけが、流しで客を拾えることになっている。

イエロー・キャブの乗車拒否は、
ジュリアーニ市長によって、改善された。
罰則をつくって、高い罰金を科した。
それに、ドライバーが、客を選べないようにした。
流しで客を拾う場合は、近い客を拾うことになっている。

gypsy cab”(ジプシー・キャブ)という、
街頭で客を拾う白タクがある。もちろん、メーターはついていない。
料金は、客とドライバーの交渉によって決める、というあやふやさがある。
たいがい、ドライバーの言われるままに支払うというリスキーなものだ。


流しのイエロー・キャブに乗ると、ドライバーは、
右にあるメーターをすぐに使った。
料金が、赤いLEDで表示されているのが、うしろの座席からも見える。

イエロー・キャブのうしろの座席から撮った。メーターが右に見える。

運転席のうしろには、一面の仕切り板があって、
ナイフや銃による強盗から、ドライバーを守っている。

透明な仕切り板には、黄色の“乗客への案内”が張ってあった。
この案内を読むと、イエロー・キャブの状況がわかる。
今回は、この張り紙から、ニューヨーク市の、
イエロー・キャブの“免許”、メダリオンの交付、
あわせて、公正化への取り組みをみる。
(*)は、あとで説明するためにつけた印。


略図
メダリオン・ナンバーMEDALLION NUMBER、(*1)
ドライバー・ライセンスDRIVER’S LICENSE、(*2)
メーターMETER、(*3)
の場所を示す。

料金THE FARE
メーターで表示する。(*4)
 有料道路の料金は別途加算する。
 夜の8時から、朝6時までの深夜料金は、
 別途60セントを加算する。
☆料金は、同乗人数にかかわらず一律である。
 荷物も同様に、個数にかかわらず一律である。
☆ドライバーは、20ドル以上の紙幣は受けつけない。
☆いいサービスには、チップを払うのが習慣である。

メダリオン・ナンバーMEDALLION NUMBERは、XKX6
さらに、安全のために、ドライバーのライセンス・ナンバーを、
書きとめておくこと。(*5)

乗客の権利
ていねいな英語を話すドライバーは、(*6)
マンハッタンの道路を知るとともに、
マンハッタンから外へ出る主要道路も知っている。(*7)
ドライバーは、交通法規を知り、それを遵守する。(*8)
空調は、要望によって使う。
ラジオは消すことができる。
クラクションは、危険の警告だけに使用する。(*9)
タバコや香料のにおいをさせない。(*10)
座席もトランクも清潔である。
もし、ドライバーがこれらに違反したときは、チップを拒否できる。
領収書を受け取ること。
シートベルトを締めること。

メーターの注意
初乗りは$2.00。
1/5マイルごとに30セント、加算され、
渋滞の場合は90秒ごとに30セント、加算される。
マンハッタンでは、4ブロック走るごとか、
1ブロックを回るごとに、メーターが加算される。

郊外
ウェストチェスターやナッソウーへ行く場合。
市の境界までのメーター料金に、
市の境界から郊外の目的地までのメーター料金の2倍、
それに、帰りの料金、が加算される。

ニューワーク空港
メーター料金に、$10、それに帰りの料金、が加算される。

ほかの地域
上記のような料金を、ドライバーは選べる。
乗車前に、ドライバーと料金を確認しておくこと。

この車両とドライバーは、
TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)(*11)
によって、免許されている。
ジュリアーニ市長(Rudolph W. Giuliani, Mayor)(*12)

車内禁煙
ニューヨーク市の規則である。(*13)
禁煙、ありがとう。

苦情および忘れ物は、電話番号(212)NYC-TAXIへ。(*14)


さて、(*)について、書いてみる。
*1)メダリオン・ナンバーMEDALLION NUMBER、
*2)ドライバー・ライセンスDRIVER’S LICENSE、は、
*11)TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)から、
車両ドライバーに与えられる免許の番号である。

メダリオン・ナンバーを受け取った車両は、ボディを黄色に塗装する。
そして、メダリオンを、キャブの屋根に取りつける。
これで、メダリオン・キャブの誕生である。
なお、メダリオンは、プラスチックのプレートでできている。

ボディの黄色と、屋根のメダリオンによって、
オフィシャルのキャブであることがわかる。
目立つから、お客は、流しのイエロー・キャブを拾いやすい。

*11)TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)、
は、ニューヨーク市交通局に属して、
車両とドライバーの管理をしている。
車両とドライバーの量とともに、質もコントロールしている。
ドライバーの労働が過重にならないように、労働条件も。

*3)メーターMETERの場所をで示し、
*4)料金はメーターで表示する、
としている。
メーターを使用しない、ボッタクリを防いでいる。

*5)メダリオン・ナンバーMEDALLION NUMBERは、XKX6、と、
ドライバーのライセンス・ナンバーを書きとめておくこと。
とは、不正があった場合に、
メダリオン・ナンバーとライセンス・ナンバーを、
*14)苦情および忘れ物は、電話番号(212)NYC-TAXIへ、
通報することになる。
この電話番号は、TLCの顧客サービスのホット・ラインで、
24時間、受けつけている。

*6)ていねいな英語を話すドライバーとは、
アメリカ育ちのドライバーから、
移民によるドライバーが増えてきているため、
ていねいな英語を話せるドライバーに、免許が与えられている。

ドライバーは当初、アイルランド系やイタリア系、イスラエル系だった。
それから、黒人、ラテン、中東、アジア系移民と変わってきている。
それとともに、英語が母国語でないドライバーが増えてきている。

*7)マンハッタンの道路を知るとともに、
マンハッタンから外へ出る主要道路も知っている。
とは、ドライバーは、マンハッタンの道路と、
近郊への主要道路を知りつくしている。

*8)ドライバーは、交通法規を知り、それを遵守する。
ことを、ドライバーの義務としている。

*9)クラクションは、危険の警告だけに使用する。
とは、やたら、ビービーとクラクションを鳴らさない。

*10)タバコや香料のにおいをさせない。
タバコを吸わない人にとっては、ありがたい。
タバコのにおいも、衣服にしみつくのも、耐えられない。

それに、
*13)車内禁煙は、ニューヨーク市の規則である。
と、車内禁煙はニューヨーク市の規則になっているのがありがたい。

*12)ジュリアーニ市長(Rudolph W. Giuliani, Mayor)
ジュリアーニ市長のリーダーシップで、
ニューヨークのタクシーを健全化し、
市民の足として重要な役割を果たす、
ことに取り組んでいることが、
ひしひしと伝わってくる。


タクシーによるボッタクリの常とう手段として、
✇目的地とは、反対の方向へ走る、
✇メーターを倒さずに、高い料金をとる、
✇勘違いをしたふりをして、遠回りをする、
✇恫喝する、
を、みてきたが、
ニューヨークは、これらの“不正”に厳然と立ち向かっている。
“フェア”を目指している。
もし、なにかあった場合には、
TLCはホット・ラインを用意して、苦情を24時間、受けつけている。

“乗客への案内”は、わかりやすい。
そして、ニューヨーク市の免許、メダリオンを得たイエロー・キャブは、
権威のあるタクシーであるとともに、ニューヨークのシンボルになっている。
ロンドンがブラック・キャブならば、
ニューヨークはイエロー・キャブだ。

さて、乗ったイエロー・キャブは、フェアである。
最短のルートを通って、目指すバッテリー・パークに着いた。
料金はメーター通り。そして、いいサービスにはチップを。

気分が、いいじゃないか。イエロー・キャブは、
市民の足として重要な役割を果たすという、
成果がでていることを感じる。
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白タクの客引きとの戦い

2010-04-04 00:12:55 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

27) 白タクの客引きとの戦い
ニューヨークのJFK空港に着いた家族5人は、これから、
マンハッタンのホテルへ、イエロー・キャブで行く。
家族5人とカート2台の列は、キャブ乗り場に急いだ。

その途中で、最後のチャンスを狙った、
白タクの客引きの、うるさいこと、うるさいこと。
まだ、白タクの客引きがいる1988年のことだ。

「荷物を持ちましょう」
などと、白タクの客引きから言われて、
強引にサムソナイトを持って行かれれば、
追いかけて、白タクの駐車場へ行くハメになる。

カートに満載した荷物を、
白タクの客引きに、持って行かれないように、
白タクの客引きを振り切るようにして、
キャブ乗り場の列の最後についた。

イエロー・キャブの乗客の定員は4人
家族5人は、どうしても2台になる。それで、
1台目は、妻と中学生の長男と小学生の娘の3人、
2台目は、私と小学生の次男の2人、
と、組み合わせを決めてある。
2台のキャブは、まちがいなく、
同じホテルに着くだろうか?

それに、イエロー・キャブはボッタクリするのだろうか?
1台目の妻と長男、娘は、ボッタクリには、
まったく、慣れていない。

キャブ乗り場の列の先頭には、
背の高いお年寄りのガイドがいる。
きちんとした“制服と制帽”を身に着けている。
温和な“紳士”で、表情がフレンドリーである。
喧騒の中の紳士に、少しホッとする。

ガイドが客の列をてきぱきとさばいて、私たちの番になった。
大きなイエロー・キャブが横にきた。“ミニバン”だ。

「乗ってください」
と、ガイドから言われて、
1台目に乗る妻と長男と娘が乗った。
長男は喜んで前の席に座り、妻と娘がうしろの席へ。
そして、荷物を半分ほど入れた。
それで、1台目が出発するのを見送る。

つっ立っている私と次男を見て、ガイドは、
「あなたたちも、乗ってください」
と、うながした。
どうやら1台に詰め込むようだ。

「これは、ありがたい!」
みんなが、いっしょにホテルに到着することになる。
そして、いっしょにチェック・インできる。
これは助かる。

2台に分乗すると、先にホテルに着いた方は、
「あとのキャブは、いつ着くのだろうか?」
「まちがいなく、このホテルに着くのだろうか?」
「ひょっとして、ちがうホテルに着いたり、
グルグルと遠回りをしていたら、
どうやって連絡を取ったらいいのだろうか?」
と、気をもむことになる。

ここは、大きなミニバンに感謝することになった。
残りの荷物を詰め込んだ。
そして、次男といっしょにもぐりこんだ。
後部座席に4人、ドライバーの横に1人となって。

家族5人と、荷物がぎゅうぎゅうと、
1台に詰まる様を見ていた白タクの客引きが、
最後の悪あがき、
「5人乗りだ。イリーガル! (違法だ)」
と、大声をあげた。

白タクの客引きは、かっこうのカモである日本人を逃がした。
イエロー・キャブに取られたから、その腹いせに、叫んだのだ。
白タクの客引きとの戦いは、イエロー・キャブに乗るまで続く。

イエロー・キャブの乗客の定員は4人だから、1人オーバーだ。
ガイドは一瞬困った。私も困った。
どうしよう? 降りることになるのかな。

ところが、さすがに年季の入ったガイドである。
「何かあったら、娘さんは“幼児”だ、といいなさい」
「そして、お母さんの“”の上に乗せない」
と、とっさに機転をきかした。

イエロー・キャブでは、7歳未満は、
大人の膝の上に乗せれば、
あわせて1人とすることになっている。

小学生の娘は7歳。
幼児だといえば、そう見えないこともない。
アメリカの子どもよりも、小さく見えるから。
ドライバーも心得たようで、なんにも言わない。

「OK! どうも、ありがとう」
ガイドにチップを多めに渡した。

ついに、白タクの客引きを振り切って、
イエロー・キャブに乗ることができた。
そして、JFK空港を出発することになった。

車内は静かだ。
JFK空港の喧騒を離れて、みんなホッとしている。
もう、「安寿と厨子王」のように、生き別れはない。

外は夜のとばりで、見えるのは街灯だけ。
街は見えない。残念だ。疲れが出てくる。

やがて、マンハッタンの高層ビルディングの夜景が、
パーッと目の前に広がった。
「きれいだ!」
「ニューヨークだ!」
「マンハッタンだ!」
「スカイ・スクレーパだ!」
「まるで、艦船のようだ!」
「この夜景は、ニューヨークだけだ!」
みんなが歓声を上げた。

空港での喧騒と不安と旅の疲れも忘れて、
せまってくる巨大な夜景にウットリしている。
ニューヨークからのプレゼントに、みんながなごんだ。

ホテルには、家族そろって着くことができた。
料金は、メーターどおりだった。それに、荷物料金。
ドライバーには、もちろんチップをはずんだ。

JFK空港から、マンハッタンのホテルに着くまでが大旅行。
その大旅行を、ガイドとドライバーに助けられて、
ぶじに乗りきった。ニューヨークの夜景つきで。


5番街。2002年。
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