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日本の通知表2018年

2018-06-17 00:06:17 | Weblog
世界の評価から見る、「日本の通知表 2018年」。
2009年に「日本の通知表」を作成した。
それから、9年経っている。最新情報で、
「日本の通知表 2018年」を作成してみる。

通知表の「評価項目」は、つぎとした。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

PISA2015は3位→ランクAA

最初のPISA2000では、日本1位、韓国2位、フィンランド3位、カナダ4位だった。
その後、日本はPISA2003で5位、PISA2006では10位と、下がり続ける。
「すべての児童に平等の教育を」掲げるフィンランドは1位、
韓国は2位、カナダは6位~4位と、高成績を維持していた。

最近のPISA2015では、日本は3位と、凋落に歯止めがかった。
シンガポールが1位、香港が2位、マカオが4位、台湾が6位で、
アジア勢がトップレベルにある。国土は狭く、資源も少ない、
あるのは人的資源として、国の復興に力を注いできた。

香港は、OECDに加盟していないために、
最初のPISA2000には、参加しなかったが、
初めて参加したPISA2003で、いきなり3位になった。
次のPISA2006では、1位フィンランドに次ぐ2位である。
シンガポールも、OECDに加盟していない。
PISA2009が初参加で、香港1位に次ぐ、いきなりの2位である。
台湾は、PISA2006が初参加で、5位(数学は、1位)。
このとき日本は、10位に落ちていた。

2)開発力: 国際特許出願件数。

2016年は2位→ランクAA

国際特許は長い間、アメリカ1位、日本2位、ドイツ3位だった。
しかし、中国の躍進が著しい。中国は2016年に、
ドイツを抜いて、3位に躍り出た。

2005年、アメリカ1位、日本2位、ドイツ3位。
知的所有権に関心が薄い中国は10位だった。

その後、中国の伸びはすさまじく、
2012年は4位で、ドイツの3位に迫り、
2016年、中国はドイツを抜いて3位になった。
日本の2位に迫って、抜く勢いにある。

3)創造力: ノーベル賞

ノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB
突出している1位~3位→ランクAとした。

257人のアメリカが、断トツの1位、
イギリス2位、ドイツ3位、フランス4位が続く。
スウェーデン6位、スイス7位、オランダ8位は、
人口が少ない割に、受賞者が多い。

4)芸術力: カンヌ映画祭

パルム・ドール受賞5は、5位→ランクB
突出している1位~4位→ランクAとした。

19のアメリカが1位、フランス2位、イギリス3位、イタリア4位が続く。
日本は、2018年に「万引き家族」が受賞。21年ぶりの受賞になった。

5)文化力: 世界遺産

17件の文化遺産は、11位→ランクB
48件のイタリアが1位、スペイン2位、フランス3位、中国4位、ドイツ5位が続く。

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

FIFAのランキングは、60位→ランクF

2018年 ワールドカップ ロシアが、6月14日から始まった。
32か国が出場し、日本は6大会連続出場である。

これまでのワールドカップの優勝国は、つぎの8か国。
ブラジルが5回の優勝、ドイツとイタリアが4回、
アルゼンチンとウルグアイが2回、
スペイン、フランス、イングランドが1回。
日本は、ロシアで大暴れをしてほしい。

7)経済力: 国民総生産GDP

国民総生産は3位→ランクAA

中国は、日本を抜いて2位、アメリカに迫っていく。
中国の近代化は、日本がロール・モデルとなっている。
日本からの「資金援助」、「技術援助」、「教育援助」が、
中国の近代化、市民の生活の向上に大きく貢献した。
日本への感謝の言葉があって、
故 鄧小平(とうしょうへい)最高指導者から、
「少ない金額ではない。中国人民を代表して、心から感謝したい」

8)援助力: 政府開発援助ODA

政府開発援助ODAは、5位→ランクA

第2次世界大戦の敗戦国だった日本が、経済復興をした。
さらに、経済援助の先進22か国になって、経済援助を続けた。
この、焼け野原からの経済復興、そして、経済援助は、世界から驚嘆され
「モデルは日本」として、改革を進めている。(ロール・モデルになっている)。

アジアからは、GDPが11位の韓国が、19位の援助国になっている。
GDPが2位の中国は、援助国ではない。

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「日本の通知表 2018年」。
1)学力:  PISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
2)開発力: 国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
3)創造力: ノーベル賞の受賞者22人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
4)芸術力: カンヌ映画祭、パルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
5)文化力: 世界遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
6)運動力:  FIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
7)経済力: 国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
8)援助力: 政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
 合計:  32点/40点中。

レーダーチャートで見る、
日本の通知表 2018年」。


レーダーチャートで見る「日本の通知表2018年」は、
6)運動力が劣るために、バランスが悪い。
しかし、そのほかは、評価が高い。
1)学力、2)開発力、7)経済力はAAで、
 世界のトップレベルである。
8)援助力Aも、高いレベルにある。
3)創造力B、4)芸術力B、5)文化力Bも、高い。
総合して、レーダーチャートは面積が大きい。
国を復興し、発展させ、世界を援助する力がある。
日本は、世界からロール・モデルにされる国である。
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鹿の一日の終わり

2018-06-03 00:01:50 | Weblog
鹿一日の終わり
夕陽を眺めて、「今日も暮れていく! 」。


ここは、奈良の若草山
若草山の頂上まで上がってきた。
若草山三重目」、標高342メートル。

下に奈良の街が広がる。左の奥は生駒山。2018年5月。

だんだんと、陽が沈んでいく。
頂上は、人が少なくなってきて、
「追い込みの食いをしよう! 」。

だんだんと、人のいるベンチに近づいていく。

こちらの3頭は、寝そべっている。

「もう、十分食べた!
「疲れたわ!

背後に回って見ていた。グッタリしているから、
このまま、ここで寝るのかな? と思っていた。
すると、1頭が立ち上がって、伸びをした。

そして、去った。
「あぁ、休んだ! さぁ、ねぐらに行くか!

さらに、つぎの1頭も、立ち上がると、伸びをして去った。
そして、残された最後の1頭が、最初の写真。
夕陽を眺めながら、「今日も暮れていく!

その最後の1頭も、立ち上がると、背伸びをした。

そして、去った。
「さぁ、ねぐらに行くか!
寝るところは、若草山の頂上ではない。
ほかに、もっと安全な茂みがあるようだ。

2頭の夕暮れ。
キス

「今日も、楽しかったね!
「ウン、またあした!

「夕焼けじゃ! わしらも、帰るか」

「ネェ、キスしようヨ!
「まだ、人が見ているゼ!

そして、夕焼けが残った。

初めて上がった、若草山の頂上。
夕陽の中、鹿の一日が終わっていく。

人が少なくなって、追い込みの食い、
寝そべる、背伸びをする、キスをする、
夕陽を眺める、そして、ねぐらに帰って行く。
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