季節の変化

活動の状況

「高校野球」は、「二段重ね」に「ビール」が最高

2010-08-29 00:08:29 | Weblog
夏のビッグ・イベント、「高校野球」。
興南高校の初優勝。よかった、よかった!

県大会で見た高校野球の3態。
1)「高校野球」は、「二段重ね」に「ビール」が最高。


2)「高校野球」は、「男の修行」と「気持ち」の支え合い。


3)「高校野球」は、球場で「仮眠」。

試合開始、4時間前に席の確保は大変だ。決勝戦で。
グランドではスプリングクラーによる水まきが始まったところ。
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海外でタクシーに乗るときの教訓、閲覧

2010-08-25 00:08:25 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

赴任、プライベートの旅行で50か国を訪問したが、
この体験ができた恩返しとして、
「海外のタクシー事情」を掲載してきた。

当時の写真を探し、メモを探し、調査をし、
資料を見つけて、68回掲載した。
写真と表は100枚を超えた。
これは、生活の中で多くのエネルギーを必要とした。

読者は、どのくらい読んでくれたのだろうか?
関心を持たれたタイトルはなんだろうか?
検索キーワードで、調べてみたい。
1)海外のタクシー事情、
2)海外でタクシーに乗るときの教訓
について、検索キーワードで検索された閲覧状況を、
検索エンジン、Google、OCN、Yahoo! Japanでみる。

68) 海外でタクシーに乗るときの教訓、閲覧




それぞれの国のタクシーの教訓の順位は高い。
海外でタクシーに乗るときの注意、教訓に、
なったとおもうと、うれしい。

最後に、タクシー利用についての「一般的な教訓」を繰り返します。
教訓81) 旅行者とみると、タクシー・ドライバーは不正をすることがある。
 着飾ったり、重いバッグをガラガラと引っ張る旅行者姿は、
 避けたほうがいい。
 できれば、現地人と同じ格好をして、滞在している人と思われた方がいい。
教訓82) 慣れないところでは、1人でタクシーに乗らない方がいい。
 バスや電車の公的交通機関があれば、その利用がベストである。
 バスや電車は、一般に料金は安いし、不正はないから。
教訓83) 空港からホテルへは、シャトル・バスがあれば、利用したい。
 シャトル・バスは有料が多いが、ホテルが運営する無料のものもある。
教訓84) しかし、タクシーに乗ると、すぐに目的地に行けるし、
 重いバッグで移動できるという利便性があるから、
 この利便性は捨てるわけにはいかない。
 2人以上の利用をお勧めする。
教訓85) タクシーでは、不正(ボッタクリ)もあることを、
 考えておいた方がいい。
 不正がはっきりわかったならば、タクシー・ドライバーに言うか、
 当局に通報する覚悟で乗ろう。
教訓86) ライセンス・ナンバーをメモし、
 不正の通報先を控えておこう。
教訓87) 不正を通報すれば、タクシー・ドライバーのモラルを、
 上げることができる。
 これは、あとでタクシーを利用する日本人のために、大いに役立つことになる。
 私は、そのつもりでがんばってきた。日本人のために戦ってきた?
教訓88) しかし、不正を通報しても、ボッタクリにあった料金は、
 すぐには、もどらないだろうし、イヤな気分は、すぐに晴れないから、
 タクシー・ドライバーと適正料金を折衝することになる。
教訓89) 適正料金を折衝するためには、およそのタクシー料金や、
 だいたいのルートを知っておくことになる。
教訓90) そして、不正があったならば、勇気をもって、
 タクシー・ドライバーと適正料金を折衝してください。
 あなたのために、そして、これから行く日本人のために。


海外で、出会う最初の現地人は“タクシー・ドライバー”。
街の代表者、タクシー・ドライバーに会って、
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおき、
街の印象が良くなったり、悪くなったりするが、
海外でタクシーに乗るときの教訓90」をみた読者は、
タクシー・ドライバーと、適正な対応をすると思う。

「海外のタクシー・シリーズ」は、
この68回で区切りとします。
読んでいただきまして、ありがとうございます。

それでは、いい旅を!


「確実に、安全に」
ロンドン・ブラック・キャブの領収書から。
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海外のタクシー事情、閲覧 その2

2010-08-22 00:00:03 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

赴任、プライベートの旅行で50か国を訪問したが、
貴重な体験ができた恩返しとして、
「海外のタクシー事情」を掲載してきた。

写真を探し、メモを探し、調査をし、
資料を見つけて、掲載してきたが、これは、
生活の中で多くのエネルギーを必要とした。

読者は、どのくらい読んでくれたのだろうか?
関心を持たれたタイトルはなんだろうか?
検索キーワードで、調べてみたい。
1)海外のタクシー事情、
2)海外でタクシーに乗るときの教訓、
について、検索キーワードで検索された閲覧状況を、
検索エンジン、Google、OCN、Yahoo! Japanでみる。

67) 海外のタクシー事情、閲覧 その2
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツ、それに、
旅行客として訪れたイギリスのタクシー事情について、
閲覧状況はつぎである。







それぞれの国のタクシー事情の順位は高い。
多くの方に読んでいただいています。
ありがとうございます。
海外でタクシーに乗るときの注意、教訓に、
なったとおもうと、うれしい。

つぎに、「海外でタクシーに乗るときの教訓」の閲覧を調べて、
「海外のタクシー・シリーズ」の区切りとします。
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海外のタクシー事情、閲覧 その1

2010-08-18 00:36:10 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

赴任、プライベートの旅行で50か国を訪問したが、
貴重な体験ができた恩返しとして、
「海外のタクシー事情」を掲載してきた。

当時の写真を探し、メモを探し、調査をし、
資料を見つけて、掲載してきたが、これは、
生活の中で多くのエネルギーを必要とした。

読者は、どのくらい読んでくれたのだろうか?
関心を持たれたタイトルはなんだろうか?
検索キーワードで、調べてみたい。
1)海外のタクシー事情、
2)海外でタクシーに乗るときの教訓、
について、検索キーワードで検索された閲覧状況を、
検索エンジン、Google、OCN、Yahoo! Japanでみる。

66) 海外のタクシー事情、閲覧 その1
スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
のタクシー事情について、閲覧状況はつぎである。









それぞれの国のタクシー事情の順位は高い。
多くの方に読んでいただきました。そして、
海外でタクシーに乗るときの注意、教訓に、
なったとおもうと、うれしい。
多くの時間をかけて書いたが、そのかいが、
あったというものです。ありがとうございます。
ほかの国のタクシー事情の閲覧も、調べてみます。
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海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その11 イギリス、旅行者3

2010-08-15 00:10:33 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

65) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その11 イギリス、旅行者3

イギリス、旅行者3
52) ドライバーの電話番号(2010年6月30日)
53) ドライバーの携帯に電話(2010年7月4日)
54) タクシー・ドライバーと握手(2010年7月7日)

同じ日本人でも、“滞在者”か? “旅行者”か? を見分けて、
キャブ・ドライバーは対応を変えることが起きたのである。
立て続けに2回も、ボッタクリにあったのだ。
2回とも、重いサムソナイトをガラガラと引っ張る、
という旅行者スタイルだった。

1回目は、スペインから、イギリス経由で日本に帰るとき。
大英博物館からヒースロー空港まで、ブラック・キャブで行くと、
キャブ・ドライバーは、
「パーク・ロードはクローズ(通行止め)だから、直進する」
と、言って、ヒースロー空港のある西に行かずに、
南へ行って、北斗七星の柄杓(ひしゃく)の形の、
杓(しゃく)の3辺を通る遠回りをした。

2回目は、日本からイギリスに立ち寄って、フランスへ行くとき。
ヒースロー空港からロンドン市街のホテルまで、ブラック・キャブで行くと、
キャブ・ドライバーは、
「一方通行を調べている」
と、言って、
なぜか、工事中の道路に入って、のろのろと進み、つぎに、
「近くまで行って聞いてみる。わかりにくかったものだから」
と、言いわけ(エックスキューズ)をして、
インテンショナル故意に遠回りをした。

遠回りをして、ホテルに着いた。
それから、ホテルに待機しているブラック・キャブで
ロンドンの繁華街、ソーホーへ中華料理を食べに出かけた。

ソーホーへ行くときに、タクシー料金をキャブ・ドライバーに聞いてみた。
「あした、ヒースロー空港まで行くが、タクシー料金はいくらか?」
ドライバーは振り返って、
「40ポンドですね」

それから、
「35ポンドでいいですよ」
そして、すぐにつけ加えて、
「混んでいても、35ポンドで行きますよ」

ロンドン市街を抜けるには、混雑でメーターは上がるが、
それでも35ポンドで行くと言う。
来るときは、インテンショナルな遠回りで、
50ポンドも払ったが!

ドライバーはそのへんにあった紙をちん切って、
何やら書いている。
「これが携帯電話の番号です」
と、厚紙を手渡した。

ジョンJOHNという名前と携帯電話の番号だ。
それに、免許のあるタクシー・ドライバーLICENSED TAXI DRIVER、
と、つけ加えてある。
読みやすい字だ。ていねいに書いてある。

「ロンドン市街を走り回っているから、
出発する1時間前までに、電話をくれませんか」
と、ジョンは言う。

ジョンのブラック・キャブを降りて、
ソーホーで広東料理を楽しんで、ホテルにもどり、
その翌日、ジョンの厚紙を取り出して、電話をした。
すぐに、つながって、約束通りに10時にホテルへ来て、
ヒースロー空港に向かった。

ジョンは、地図をのぞき込むこともない。
一方通行を調べることもない。
ヒースロー空港まで行くのに、なんら迷いがない。
きのうのドライバーは工事中でジャミングした道路を通ったが、
ジョンは通らない。ジョンは信頼できるようだ。

ジョンは、ロンドン市街とヒースロー空港を流すことができる、
ロンドン・キャブのドライバーのライセンスを取ったことを話す。
「ライセンス・ナンバーとバッジをもらえるまでに、
数年かかるんだ。難関だったな!」

「PCO/The Public Carriage Officeへ書類の申請をすると、
悪名高い“Blue Book青本”が支給される」
「“ロンドンの知識The Knowledge of London”を、
知り尽くさなければならないんだ」

「そのときは工員だったから、日曜日になると、
モペッドにまたがって、ロンドン市街を走りまわった」
「それから、筆記試験を申請する」
「ロンドンの知識について出題されるが、
10回の試験でパスすれば、早い方だよ」
「大学の学位を取るよりも、むずかしいんだ」

「最後には、工員を辞めて、ドライバーの試験に専念した」
「パスするのに、4年かかった」
「筆記試験をパスすると、次は面接試験になる」
「ロンドンの知識について、PCOの審査官から質問されるから、
口頭で答えるんだ」
「ドライバーの適性として、
オネスト/正直、フェア/正しい、話しじょうずが求められて、
わざと、困難な質問もして、ドライバーとしての適性を見ているんだ」

「それから、PCOの検査官が同乗したDriving Test実地試験を受ける」
「単なるドライビング・テクニックを見るのではなく、
乗客を運ぶ能力が試されるのさ」

「目的地まで、最短のルートを選んだか?
渋滞に巻き込まれなかったか?
安全に運転したか?
が検査される」
「10人の応募者があると、実際にドライバーになれるのは、
3人くらいなんだ」
「合格すると、ドライバー・ライセンスとバッジがもらえる」

「そりゃあ、もう嬉しかったさ!
こうしてバッジをつけて、ロンドン市街を走れるんだから」
ジョンは振り返って、胸を張って、誇らしげだ。

「ブラック・キャブのドライバーになって6年、まだ若い方だ」
「年配のドライバーは、余裕があってゴルフをしているよ。
俺もそのうちにしようと思うが」

ヒースロー空港に近づいてきた。
出発ターミナルが何番か? 気になって、
「パリへ行くが、BAの出発ターミナルは2番か?
ヨーロッパ便は2番だから」
と、ジョンに聞いてみた。

ジョンは、ダッシュ・ボードから何やら本を取り出して、
運転しながら、調べている。そして、
「ちょっと、チケットを見せてくれませんか?」

ジョンは、チケットを見てどうするのだろう?
まさか、空港とは反対方向へ走らないだろうな?

スペインでは、チケットを渡すと、出発時間を見て、
時間の余裕があることを確かめると、
高速道路から一般道路へ降りて、
空港とは、反対方向に走った。

チケットを取り出し、警戒しながらジョンに渡した。
ジョンは、きょうのフライトであるBAのチケットを見てから、
次のチケットも見ている。
成田にもどる最後のチケットまで見た。
全部見てから、返してくれた。

「ガイドブックによると、ターミナル2はヨーロッパ便とある」
「ただし、パリ、アムステルダム、アテネ便は除く、と書いてある」
と、ジョンは言う。

「ターミナル4を見ると、インターナショナルとある」
「ただし、パリ、アムステルダム、アテネ便を含むと書いてある」
「だから、パリ行きはターミナル4だ」

「それに、チケットを全部見たが、
どこにも、シャトル便とは書いてなかった」
「だから、ターミナル4にまちがいない」

「このガイドブックは、なかなか役に立つ」
「だから、いつでも、こうして持っているんだ」
ジョンは、ターミナル4を探り当てて、誇らしげだ。

ヨーロッパ便はターミナル2だと思っていたが、
パリとアムステルダム、アテネ便だけはターミナル4だった。

モータ・ウェイM4を下りたこの道は、
ターミナル1、2、3へ向かうから、
ターミナル4へ行くには、
大きく方向転換をしなければならない。
ターミナル4だけは、ほかのターミナルと離れているから。

滑走路に沿って迂回し、コンコルドの格納庫のわきを通過する。
メーターは、とっくに35ポンドを超えている。
そして、ターミナル4に着いた。

ロンドン市街のホテルから1時間15分もかかった。
朝のジャミングに巻き込まれて。
通常は50分くらいなのに。

これでターミナルをまちがえたなら、
ターミナル2のキャブ乗り場にならんで、
ブラック・キャブでターミナル4まで移動するが、
出発時間、ぎりぎりだったにちがいない。

そして、気になるメーターは、
50ポンドを指している。

35ポンドの約束だったが。
いくらなんでも、それではかわいそうだ。

ロンドン市街のクロムウェル・ロードを抜けるのに、
ジャミングで手間取ったのと、
いったんは、ターミナル2に向かったので、
遠回りをして、料金が上がったのだ。

現金はキャブ代に35ポンド、それに、チップの5ポンド、
予備のビール代の5ポンドと、全部で45ポンドしかない。
「ジョン、45ポンドが、持っている全てだ」
“OK!”

ジョンは振り返って、あっさりと了解すると、
45ポンドを受け取って、
“Thank you Sir”

「ロンドン市街を飛ばしているから、
電話で、いつでも呼んでくれ」
「今度また、呼ぶよ」
「あなたの名前は?」
「Mulliganモリガンだ」
「モリガン、楽しい旅を、グッド・ラック!」
と、右手を差し出してきた。

タクシー・ドライバーと“握手”をするのは、初めてだ。

パリ行きのBAは、ジョンが調べてくれた通りに、
ターミナル4から無事に出発した。
ジョン、ありがとう。

ロンドン・キャブのドライバーの適性として求められる、
✇オネスト/正直、
✇フェア/正しい、
✇話しじょうず、
を、ジョンは備えている。

そして、乗客の安全と快適を優先させる、
“Passenger safety and comfort come first.”
「乗客の安全と快適が第一」
を、ジョンは実施している。それに、
出発ターミナルを調べて、乗客に“喜びDelight”まで与えた。

ジョンは、難関を突破したブラック・キャブの、
ドライバーであることに、誇りを持っている。

乗客が旅行者であっても、
「ロンドン・ブラック・キャブのドライバーは世界一である」
ことを、ジョンは示してくれた。


教訓77) タクシー・ドライバーが自分の携帯電話の番号を示して、
 利用を呼びかけたら、信頼できるタクシー・ドライバーと考えていい。
教訓78) タクシーに乗る前に、タクシー料金をドライバーと、
 交渉することができる。
 そうすると、タクシー料金に納得してタクシーに乗ることができる。
 それに、不正を警戒しなくてもいい。
教訓79) タクシー・ドライバーは、空港の出発ターミナルの情報を、
 もっていることがある。
 困った場合には、搭乗ターミナルを調べてくれ、助かることがある。
教訓80) “筆記試験”、“口頭試験”、“実地試験”をパスしている、
 ロンドン・ブラック・キャブのドライバーは、
 地理、マナー、安全は世界一と考えていい。


ここまでは、ロンドン・ブラック・キャブについての教訓である。
ここからは、タクシー利用についての一般的な教訓である。
教訓81) 旅行者とみると、タクシー・ドライバーは不正をすることがある。
 着飾ったり、重いバッグをガラガラと引っ張る旅行者姿は、
 避けたほうがいい。
 できれば、現地人と同じ格好をして、滞在している人と思われた方がいい。
教訓82) 慣れないところでは、1人でタクシーに乗らない方がいい。
 バスや電車の公的交通機関があれば、その利用がベストである。
 バスや電車は、一般に料金は安いし、不正はないから。
教訓83) 空港からホテルへは、シャトル・バスがあれば、利用したい。
 シャトル・バスは有料が多いが、ホテルが運営する無料のものもある。
教訓84) しかし、タクシーに乗ると、すぐに目的地に行けるし、
 重いバッグで移動できるという利便性があるから、
 この利便性は捨てるわけにはいかない。
 2人以上の利用をお勧めする。
教訓85) タクシーでは、不正(ボッタクリ)もあることを、
 考えておいた方がいい。
 不正がはっきりわかったならば、タクシー・ドライバーに言うか、
 当局に通報する覚悟で乗ろう。
教訓86) ライセンス・ナンバーをメモし、
 不正の通報先を控えておこう。
教訓87) 不正を通報すれば、タクシー・ドライバーのモラルを、
 上げることができる。
 これは、あとでタクシーを利用する日本人のために、大いに役立つことになる。
 私は、そのつもりでがんばってきた。日本人のために戦ってきた?
教訓88) しかし、不正を通報しても、ボッタクリにあった料金は、
 すぐには、もどらないだろうし、イヤな気分は、すぐに晴れないから、
 タクシー・ドライバーと適正料金を折衝することになる。
教訓89) 適正料金を折衝するためには、およそのタクシー料金や、
 だいたいのルートを知っておくことになる。
教訓90) そして、不正があったならば、勇気をもって、
 タクシー・ドライバーと適正料金を折衝してください。
 あなたのために、そして、これから行く日本人のために。


海外で、出会う最初の現地人は“タクシー・ドライバー”。
海外でタクシーに乗るときの教訓90」をみた読者は、
街の代表者、タクシー・ドライバーに会って、
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおき、
街の印象が良くなったり、悪くなったりするが、
タクシー・ドライバーと、適正な対応をすると思う。

それでは、いい旅を!
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海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その10 イギリス、旅行者2

2010-08-11 00:08:11 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

64) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その10 イギリス、旅行者2

イギリス、旅行者2
49) ホテルの住所をドライバーに渡す(2010年6月20日)
50) 一方通行を調べるドライバー(2010年6月23日)
51) インテンショナル故意に遠回りをしたドライバー(2010年6月27日)

同じ日本人でも、“滞在者”か? “旅行者”か? を見分けて、
キャブ・ドライバーは対応を変えることが起きたのである。
立て続けに2回も、ボッタクリにあったのだ。
2回とも、重いサムソナイトをガラガラと引っ張る、
という旅行者スタイルだった。

1回目は、スペインから、イギリス経由で日本に帰るとき。
2回目は、日本からイギリスに立ち寄って、フランスへ行くとき。

2回目の今回は、日本からイギリスに立ち寄って、
翌日フランスへ行くときで、ヒースロー空港から、
ロンドン市街のホテルまでブラック・キャブに乗る。

ウェブで調べたが、初夏のロンドンは観光シーズンで、
どのホテルも一杯であった。それでも、1件見つけた。
ロンドン市街ではあるが、西に外れた、
ウェスト・ヘムステッドにあるIホテルに空きがあった。

新たにオープンしたIホテルだから、まだ、なじみがない。
それに、ロンドンの繁華街には、歩いて行ける距離ではない。
それで、空きがあったのだろう。日本から予約できた。

ヒースロー空港からIホテルまで、ブラック・キャブで行くが、
万が一、キャブ・ドライバーがわからなかったら、
ウェブで予約した住所と地図を見せれば確実だ。

ヒースロー空港のブラック・キャブ乗場で、
40歳代、背の高いキャブ・ドライバーに、
ウェブで印刷したIホテルの住所と地図を渡した。
住所を知らないキャブ・ドライバーはいないから、
これで、間違いなくIホテルに着くだろう。

キャブ・ドライバーはロンドン市街へのモータ・ウェイM4を東に、
快適に飛ばしている。そして、市街に近づくにつれて、信号がある。
信号で止まるたびに、助手席に置いてある自分の地図をのぞき込んでいる。

Iホテルが、わからないのかな? それで、
「住所と地図はここに書いてある」
と、また予約の紙を渡そうとすると、
「わかっている。一方通行を調べている」
と、返ってきた。

そして、なぜか工事中の道路に入った。のろのろと進む。
おかしい、わざわざ通る必要のない道路を走っている。
やっと抜けると、Iホテルのあるメイダ・ヴェイルに行かずに、
さらに東のリージェンツ・パークにあるIホテルに行った。

同じIホテルのチェーンでも、これは違っている。
それにウェスト・ハンプステッドからは、離れていく。
あきらかに、遠回りをしている。
さっきは、工事中の道路に入って、のろのろと進んだ。

「ウェスト・ハンプステッドのIホテルに行きたいが。メイダ・ヴェイルにある」
ドライバーは振り返った。そして、わきに車を止めた。
1回目の停車である。

「リージェンツ・パークのIホテルではないのか?」
ふざけた答えが返ってきた。

「ウェスト・ハンプステッドのIホテルだ。
メイダ・ヴェイルにある。
住所と地図を見せたじゃないか?
リージェンツ・パークのIホテルではない」

ドライバーはUターンをした。東へ来すぎたのだ。
メイダ・ヴェイル地区にある西へ引き返した。

「最初から、メイダ・ヴェイルにあるウェスト・ハンプステッドの、
Iホテルと、言ったじゃないか」
「まちがえたんだ」
「ふざけるな! 正しいところへ連れて行け」

気迫に圧倒されたドライバーは、
“言いわけ(エックスキューズ)”と、
運転をいっしょにするわけにいかない。
車をわきに止めた。
2回目の停車だ。

そして、振り返って、
「リージェンツ・パークに近いと思ったんだ」
と、ドライバーは言う。
「わからなかったら、地図を調べろ!」

「さっき渡した地図と住所だ」
紙と怒りを渡した。

ドライバーは、しかたなく渡された地図と、
助手席に置いてある自分の地図を交互に見比べている。

ドライバーは、わかっているのだ。
メイダ・ヴェイルとリージェンツ・パークを間違うドライバーはいない。

そして、
「近くまで行って聞いてみる。わかりにくかったものだから」
と言いわけ(エックスキューズ)をはじめた。

「言いわけ(エックスキューズ)を聞くために、
乗っているのではない。早く正しいところへ連れて行け」
「連れて行っている」
と、キャブ・ドライバーは返してきた。

“ライセンス・ナンバー”を示すプレートが、
ドアに貼りつけてある。

それで、キャブ・ドライバーに言った。
「“インテンショナル故意”に遠回りをした。
ライセンス・ナンバーを、通報するつもりだ」

すると、ドライバーは車をわきに寄せた。
そして、止めた。
どうしたんだ?

3回目の停車だ。
そして、ドライバーは振り返った。

少し身構える。
「“インテンショナル故意”にやったことではないことは、
理解してくれ」
懇願する口調に、ガラリ! と変わった。

これまでの、言いわけ(エックスキューズ)をする、態度ではない。
乗客に対する、これまでの高圧的な態度をガラリと変えた。
ドライバーは、インテンショナル故意に、
遠回りをしたことだけにはしたくない。

しかし、間違えたのではなく、
わざと乗客をだましたわけだから、
「地図を見て、一方通行を調べている、
と、さっき言ったじゃないか?
明らかにインテンショナル故意だ」
「………」
ドライバーは黙った。

「これまで乗ったロンドン・キャブで、最悪のドライバーだ!
早く正しいところへ連れて行け」
時間のムダだ」

「………」
ドライバーは、前を向いた。
そして、すごすごと発進させた。
正しい方向に向かった。

すると、道端にポリス・マンがいる。
ドライバーは、そさくさと車を止めた。
4回目の停車になる。

地図を握りしめて、降りた。
そして、ポリス・マンに近づいていく。

握りしめた地図をポリス・マンに広げて、
ウェスト・ハンプステッドのIホテルを聞いている。
そして、ときどき、こちらを振り返っている。

わざとらしいな。
これは、インテンショナルに遠回りをしたことでないことの、
ジェスチャーだ。
あくまでも、
「道を間違えたんだ」
「それで、ポリス・マンに道を聞いた」
と、いうことにしておきたい。

メイダ・ヴェイル地区に来れば、
あとは、住所のハウス・ナンバーでIホテルは、わかるはずだ。
イギリスの住居表示を、イギリス人が知らないわけがない。
まして、免許を受けたキャブ・ドライバーだ。
それに、ホテルは大きな建物だ。
地図に載っている。

ドライバーはキャブにもどると、
ポリス・マンが指した方向に発進させた。
そして、ウェスト・ハンプステッドのIホテルに着いた。

ロンドンに滞在しているときには、
通りの名前を言えば、問題がなく行けたのだが。
1回も停車させることもなく。

それが、今回は旅行者だ。
地図と住所を見せている。
それでも、4回も停車した。
ポリス・マンに道を聞くジェスチャーまであって。

ドライバーは、“滞在者”か? “旅行者”か? をちゃんと見分けて、
不正をしたのだ。工事中の道路の、のろのろ運転と遠回りのボッタクリだ。

メーターは、53ポンド(8,500円)をさしている。
「50ポンドでいいな?」
「いいですよ」
ドライバーは、50ポンドに納得した。
案外、スンナリと受け入れた。
チップは、とうぜんなしだ。
ドライバーは、工事中の道路の、のろのろ運転と、
遠回りで、53ポンドまでつり上げたことは、わかっているのだ。

乗客から50ポンドの提案は、ドライバーにとっては、ありがたかった。
メーターの53ポンドにチップの10ポンド、
あわせて63ポンドをボッタクルという、
もくろみは外れたが。

「領収書をくれ」
LICENSED LONDON TAXI RECEIPTと印刷されている領収書に、
50ポンドと書き、日付を入れ、サインをした。
サインは判読ができないが、
ちゃんと領収書を発行したから、
当局への通報はなしにする。

遠回りをせずに、安全にお客を届けて、
チップの10ポンドをもらった方が、
お互いに“気分”がいいだろうに。
メーターが40ポンドになったのと、同じじゃないか。

ドライバーは、ガソリンと時間とチップを損した。
それに、
「これまで乗ったロンドン・キャブで、最悪のドライバーだ!」
とまで言われた。

ロンドン・キャブのドライバーとしての“誇り”は、
ないようだ。まったく。

今後、キャブ・ドライバーという職業を、
続けていかなければならないのに、
「当局に、通報されるのではないか?」
「そのときには、インテンショナルに遠回りをしたわけではない。
道を間違えたんだ」
「それで、ポリス・マンに道を聞いた、と言おう」
と、ビクビクが残るじゃないか。

RECEIPTと印刷された領収書には、

“LICENSED LONDON TAXI”
「認可されたロンドン・タクシー」とあり、
“Thank You for your custom”
「ご利用、ありがとうございます」と、お礼があり、
“ALWAYS USE A licensed TAXI・CAB”
「いつも認可されたタクシー・キャブの使用を」とある。

旅行者にも、お礼が伝わるような、ロンドン・タクシーになってくれ。


教訓72) 行き先の地図と住所をタクシー・ドライバーに渡そう。
 これで、わからないタクシー・ドライバーはいないはずだ。
教訓73) タクシー・ドライバーが「一方通行を調べている」
 と言って、工事中の道路に入ったり、遠回りをしたら、
 ボッタクリと思っていい。しかも、インテンショナル故意の不正である。
教訓74) 行き先の地図と住所を渡して、インテンショナル故意な不正、
 であることがわかったら、
 「インテンショナル故意に遠回りをした。
 ライセンス・ナンバーを、通報するつもりだ」
 と、はっきり言おう。
 不正をしたタクシー・ドライバーは、高圧的な態度をガラリと変える。
教訓75) ライセンス・ナンバーを、写真に撮ればより正確である。
 あわせて、ドライバーの後ろ姿でもいいから、写真に撮れば、
 ドライバーを特定しやすい。
教訓76) LICENSED LONDON TAXI RECEIPTと印刷されている領収書を、
 必ずもらうこと。そして、日付、乗降場所、タクシー料金、
 タクシー・ドライバーのサインなどを確認すること。
 なにかのときの、エヴィデンス証拠になる。
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海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その9 イギリス、旅行者1

2010-08-08 00:08:08 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

63) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その9 イギリス、旅行者1

イギリス、旅行者1
45) 旅行者としてブラック・キャブに乗る(2010年6月2日)
46) 通行止めと言って遠回りするキャブ・ドライバー(2010年6月9日)
47) ライセンス・ナンバーを通報する(2010年6月13日)
48) タクシー料金を乗客に聞くドライバー(2010年6月18日)

“Passenger safety and comfort come first.”
「乗客の安全と快適が第一」
これは、ロンドン・ブラック・キャブの標語である。

ヒースロー空港から、ロンドン・ブラック・キャブで、
ロンドン北部のわが家に帰る。
「XXストリート」
と言うと、タクシー・ドライバーはすぐにわかる。

ほか国のタクシーのように、
✇通じただろうか?
✇わかっただろうか?
✇無事にたどり着けるだろうか?
✇変なところへ連れて行かないだろうか?
✇どうして、メーターを使わないのだろうか?
✇ボラないだろうか?
と、気をもまなくていい。
それに、最短距離を通るから、安心していい。
寝ていても我が家に着く。

ロンドン・ブラック・キャブのドライバーは、
✇オネスト/正直、
✇フェア/正しい、
✇話しじょうず、
を、目指している。そのためには、
“筆記試験”、“口頭試験”、“実地試験”をパスしなければならない。

これらの段階を踏んだ試験に合格するのは、
10人のうち3人で、平均3年かかる。
そして、ライセンスとバッジが授与されて、
はじめて、タクシー・ドラーバーになれる。

ほかの国のタクシーで遭遇した、
✇目的地とは、反対の方向へ走る、
✇メーターを倒さずに、高い料金をとる、
✇勘違いをしたふりをして、遠回りをする、
✇そして、高い料金をふんだくる、
✇恫喝する、
などは、これぽっちも考えなくてよかった。

もし、これらがあれば、通報制度があり、調査に入る。
ライセンス・ナンバーとともに、
当局(The Public Carriage Office/公共輸送事務所)に、
通報すればいい。そうすると、PCOは調査をする。
通報先は、近くの警察署でもいい。

ロンドン滞在が終わって日本にもどった。
そして、旅行者としてロンドンを訪れて、ブラック・キャブに乗った。
そうすると、「ロンドン・ブラック・キャブのドライバーは世界一である」
という神話がくずれることがあった。

同じ日本人でも、“滞在者”か? “旅行者”か? を見分けて、
キャブ・ドライバーは対応を変えることが起きたのである。
立て続けに2回も、ボッタクリにあったのだ。
2回とも、重いサムソナイトをガラガラと引っ張る、
という旅行者スタイルだった。

1回目は、スペインから、イギリス経由で日本に帰るとき。
2回目は、日本からイギリスに立ち寄って、フランスへ行くとき。

1回目の、イギリス経由で日本に帰るとはつぎだ。
バルセロナからロンドンに着いたのは、昼だった。
夕方の成田便までは時間がある。そこで、
大英博物館で過ごすことにした。

ヒースロー空港からロンドン市街へは、新たに開通した、
ヒースロー・エクスプレスHeathrow Expressを使った。
終点のパディングトンから地下鉄を乗り継いで大英博物館へ。



大英博物館を堪能してから、ヒースロー空港への帰りだが、
大英博物館に待機しているブラック・キャブに乗った。
重いサムソナイトに、行き先はヒースロー空港だから、
明らかに“旅行者”だ。

ブラック・キャブは、ヒースロー空港のある西に行かずに、南へ行った。
キャブ・ドライバーは、
「パーク・ロードはクローズ(通行止め)だから、直進する」
と、ボソリと言って。
パーク・ロードは、ヒースロー空港へ行く今回は、
まったく使わない道路なのに。

そして、ブラック・キャブは、どこまでも、どこまでも南へ走る。
ロンドン市街を抜け出せない。ヒースロー空港につながる、
モータ・ウェイM4にたどりつけないでいる。

これは、おかしい!
「パーク・ロードはどこか、地図で示してくれ」
と、手持ちのロンドンの地図をキャブ・ドライバーに渡した。

「ここら辺だ」
と、指でおおざっぱに円を描いた。
そこは、実際にあるパーク・ロードとは、まったくかけ離れた南だ。
そして、ドライバーは地図を突っ返してきた。
なんだか、気分が悪いキャブ・ドライバーだ!

これで、「パーク・ロードはクローズ(通行止め)だから、直進する」
と、ドライバーが言ったのは、
まったくのデタラメであることがわかった。
ワザと遠回りをする口実だった。
旅行者とみたボッタクリだ。

「不愉快だ! こんなキャブ・ドライバーは初めてだ」
と言った。すると、
「私もクローズは、初めてだ!」
と、ドライバーから返ってきた。

ドライバーがどのような道を通ったかは、
柄杓(ひしゃく)の形をした北斗七星を思い浮かべてください。
柄杓の柄(え)の根元がヒースロー空港で、
杓(しゃく)の先端が大英博物館である。
杓の部分は台形になっていて、
台形の3辺を通っている。

「止めてくれ、止めろ!」
ドライバーは、なんのことだろう? という後ろ姿だ。
「止めろ! ほかのブラック・キャブに乗る」
ドライバーは、意味がわかったようだ。
わきに止めた。

「ライセンス・ナンバーを通報する。
それに、クローズという道路の名前を、ここに書いてくれ」
と、地図を渡した。

通報先は、PCO(The Public Carriage Office/公共輸送事務所)である。
住所は15 Penton Street, London N1 9PU、
電話番号は+ 44 (0)20 7230 1631。

PCOは、ロンドン警視庁The Metropolitan Policeの支所で、
ロンドン・キャブのドライバーのライセンスを発行し、
管理している。

ロンドン・キャブの安全と快適が世界一になっているのは、
ロンドン警視庁が管理しているからだ。
それに、通報制度があって、ちゃんと調べる。

もし、PCOの住所や電話番号がわからなければ、
もよりの警察署に通報してもいいことになっている。


「ライセンス・ナンバーを通報する」
と聞いて、
キャブ・ドライバーは態度をガラリ! と変えた。ガラリと。
高圧的な態度をやめた。普通にもどった?

そして、
「私はオネスト/正直者だ」
と、言った。

そして、キャブ・ドライバーは、
「来るときのタクシー料金は、いくらだった?」
と、聞いてきた。
「?……」

タクシー料金を、乗客に聞いて、それに従おうという提案だ。
ロンドン市街からヒースロー空港までのタクシー料金は、
キャブ・ドライバーが一番よく知っていることだ。
それを、乗客に聞こうというのだ。

これが、オネスト/正直者だろうか?
頭がいいのか、ずる賢いのか。
いずれにしても、これまでに何度か使ってきた手だろう?

ヒースロー空港からロンドン市街に来るときには、
10ポンドのヒースロー・エクスプレスに乗った。
ブラック・キャブは使わなかったから、
直前のタクシー料金はわからない。

ここは、ロンドンに滞在していた当時を思い出して、
タクシー料金を推察するしかない。
「34ポンド(5,400円)」
と、まっすぐ行った場合の、正規料金を言った。

「よし、それならば、34ポンドで行く」
と、ドライバーは私の提案をあっさりと受け入れた。

そして、ドライバーは、再びブラック・キャブを走らせた。
34ポンドと上限を決められたから、もう、遠回りはやめた。
近道をしてヒースロー空港に向かった。
そして、モータ・ウェイM4に乗った。

運転席のうしろにあるプレートの、
ライセンス・ナンバーをメモした。
「Ex9xx」とある。

取り決めは34ポンドだ。
それで、もめるようだたら、当局に通報しよう。
おつりがないように、紙幣で30ポンド、コインで4ポンド、
ぴったり34ポンドを用意して、にぎりしめた。
「34ポンド以上は、絶対に払わんぞ!」
「チップなんて論外だ」
と、覚悟を決めてある。

メーターは41ポンドを示して、
成田便が発着するターミナル3に着いた。

「34ポンドだね?」
「そうです」
と、キャブ・ドライバーは、まったくおとなしい。
以外なくらいだ。

握りしめていた、34ポンドぴったりを渡した。
なにも言わないのに、ドライバーは領収書を取り出した。
そして、34ポンドと書いて、サインをした。

ブラック・キャブのドライバーは、
メーターの41ポンドと、34ポンドとの差額が7ポンド、
それに、もらえるチップが5ポンド、
合わせて12ポンド(1,900円)ほどを損した。
さらに、ガソリン代と時間までも。

ブラック・キャブだけは、大丈夫だと思っていたが、
旅行者とみると、オネスト/正直者じゃないドライバーがいるのだ。

教訓66) タクシー・ドライバーが「XX通りがクローズ(通行止め)」
 と言って、ちがう方向に走ったら、遠回りをする言い訳と考えていい。
教訓67) 訪問する街の地図を持って行こう。
 「クローズ(通行止め)のXX通りはどこか?」
 と、タクシー・ドライバーに地図で確かめよう。
教訓68) タクシー・ドライバーの説明がデタラメで、不正がわかったら、
 「ライセンス・ナンバーを通報する」と、タクシー・ドライバーに言おう。
 不正に覚えのあるタクシー・ドライバーは、高圧的な態度をガラリと変える。
教訓69) ライセンス・ナンバーは、メモしておくこと。
 タクシー・ドライバーが不正した場合に通報する。
 ほかに、落し物をさがすときにも使える。
教訓70) 通報先は、PCO(The Public Carriage Office/公共輸送事務所)である。
 住所は15 Penton Street, London N1 9PU。
 電話番号は+ 44 (0)20 7230 1631。
 もし、PCOの住所や電話番号がわからなければ、
 もよりの警察署に通報してもいいことになっている。
教訓71) 空港から市街や主要観光地など、行き先の、
 だいたいのタクシー料金を、ガイド・ブックで調べておこう。
 不正を、乗客から指摘されて、
 「来るときのタクシー料金は、いくらだった?」
 と、乗客にタクシー料金を提案させた、タクシー・ドライバーがいた。
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海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その8 東ドイツ

2010-08-04 00:08:04 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

62) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その8 東ドイツ

東ドイツ
41) 国が消滅する直前の東ドイツを訪問(2010年5月23日)
42) 同じ民族でも口をきかない乗り合いバス(2010年5月26日)
43) 東ドイツの教師ドライバー(2010年5月30日)
44) タクシー料金の支払いは東ドイツのマルクで(2010年6月2日)

まだ東ドイツがあった1989年3月のこと。
ハレという街で、毎年開催される国際見本市へ行った。
ハレから北東150キロメートルにベルリンがあるが、
そのベルリンは、ベルリンの壁で東西に分断されていた。

ベルリンの壁(1988年)。西ベルリン側から。

高くて、厚くて、硬くて、どこまでも続くベルリンの壁は、
まさか、来年の1989年に崩壊するとは、夢にも思わなかった。

民族が同じでも、イデオロギーがちがうと、人はケンカする。
そして、人類史上もっとも非創造的な建造物、
ベルリンの壁を造って、人の往来を遮断した。
ベルリンの壁は、まるで“人間の檻(おり)”だ。

1989年11月に、ベルリンの壁が崩壊するが、
いまわしいものとして、撤去された。世界遺産にならなかった。
他民族からの侵入を防ぐ万里の長城は、世界遺産になったが。

そして、1990年10月に、東ドイツが消滅するから、
国が消滅する直前に訪問したことになる。

ロンドンから東ドイツのハレの空港に降りると、
「西ドイツのマルクを、東ドイツで使うことは違法である」
と、ハッキリと書いてあるから、共産圏で最初にすることは、
東ドイツのマルクに交換することである。

気になる交換レートは、なんと1対1である。
西ドイツの1マルクは、東ドイツの1マルクに両替されるのである。
実質レートは20分の1ほどで、
東ドイツのマルクは、西では価値がないものなのに。

東ドイツのコインを見るとは、何とみすぼらしいんだろう。
西ドイツの1ドイツ・マルクが重みのあるコインならば、
東ドイツはオモチャのようだ。安っぽい、輝きもない。

空港からハレの市街までは、シャトル・バスに乗った。
空港から広がる直線道路は、すぐに畑の中の道に変わり、
ポツン、ポツンとある停留所で、東側の土地の人を乗せる。

乗り合いバスには不思議なことがあった。
東西のドイツ人が乗っているのだが、離ればなれで、
お互いに、口をきかないのである。
目を合わせようともしない。

同じドイツ民族で、同じドイツ語をしゃべるのに。
イデオロギーが違うと、ケンカ状態になる。
まるで、バスの中にベルリンの壁があるようだ。
乗り合いバスは、ハレの街に到着するまで、異様な沈黙が続いた。

それに、服装がちがう。
西ドイツのスーツのビジネスマンとくらべて、
東ドイツの普段着のおじさんとおばさんは、貧しい。


マルクト広場。ハレ。

ハレの街に着くと、なかなかの賑わいで、
ツーリスト・ホテルやみやげものやには、
土地の人や旅行者があふれている。

でも街は“くさい”のである、
屋根を見ると、煙突から石炭を燃やしたときの煤煙が、
アチコチからモクモクと出ている。暖房に石炭を使っていた。

それに、国民車トラバントが走っている。
混合ガソリンを使用する2サイクルのエンジンで、
パラパラと音をたて、有害な“排出ガス”をまき散らしている。

東ドイツで、目の当たりにした、安っぽいコイン、乗り合いバス、
畑の中の道路、市民の服装、煤煙とほこり、排出ガスから、
東西の経済の格差を感じる。


ハレの見本市には、赤いBMWが駐車していた。
ナンバー・プレートから、
西ドイツから見本市に出展する関係者の車で、
アウトバーンを駆けて、見本市の会場の脇に駐車した。

東ドイツの若者がBMWを取り囲むようにして、
外を眺めたり、中をのぞき込んでいる。
デザインや性能、塗装、内装、装備、環境対策が、
東ドイツの“トラバント”とはダンチである。

洗練されたBMWを一目見ようと、
若者が引きも切らずに集まって来てはのぞき込む。
そして、
「西は進んでいる」
「東ドイツは遅れている」
「追いつくのはむずかしい」
と、感想を抱く。

それから、いけないものを見たかのように、
すごすごと、その場を去っていく。
これは、生きた見本市だ。
西も東も、つくっているもの(車)は同じだった。
だが、性能の差は歴然としている。
市場経済と計画経済の違いからくる差をみた。


1日の見本市の見学を終えると、疲れてグッタリする。
見本市会場から郊外のホテルまでは、タクシーで帰る。
高校の教師をしながら、ドライバーをしているという、
タクシーに乗り合わせた。

疲れて座席に沈みこんでいると、
「昼間は、化学の教師をしている」
「夜は、こうしてタクシー・ドライバーになる」
と、英語で話しかけてきた。

身をおこして、ドライバーを見ると、
やせ気味で、年は40歳くらい。
インテリジェンスが感ぜられて、
“化学の教師”といわれると、そう見える。
それに、きれいな英語を話す。

「今、家を建てているので、その建築資金を稼いでいるのだ」
「木材は手に入り易いが、タイルなどの磁器、
トイレのバスタブやシンク、便器などの陶器が、
手に入らない。それに、照明器具も手に入らない」
と、生活の状況やら国の状況を話す。

「教師の給与は1万円だが、
アパートメントの家賃は200円で、
子どもの学校の授業料はタダだ」
と、生活には問題がないことを言う。

東ドイツ人と話ができるとは、ありがたい。
一市民が言うことは、飾りがない、重みがある。
それに、本音だ。日本人に嘘を言ってもしょうがない。
しかも、教師ドライバーは積極的に、話しかけてくる。
国の状況が聞けるいいチャンスだ。

「インフレーションがないから、この20年間、
物価が上がってない。ガソリン代も値上がりしてない」
「インフレーションもないし、暴力もないし、失業者もいない」
と、教師ドライバーは言う。

「冷蔵庫、洗濯機は、高過ぎて買えない」
「電話はぜいたく品で、持っているのは一部の特権階級だけだ」

「車は、タクシーが優先されているから、1年待てばいいが、
一般の使用は、後回しで5~6年は待つ」
「新車よりも、いま手にしたい中古品のほうが高くなっている」

「ドル・ショップでは、西の商品を売っている」
「タバコや酒、肉、バナナ、オレンジ、チョコレートもある」
「だが、利用できるのはドルを持っている裕福な人か、一部の特権階級さ」

教師ドライバーは気を許したのか、だんだんと過激になってきた。
「西から東に電話をかければ、すぐにかかる」
「しかし、東から西には、申し込んでから、しばらく待たされる」

「だれと交信しているのか、チェックしているのさ」
「それに、“盗聴”されているのは当たり前のことなんだ」
「“脱出”の話をしたり、国家の“悪口”を言おうものなら、
“秘密警察シュタージ”に“密告”されて、連行される」
「それで、“人生を失った”人が多い」

盗聴、密告、秘密警察で人生を失う、とは恐ろしい話だ。
それも、一般市民の身の回りに起きているとは、驚きだ。

よく、こんな話を、乗り合わせた日本人にするもんだ。
一党独裁による内部の腐敗、恐怖政策、計画経済の破綻という、
国の破滅状態を、日本人に話したのだ。

「国民は、国家の悪口を言っているだろう?」
「脱出するだろう?」
と、政府が国民を疑っている。
そして、盗聴や密告、秘密警察の恐怖で抑え込んでいる。

「言われるままにやってきたが、幸せにしなかった」
「その国民を守らないとは、なんのための国なんだ!」
と、国民が政府に失望して、国を捨てて脱出をする。

これは、末期的な状態だ。
「この国に、未来はない」
と、言うからには、東の住人の忍耐も限界だ。

郊外のホテルに着いた。
さて、タクシー料金を払う。
東ドイツのマルクで支払った。それに、
教師ドライバーとは話ができたから、チップをはずんだ。

しかし、東ドイツのマルクの紙幣を見たときに、
教師ドライバーはガッカリした顔をしていたな。
西ドイツのマルクでもらえれば、20倍になったのだが。

それで、ポケットをまさぐって、
西ドイツのコインを取り出して、渡した。
それでもうれしそうだった。

1989年3月のことだった。
国が消滅するのは、翌年の1990年10月。
国が消滅する直前に、教師ドライバーから、
市民の本音を聞いたことになる。
「もう、ダメだ。この国に、未来はない」


ハレの見本市会場(1989年)。

尖塔には☆が乗り、正面にはレーニンの巨大な顔像がある。
この☆も、レーニン像も、ベルリンの壁も……、
いまは、取り壊された。
“いまわしいもの”は取り除いた。
そして、新しい変化に対応していく。
盗聴、密告、秘密警察で人生を失う人は……もういない。

半世紀かかった“イデオロギー”の“実験”は終わった。
一党独裁による内部腐敗、計画経済の破綻は、
国民を幸せにしなかった。

西も東も、つくっているもの、
車、電気製品、家……は同じだったが、
性能の差はどうしようもなかった。

半世紀たって、東ドイツの男性の平均身長は、
西ドイツに比べて、3センチメートル低かった。

今では、西も東もなくなって、“地球規模”(グローバル化)になった。
イデオロギーに代わって、“先端技術”の競争になった。
歴史の“劇的な変化(パラダイム・シフト)”を、
ひしひしと感じた。

教訓64) タクシー・ドライバーが話しかけてきたら、
 国や街の状況を聞けるいいチャンスである。
 新聞やテレビのニュースと違って、市民の本音を聞くことができる。
教訓65) 訪れる国の状況や話題を、少しでいいから知っておくといい。
 市民を代表するタクシー・ドライバーから、本音の話を聞くことができる。
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海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その7 インドネシア

2010-08-01 00:08:01 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

61) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その7 インドネシア

インドネシア
37) 迎えのホテル・マンを確認しろ(2010年5月9日)
38) 客もサインするリムジンの領収書(2010年5月12日)

インドネシアの首都ジャカルタへ行くが、
スカルノ・ハッタ国際空港からホテルには、
迎えのホテル・マンが待っていて、タクシーを手配してくれる。

空港の人ごみの中に、Hホテルのサインを持った人がいる。
エンジ色のジャケットを着ているから制服だろう?
カートを押してHホテルのサインに近づくと、
すぐに反応して、こちらを見た40代の男に、
「Hホテルの人ですか?」
「そうです」
合言葉? が通じた。

さらに、確認しておこう。
「あなたのお名前は?」
「ハサです」
「名前を書いてくれますか?」
宿泊者リストの裏に、ハサと書いた。

名前も書いた、
エンジ色の制服も着ている、
Hホテルのサインも持っている、
宿泊者リストも持っている。
その宿泊者リストには、私の名前があり、
宿泊日数まで、合っていることを確認した。
ハサは、まちがいなくHホテルが差し向けた迎えの人だ!

さて、ホテルまでの料金だが、ハサは、
「リムジンは、RP180,000で、USドルならばUS$20」
「一般のタクシーを使えば、RP250,000で、US$27になる」
と、紙に書いて説明して、
「ホテルのリムジンにするか、
タクシーを選ぶかは、あなた次第です」
と言うから、当然、20ドルのリムジンにした。

すると、ハサは、
「リムジンを呼ぶから、2分待ってください」
と、携帯電話を持って、人ごみに消えた。
どうして、目の前でリムジンを呼ばなかったのだろう?
とは、思った。

それに、リムジンとタクシーがあって、
客に選ばせるとは、変なシステムだなァ?
ハサは人を見て、副業をしているのだろうか?

2分待って? 黒塗りのボルボが来た。
「いってらっしゃいませ」
と、ハサはうやうやしくドアを閉めながら、
「20ドルに、ドライバーにチップをつけてくださいね」
と、念を押して、腰を曲げる礼をして、見送ってくれた。

メーターはどこにもないが、
20ドルの領収書をくれると言うから、
メーターは、なくてもいいだろう。

「名前は?」
と、ドライバーに聞いてみた。
「イサです」
と、名乗った。

そして、目指すHホテルに着いた。
イサは領収書に、US$20と書き、サインをした。
それから、
「あなたのサインもください」
と、イサは言う。

タクシーの領収書に、客がサインするのは初めてだ。
RENTAL AGREEMENT(レンタルの契約書)とある。

Guest’s Name(客先の欄)と、
GUEST’S SIGNATURE(サインの欄)があった。
求めに応じて、Guest’s Name(客先の欄)に名前をプリントし、
GUEST’S SIGNATURE(サインの欄)にサインをした。

そして、20ドルを払った。
領収書は2枚つづり。オリジナルをもらって、
ボルボのリムジンを出ようとした。
すると、
「チップをくださいな?」

いけねえ、忘れていた。
現金をポケットから取り出して、5,000ルピアを渡した。
ずいぶんあげたと思ったが、実際は65円くらいだった。


インドネシア
39) お客さんにタクシーの手配(2010年5月16日)
40) 迎えのホテル・マンは2人いた(2010年5月19日)

「ジャカルタは、初めて」
と言うヨーロッパからのお客さんXXが、
1日おくれてジャカルタに到着して、
このHホテルに入ることになっている。
スカルノ・ハッタ国際空港からHホテルまで、
リムジンで、スムーズに、しかも安全に到着してほしい。

それで、Hホテルのフロントに、お願いをした。
☆Hホテルの迎えのホテル・マンは、Hホテルのサインを持って迎える。
 -ハサも、Hホテルのサインを持っていたが。
☆さらに、お客さんの名前XXも掲げる。
 -ハサは、ちゃんと宿泊者リストを持っていたが。
☆迎えのホテル・マンは、Silver Birdというタクシーを手配する。
 -ハサは、ホテルの黒塗りのボルボのリムジンを勧めたが。
☆タクシー料金は12万ルピア(13ドル)である。
 -ハサのリムジンは、20ドル(18万ルピア)だったが。
☆タクシー料金12万ルピアには、チップが含まれている。
 -ハサは、20ドルのほかに、チップを別に要求したが。
☆タクシー料金は、私が負担することにした。
これで、お客さんはホテルにスムーズに到着するだろう。

そして、お客さんが、ホテルに到着したころに電話をした。
それで、タクシーの出迎えについて聞いてみた。
「Hホテルのサインを持った人は、すぐにわかりましたか?」
「わかりました。Hホテルのサインを持った人は、2人いました」
「2人?……」

「それで、私の名前XXを持っている人へ行きました」
Hホテルのサインを持った人が2人いた、と言うが、
その内の一人が名前XXを持っていた、と言うのは、
私がホテルのフロントにお願いした迎えの人だ。
もう一人はだれだ? ハサか?

ハサとイサはグルか?
ハサは、
「2分待ってください」
と、携帯電話を持って、人ごみの中に消えたのは、イサと、
「Hホテルまで、20ドルで話をつけた。
チップは含めなかった。日本人で、1人。男」
と、交信していたのだ。

気を取り直して、お客さんと話を続けた。
「それで、タクシーのSilver Birdに、すぐに乗れましたか?」
「Hホテルの人は、私の名前を宿泊者リストで確認すると、
すぐにタクシーを呼んでくれました」

「リムジンではなかったですね? 黒のボルボの?」
「タクシーでした」

「それから、タクシー料金は請求されませんでしたね?」
「タクシー料金は、予約先が負担するからと、
請求されませんでした」

お客さんは、戸惑うこともなく、ぶじにホテルに着いたようだ。
いろいろと、謎が残ったホテルの出迎えだが、
お客さんは、イヤな思いはしていない。
それで、「よし!」としよう。

タクシー料金の12万ルピアは、
私の部屋にチャージされていた。


教訓60) 出迎えのホテル・マンの確認は、しっかりとすること。
 ホテルのサインを持ち、宿泊者リストも持っていること、
 その宿泊者リストには、名前と宿泊日が載っていることなど。
 たとえ、ホテルの制服を着ていたとしても。
教訓61) 目の前でタクシーを呼ばずに、
 「リムジンを呼ぶから、2分待ってください」
 と、携帯電話を持って、人ごみに消えれば、おかしいと思っていい。
教訓62) お客さんにタクシーの手配をするときは、
 迎えのホテル・マンには、ホテルのサインのほかに、
 お客さんの名前XXも掲げることを、ホテルにお願いすればいい。
教訓63) お客さんのタクシー料金を負担することは、
 スムーズに、安全に迎えるための手段である。
 お客さんが、タクシー料金やチップの煩わしい交渉をしなくてもすむから。

タマン・ミニ・インドネシア・インダーTaman Mini Indonesia Indah(TMII)。

インドネシア各地の家を集めた観光施設。
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