白馬のジャンプ台を何度か訪れた。
そして、サマー・ジャンプを見た。冬のジャンプも見た。
それに、白馬のジャンプ台の
飛距離の測定を知った。
冬のジャンプでは、
船木和喜選手を見た。
岡部孝信選手も見た。それに、
高梨沙羅選手も見た。
2013年3月7日ラージヒルと9日ノーマルヒルの、
全日本スキー選手権大会である。
おまけに、晴れていた。
こんなラッキーなことがあるのだろうか?
白馬のジャンプ台は、ラージヒルと、
ノーマルヒルを兼ね備えているから、
選手は移動する負担がない。それに、
観客は同じ場所で、見ることができる。
「船木和喜(かずよし)選手」
と、アナウンスがあったときには、耳を疑った。
「兄弟がいるのだろうか?」と思った。
それで、近くのスタッフに聞いた。
「船木和喜選手とは、あの船木選手ですか?」
「そうです。長野オリンピックで優勝した船木選手です。
若手が台頭してきていますが、ベテランとしてがんばっています」
あの船木選手のジャンプを見ることができるなんて!
長野オリンピックで優勝した「
日の丸飛行隊」だ。
そして、あの岡部孝信選手も、「日の丸飛行隊」だ。
船木和喜選手が載っている掲示板。ノーマルヒル。2013年3月9日。
2回目のジャンプを終えて、船木和喜選手は5位につけている。
「
モニュメント」。2013年3月9日。
オリンピックの金メダルが、
1998年の長野オリンピックで、
男子団体ジャンプ、「日の丸飛行隊」が優勝し、
ちょうど100個目の
金メダルになったことを記念したもの。
モニュメントの除幕式(1999年7月12日)には、
原田雅彦選手、船木和喜選手、岡部孝信選手が出席している。
さて、ジャンプ競技の「
飛距離」は、どうして測っているのだろうか?
白馬のジャンプ台。2013年3月7日。
今日のジャンプは右のラージヒル。
⇒は選手。○は測定器。あとで説明することになる。
飛距離は、アプローチの踏み切り台直下のランディング・バーンから着地まで、
ランディング・バーンに沿って測る。飛距離の判定をする審判員が、
ランディング・バーンの左に並んでいる。
この写真では分かりにくいので、次の写真を見てください。
赤い服を着た
審判員がランディング・バーンの右に並んでいる。
⇒は、高梨沙羅選手。ノーマルヒル。2013年3月9日。
ランディング・バーンの赤線は
K点。90メートルである。
審判員を数えたら23人いる。
1.5メートル間隔に並んで、
着地した足元を目視で確認する。
前足と後ろ足の中間を見る。そして、
審判員の前にある距離を示す板を指して合図をする。
ジャンプが終わると、
「高梨沙羅選手、86.5メートル」
と、すぐにアナウンスされた。
審判員と審判員の間の着地も、
50センチ刻みで判定している。
たいした技術だ。
しかし、審判員の間の着地は、
どうやって判定するのだろうか?
近くのスタッフに聞いてみた。
「大会は、ベテランの審判員が勤めています。
審判員の間の着地も、精度よく判定できます」
なるほど、ベテランか?
つぎに意外なことを説明してくれた。
「
測定器があって、併用しています」
「審判員と測定器で、間違いのない飛距離を判定しています」
「測定器?」
どこにあるのだろう?
ランディング・バーンの両脇に注意した。
が、それらしきは見えないが?
そうしたら、スタッフは、
「あれです!」
と、はるかかなたを指し示した。
どこか? すぐにはわからなかった。
それが、最初の写真の○。観客席の上ではないか。
「2つの測定器があって、ラージヒルとノーマルヒルを監視しています」
左のタワーは、ラージヒルの「飛型審判塔」。2013年3月15日。
測定器は、言われなければ、気がつかない。
ラージヒルを超えて、観客席のさらに上にある。
測定器は、下がノーマルヒル用、上がラージヒル用か。
これは近くで見たい。
観客席を駆け上がった。
ゼイゼイ、いいながら。
ラージヒル用。2013年3月9日。
2つのセンサーがランディング・バーンをねらっている。
左のタワーは、ラージヒルの飛型審判塔。
ノーマルヒル用。
⇒は選手。その手前に23人の審判員が並んでいる。
右奥は、ノーマルヒルの飛型審判塔。
手前はラージヒル。
この測定器で、着地した場所がわかるのか?
たいしたもんだ。
白馬のジャンプ台には、何回か出かけた。
そして、サマー・ジャンプも冬のジャンプも見た。
船木和喜選手も、岡部孝信選手も、高梨沙羅選手も見た。
左から1位竹田歩佳選手、3位茂野美咲選手、2位高梨沙羅選手。
ノーマルヒル。2013年3月9日。
それに、飛距離の測定も知ることができた。満足! 満足!
また、晴れたら白馬のジャンプ台へ行こう。