goo blog サービス終了のお知らせ 

季節の変化

活動の状況

海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その4 アメリカ、ニューヨーク

2010-07-21 00:02:02 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。
として、これまでに12か国を掲載した。

スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、
ポルトガル、フランス、ドイツ、ルーマニア、
アメリカ、ブラジル、インドネシア、東ドイツの12か国で、
ヨーロッパが9か国、北アメリカ、南アメリカ、アジアが各1か国である。

これらの国で体験したタクシー事情をまとめる。
海外でタクシーに乗るときの注意教訓になる。

58) 海外でタクシーに乗るときの注意、教訓 その4 アメリカ、ニューヨーク

アメリカ、ニューヨーク
25) ニューヨークの地下鉄から落書きが消えた(2010年3月27日)
1980年代、ニューヨークは恐ろしい街だった。
犯罪の巣窟(そうくつ)で、年間2千件を超える殺人事件があった。

ひったくりや強盗の狙い場になっていた地下鉄は、
「夜の地下鉄に乗るな」
と言われ、危険で乗れなかった。

どうしようもない犯罪都市、ニューヨークをジュリアーニ市長が改善した。
それは、「Broken Windows(ブロークン・ウィンドウズ)理論」の採用である。

これは、スタンフォード大学の教授の実験で、
ナンバー・プレートを外した乗用車を放置しておいた。
しかし、1週間なにも起こらなかった。そこで、
フロント・ガラスを割って、放置してみた。すると、
残りの窓ガラスが割られ、部品が持ち去られ、車は破壊されてしまった。

つまり、管理されていない街だ、
警察の監視が行き届いていない街だ、
と、わかると、やりたい放題になり、
治安は乱れ、そして、凶悪事件が発生する。

ニューヨークは、まず地下鉄の落書きを消した。
そして、パトロールを増やした。すると、
地下鉄の犯罪が減っていった。
この成功は、ニューヨーク市長ジュリアーニによって、
ニューヨーク市警に導入され(1994年~)、
軽犯罪の取り締まりを強化した。そうして、
ニューヨークから凶悪犯罪を減らすことができた。

1987年、ニューヨークへ行った。
ひったくりや強盗の狙い場、地下鉄にはじめて乗ってみた。
車内では、警戒して、キョロキョロした。
昼間だったが、なにも起こらなかった。それに、
名物の落書き? は、どこにもなかった。電車にも、駅にも。

「夜の地下鉄に乗るな」
でも、乗ってみた。
なにも起こらなかった。

教訓34) 1980年代、犯罪都市だったニューヨークは、
 「Broken Windows(ブロークン・ウィンドウズ)理論」
 の採用によって、凶悪犯罪は激減した。
教訓35) 1987年、地下鉄に乗ってみたが、犯罪にはあわなかった。
 夜の地下鉄に乗ってみても、犯罪にはあわなかった。
 ニューヨークの地下鉄の治安は良くなっていた。


アメリカ、ニューヨーク
26) 家族でニューヨークのイエロー・キャブに乗る(2010年3月31日)
27) 白タクの客引きとの戦い(2010年4月4日)
ニューヨークで、ジョン・エフ・ケネディJFK空港から、
マンハッタンのホテルまでタクシーを使う。
家族5人と、荷物を満載した2台のカートは、
キャブ乗り場に向かった。

ところが、白タクの客引きが、ウロウロして、
「乗らないか?」
「荷物を持ちましょう」
「マンハッタンまでXXドルだよ」
と、うるさいこと、うるさいこと。
一人にことわっても、つぎからつぎへとくるから、切りがない。

カートに満載した荷物を、
白タクの客引きに、持って行かれないように、
白タクの客引きを振り切るようにして、キャブ乗り場に急いだ。

教訓36) 白タクの客引きの勧誘は、無視するか、
 きっぱりとことわること。
 そして、まっすぐ、キャブ乗り場に行くこと。
教訓37) 白タクの客引きから、「荷物を持ちましょう」と言われても、
 ことわること。荷物を持って行かれると、追いかけて、
 白タクの駐車場へ行くハメになる。


ニューヨークのタクシー、イエロー・キャブの定員は4人である。
家族5人とたくさんの荷物だから、2台に分乗することにしていた。

キャブ乗り場の列の先頭には、
背の高いお年寄りの温和な“紳士”がいる。
きちんとした“制服と制帽”を身に着けたガイドである。

てきぱきと客の列をさばいていて、私たち家族5人の番になった。
大きなイエロー・キャブが横にきた。“ミニバン”だ。

1台目に乗る予定の妻と長男と娘の3人が乗った。
荷物を半分ほど入れ、1台目が出発するのを見送ろうと、
私と次男がつっ立っていると、ガイドは、
「あなたたちも、乗ってください」
と、言った。
そして、5人とたくさんの荷物が1台に詰めこまれた。

家族5人と荷物がぎゅうぎゅうと、
1台に詰まる様を見ていた白タクの客引きが、
最後の悪あがき、
「5人乗りだ。イリーガル! (違法だ)」
と、大声をあげた。

ガイドは一瞬困った。私も困った。
ところが、さすがに年季の入ったガイドである。
「何かあったら、娘さんは“幼児”だ、といいなさい」
「そして、お母さんの“膝”の上に乗せない」
と、とっさに機転をきかした。

イエロー・キャブでは、7歳未満は、
大人の膝の上に乗せれば、
あわせて1人とすることになっている。

「OK! どうも、ありがとう」
ガイドにチップを多めに渡した。

そして、家族5人と荷物は、
ぶじにマンハッタンのホテルに着くことができた。

教訓38) イエロー・キャブの定員は4人である。
教訓39) 7歳未満は、大人の膝の上に乗せれば、
 あわせて1人とすることになっている。
教訓40) ガイドやタクシー・ドライバーに親切にされたときや、
 助けられたときには、チップを多目に渡すこと。


アメリカ、ニューヨーク
28) ニューヨークのタクシー免許、メダリオン(2010年4月07日)
2002年に、ニューヨークへ行くと、
ジョン・エフ・ケネディJFK空港から、
白タクの客引きが、消えていた。

“gypsy cab”(ジプシー・キャブ)がある。
街頭で客を拾う白タクで、もちろん、メーターはついていない。
料金は、客とドライバーの交渉によって決めるが、たいがいは、
ドライバーの言われるままに支払うというリスキーなものだ。

イエロー・キャブの乗車拒否は、
ジュリアーニ市長によって、改善された。
罰則をつくって、高い罰金を科した。
それに、ドライバーが、客を選べないようにした。
流しで客を拾う場合は、近い客を拾うことになっている。

タクシーによるボッタクリの常とう手段として、
✇目的地とは、反対の方向へ走る、
✇メーターを倒さずに、高い料金をとる、
✇勘違いをしたふりをして、遠回りをする、
✇恫喝する、
を、海外でみてきたが
ニューヨークは、これらの“不正”に厳然と立ち向かっている。
TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)は、
ホット・ライン、電話番号(212)NYC-TAXIを用意して、
苦情を24時間、受けつけている。

イエロー・キャブの“免許”とメダリオン・ナンバーの交付、
ドライバー・ライセンスは、
TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)によって、
免許され、管理されている。

教訓41) 2002年、ニューヨークのジョン・エフ・ケネディJFK空港から、
 白タクの客引きが、消えていた。
教訓42) 街頭で客を拾う白タク“gypsy cab”(ジプシー・キャブ)には、
 乗らない方がいい。ドライバーと料金の交渉ができないかぎりは。
教訓43) TLC(NEW YORK CITY TAXI & LIMOUSINE COMMISSION)
 によって、メダリオンが交付されているイエロー・キャブは安心である。
教訓44) イエロー・キャブの料金は、メーターで表示される。
教訓45) 夜8時から朝6時の深夜は、別途、深夜料金が加算される。
教訓46) 料金は、同乗人数にかかわらず一律である。
 荷物も同様に、個数にかかわらず一律料金である。
教訓47) タクシー・ドライバーは、20ドル以上の紙幣は受けつけない。
 いいサービスには、チップを払うのがならわしである。
教訓48) タクシー・ドライバーはていねいな英語を話す。そして、
 マンハッタンの道路を知るとともに、外へ出る主要道路も知っている。
教訓49) タクシー・ライバーは、交通法規を知り、それを遵守する。
 当たり前のことだが。
教訓50) 車内は禁煙である。これはニューヨーク市の規則である。
教訓51) 苦情は、TLCのホット・ライン、電話番号(212)NYC-TAXIで、
 24時間、受けつけている。問題があったら、通報できる。
教訓52) イエロー・キャブに乗ったら、タクシー・ドライバーのうしろの、
 “PASSENGER INFORMATION乗客への案内”を、読むことをお勧めする。

タクシー・ドライバーのうしろの一面の仕切り板に貼ってある、
“PASSENGER INFORMATION乗客への案内”。
ニューヨークのイエロー・キャブ。

この乗客への案内から、イエロー・キャブの状況がわかる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海外でタクシーに乗るときの... | トップ | 海外でタクシーに乗るときの... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事