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乗鞍高原の乗鞍三滝

2016-02-21 00:03:55 | Weblog
乗鞍高原の「乗鞍三滝」を見る。
「乗鞍三滝」は、S「三本滝」、Z「善五郎の滝」、
そして、B「番所大滝」(ばんどころおおたき)、である。
「乗鞍三滝」の位置関係。

エコー乗鞍・ふるさと庵の「信州 乗鞍高原案内板」から作成。

右上にN乗鞍岳、最高峰は剣ヶ峰、3,026メートルがある。
N乗鞍岳から発したR小大野川(こおおのがわ)は、乗鞍高原を左に流れていく。
「乗鞍三滝」は、R小大野川の上流から、S「三本滝」、Z「善五郎の滝」、
そして、B「番所大滝」の順にある。

左端はM松本で、前川渡から県道乗鞍岳線を右(西)に行くと乗鞍高原になり、
国道158号を直進して北へ行くと、沢渡からK上高地に至る。

中央のP駐車場、乗鞍観光センターは、
乗鞍高原の基点で、S三本滝まで7キロ。
それに、N乗鞍岳登山の起点でもあって、
右上のジグザグのE乗鞍エコーラインを走り、
終点のT畳平へ、無公害のシャトルバスが出ている。

「乗鞍三滝」の駐車場は、
S「三本滝」は、三本滝駐車場があり、
Z「善五郎の滝」は、第3駐車場が近い。
B「番所大滝」は、近くに数台の駐車場がある。

Z「善五郎の滝」と、B「番所大滝」は、
年間を通して行くことができるから、
2016年1月27日の冬の写真を掲載する。

乗鞍高原の一番高いところにあるS「三本滝」へは、
県道乗鞍岳線の上部が、冬季はクローズになって、
三本滝駐車場まで行くことができない。それで、
2008年9月10日の写真を使用する。

それでは、R小大野川の上流にあるS三本滝から見ていく。
三本滝駐車場から、歩いて20分ほどで、三本滝の案内板がある。

「三本滝」は、小大野川(こおおのがわ)、黒い沢、無名沢の、
3本の川の合流地点にある3つの滝で、
滝の落差は50~60メートル、
滝壺の標高は1,840メートル、とある。

正面にある「小大野川の滝」。

小大野川の本流をまっすぐ豪快に流れ落ちる(案内板から)。

「小大野川の滝」の右側にある「黒い沢の滝」。

小大野川の支流「黒い沢」にかかり、
黒色溶岩の上をなめるように流れる。

「小大野川の滝」の左側にある「無名沢の滝」。

無名の沢にかかり、木の間越しに、ひっそりと流れ落ちる。

三本滝は、長野県指定名勝になっている。
一か所で、3様の滝を眺めることができる。
「乗鞍三滝」の始まりの滝として、変化がある。

つぎは、S三本滝の下流にある、Z善五郎の滝
善五郎の滝の案内板。2013年12月25日撮影。

善五郎の滝は、落差30メートル、幅10メートル。(標高1,500メートル)

善五郎の滝氷瀑、2016年1月27日。

氷瀑は、自然の造形美を見せてくれる。
下の滝壺は、こんもりと盛り上がっている。
厳寒期には、滝壺から氷瀑を眺めることができる。
「乗鞍三滝」の中間の滝として、優美な姿を見せてくれる。

善五郎の滝は、つぎも参照してください。
「乗鞍高原の善五郎の滝は氷瀑」、2014年1月19日、
「乗鞍高原の善五郎の滝に虹」、2015年5月31日、
「善五郎の滝の季節の変化」、2016年2月7日。

R小大野川の一番下にある、B番所大滝(ばんどころ おおたき)。
番所大滝の案内板。2016年1月27日。

番所大滝は、落差40メートル、幅11メートル。(標高1,240メートル)
県道乗鞍岳線沿いにある、この案内板の奥が駐車場。その先、
ジグザグの急な坂道を、5分ほど下りると、展望台がある。


展望台を、さらに下りて、向かい合った番所大滝

ごうごうと音を立てて流れ落ちていた。

番所大滝は、善五郎の滝のように、
全面が結氷することはないのだろうか?
2週間後の、2016年2月11日に行ってみた。

滝は、相変わらず、ごうごうと音を立てて流れ落ちていた。
中ほどにある、マントをまとった聖人は溶けかけている。

番所大滝は、全面が氷結することがないようだ。
水量が多く、せまいところから落ちるから、
全面が氷結するのは、無理だろう。

2016年1月27日の写真で、番所大滝を見ていく。
見上げた番所大滝の上部。


中ほどにある、マントをまとった聖人と、流れ落ちる滝。

静と動のコンビネーションがいい。

そして、滝壺。

氷の間に、わずかにのぞく滝壺に落ちる。

滝壺から10メートルほど下流では、氷の口が開く。


さらにその先は、左から右に流れが見える。

R小大野川である。

展望台にある案内板には、「乗鞍三滝」と、「板状節理」の説明がある。

番所大滝は、小大野川が乗鞍岳の溶岩をきざんでつくった滝で、
「善五郎の滝」、「三本滝」とともに「乗鞍三滝」ともよばれています。

< 板状節理 >
番所大滝の右手に、板を重ねたような岩石の割れ目が見えます。
これが板状節理です。この割れ目は、乗鞍岳から流れてきた溶岩が、
冷えて固まるときにできました。
板状節理は、ここから県道に戻る途中でも見ることができます。

番所大滝の右手の板状節理とは、これだろう。

板を重ねたような岩石の割れ目がある。

県道に戻る途中の板状節理

確かに板状に積み重なっている。諏訪の鉄平石のようだ。
番所大滝は、板状節理から流れ落ちる滝。
「乗鞍三滝」の終端の滝として、荒々しい。
県道乗鞍岳線は、急坂になって、下っていく。

再び「乗鞍三滝」を掲載する。
三本滝の黒い沢の滝。2008年9月10日。

黒色溶岩の上を、なめるように流れ落ちる。

滝見台から、善五郎の滝、氷瀑。2016年1月27日。

氷瀑した善五郎の滝の頂部を見ることができる。
水の浸食によって、今でも後退しているという。

番所大滝の頂部。2016年1月27日。

八の字型に流れ落ちる滝が、なんともいい。

「乗鞍三滝」は、火山、乗鞍岳が作り出した景観を見る。
「三本滝」は、始まりの滝として、三様の変化がある。
「善五郎の滝」は、中間の滝として、美しさ、氷瀑がある。
「番所大滝」は、終端の滝として、一気に落ちる荒々しさがある。
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