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『小説吉田学校』(映画メモ)

『小説吉田学校』(1983年、森谷司郎監督)

吉田茂と吉田チルドレン的な政治家たちの物語。生々しい政治の世界がよくわかる作品である。

外交官出身の吉田茂(森繁久彌)が、「日本のため」に奮闘する前半に対し、徐々に「自分のため」に動くようになってしまう後半のコントラストがみどころ。

娘の和子(夏目雅子)から「今のお父さまは嫌い!」と言われる場面が印象的である。

同じ人間なのに、状況や時間の流れによって「仕事の動機」が変わってしまうわけだが、よく考えるとそうかもしれない。

ピュアな時代のマインドを忘れてはいけない、と思った。





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