松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている
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(マタイによる福音書10章30節)
(マタイによる福音書10章30節)
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『クロイツェル・ソナタ』(読書メモ)
トルストイ(望月哲男訳)『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』光文社
「憎しみ」という感情の怖さを感じることのできる一冊である。
主人公は、嫉妬のために奥さんを殺してしまう男。本書には、そこに至るまでに、憎しみが積み重なっていく様子が描かれている。
「けんかをしては仲直り」を繰り返すところは普通の夫婦と同じである。しかし、ある男の出現をきっかけに、タガがはずれてしまう。
暴走に拍車をかけるのは「疑い」と「見栄」である。「自分は嫉妬などしていない」と見栄を張る気持ちが、疑いを膨らませ、嫉妬心が雪だるま式に大きくなる。そして、嫉妬心が殺意に変わっていく。
われわれも一歩間違うと、こういうことになりかねない、と空恐ろしくなった。
ちなみに、タイトルにもなっている『クロイツェル・ソナタ』(ベートーベンのヴァイオリンソナタ)をYou Tubeで聞いてみたが、たしかにこの小説にぴったりの曲だった。
「憎しみ」という感情の怖さを感じることのできる一冊である。
主人公は、嫉妬のために奥さんを殺してしまう男。本書には、そこに至るまでに、憎しみが積み重なっていく様子が描かれている。
「けんかをしては仲直り」を繰り返すところは普通の夫婦と同じである。しかし、ある男の出現をきっかけに、タガがはずれてしまう。
暴走に拍車をかけるのは「疑い」と「見栄」である。「自分は嫉妬などしていない」と見栄を張る気持ちが、疑いを膨らませ、嫉妬心が雪だるま式に大きくなる。そして、嫉妬心が殺意に変わっていく。
われわれも一歩間違うと、こういうことになりかねない、と空恐ろしくなった。
ちなみに、タイトルにもなっている『クロイツェル・ソナタ』(ベートーベンのヴァイオリンソナタ)をYou Tubeで聞いてみたが、たしかにこの小説にぴったりの曲だった。
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70歳から新しいことを始める
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で有名な、ハーバード大学名誉教授のエズラ・フォーゲル氏は、『現代中国の父 小平<上・下>』を上梓した。執筆に費やされた年月はなんと10年間。書き始めたのは、フォーゲル氏が70歳のときである。
「小平の時代といわれるのが14年間。小平がその仕事を始めたのは74歳のときだった。僕ははじめたのはそれよりちょっと若い(笑)」
執筆の際には、これまで培った中国コネクションを駆使して、小平氏に近い人々に取材して回り、現代中国における変化の根本力学を明らかにしたという。
60歳を過ぎると引退を考える人が多いなかで、70歳から新しいことを始めたフォーゲル氏の知的好奇心の強さに驚いた。
出所:週刊東洋経済2013年9月28日号、p.106-107.
「小平の時代といわれるのが14年間。小平がその仕事を始めたのは74歳のときだった。僕ははじめたのはそれよりちょっと若い(笑)」
執筆の際には、これまで培った中国コネクションを駆使して、小平氏に近い人々に取材して回り、現代中国における変化の根本力学を明らかにしたという。
60歳を過ぎると引退を考える人が多いなかで、70歳から新しいことを始めたフォーゲル氏の知的好奇心の強さに驚いた。
出所:週刊東洋経済2013年9月28日号、p.106-107.
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