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『コロンブスは何を「発見」したか』(読書メモ)
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笈川博一『コロンブスは何を「発見」したか』講談社現代新書
アメリアを「発見」したコロンブスについて書かれた本である。
コロンブスはイタリアで生まれてポルトガルに渡り、スペイン王国に金を出させてアメリアに渡った人だが、実はユダヤ人であった、という点が本書のメインメッセージ。
この本を読んで改めて感じたのは、当時のヨーロッパがイスラム諸国に押されっぱなしであったとう事実。長い歴史を見ると、キリスト教を基盤とする西欧諸国とイスラム諸国はしのぎを削る関係にあり、そこにユダヤ人が絡んでくるという点は、昔も今も変わらない。
著者の笈川氏によれば、キリスト社会から迫害されていたユダヤ人の有力者が、自分たちの行き先として期待したのが「新大陸」アメリカである。コロンブスは運良く、その流れに乗れた、ということだろう。
最もインパクトがあったのは、西欧諸国の犠牲になって多大な犠牲を払った現地人「インディオ」と、奴隷として利用されたアフリカの人々の悲惨さである。
基本的な構造は、500年前も今も変わっていないな、と感じた。
アメリアを「発見」したコロンブスについて書かれた本である。
コロンブスはイタリアで生まれてポルトガルに渡り、スペイン王国に金を出させてアメリアに渡った人だが、実はユダヤ人であった、という点が本書のメインメッセージ。
この本を読んで改めて感じたのは、当時のヨーロッパがイスラム諸国に押されっぱなしであったとう事実。長い歴史を見ると、キリスト教を基盤とする西欧諸国とイスラム諸国はしのぎを削る関係にあり、そこにユダヤ人が絡んでくるという点は、昔も今も変わらない。
著者の笈川氏によれば、キリスト社会から迫害されていたユダヤ人の有力者が、自分たちの行き先として期待したのが「新大陸」アメリカである。コロンブスは運良く、その流れに乗れた、ということだろう。
最もインパクトがあったのは、西欧諸国の犠牲になって多大な犠牲を払った現地人「インディオ」と、奴隷として利用されたアフリカの人々の悲惨さである。
基本的な構造は、500年前も今も変わっていないな、と感じた。
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