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『人生はローリングストーン』(映画メモ)

『人生はローリングストーン』(2015年、ジェームズ・ポンソルト監督)

「米国モダン文学の有名作家デヴィッド・フォスター・ウォレスが自殺した」という電話が、ローリングストーン誌の記者リプスキー(ジェシー・アイゼンバーグ)のところにかかってくる(実話)。

なぜなら、リプスキーは、Infinite Jestの刊行によって注目されたウォレス(ジェイソン・シーゲル)の自宅を訪問し、数日間の密着取材をしたことがあるからだ。ちなみに、取材の回想が、そのまま映画になっている。

過去に鬱を患い、生きることに誠実であるがゆえに傷つきやすいウォレスに対し、実生活の秘密を探り面白い記事を書こうとするリプスキー。二人の間に友情が生まれそうなところで、溝ができる。

一番印象に残ったのは、成功をうらやむリプスキーに対するウォレスの言葉。

悪い評判で傷つくと、自分に向けられた銃の経口は22から45に跳ね上がる

有名人への誹謗中傷問題が実感できた。

なお、この映画のタイトルはThe End of the Tourなのだが、邦題をなんとかしてほしかった。


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