goo

『幻の女』(読書メモ)

ウイリアム・アイリッシュ(黒原敏行訳)『幻の女』早川書房

この本の帯に「まずは目次を見てください」と書いてあったので、見てみると

1 死刑執行日の150日前
・・・
5 死刑執行日の91日前
・・・
10 死刑執行日の17日、16日前
・・・
20 死刑執行日の3日前
・・・
23 死刑執行日後のある日


とあったので買ってしまった。

妻とケンカしたヘンダースンは、外出し、バーでたまたま隣り合わせた女性と食事をし、舞台を観て、家に帰ってみたら妻が殺されていたため、犯人と疑われ、有罪となり死刑の宣告を受ける。

ヘンダーソンの無実を証明するために、その女性を(秘密裏に)捜索する過程がこの小説で描かれることになる。

なお、ヘンダーソンをサポートする刑事バージェスが「捜査に協力してくれる友人はいないか?」と聞く場面が印象的である。

「きみを信じて、一生懸命、必死にやってくれる人が必要だ。金や出世が目的じゃなく、きみのためだからという理由だけでやってくれる人だ」(p. 121)

そしてヘンダーソンの親友ロンバートが捜査に協力することに。

「こんな親友がいたらいいな」と思っていたら、最後のどんでん返しに驚かされた。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )