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『好きにならずにいられない』(映画メモ)


『好きにならずにいられない』(2015年、ダーグル・カウリ監督)

舞台はアイスランド。

超巨漢、43歳独身のフーシ(グンナル・ヨンソン)は空港の貨物係。趣味は、戦場の模型作りやラジコンカーというオタクである。

無口でまじめに働くフーシだが、職場では同僚からのいじめにも逢っている。女性に関心を示さない彼を心配した母親が無理やりダンス教室に行かせたところ、シェヴン(リムル・クリスチャンスドッティル)と出会い、仲良くなるものの、いろいろな問題が発生する、というストーリー。

何が感動するかというと、フーシのやさしさである。ほとんどキリストに近いくらいの慈悲心がある。

心理的に不安定なシェブンに振り回されながらも「どうしてほしい?」と聞くフーシ。エロス(自分中心の愛)ではなく、アガペー(無私の愛)なのだ。こんなふうに優しくなりたいと思うが、絶対ムリである。

すばらしい映画だったのだが、タイトルとポスターは少し考えてほしかった・・・




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