goo

『不愉快犯』(読書メモ)


木内一裕『不愉快犯』講談社文庫

『ビー・バップ・ハイスクール』の作者でもある木内さんの小説は期待を裏切らない。

これまで『アウト&アウト』『藁の盾』『神様の贈り物』『バードドッグ』『キッド』『水の中の犬』を読んだが、すべての作品が抜群に面白い

本作は、反社会的パーソナリティを持つ狂気のミステリー作家・成宮が主人公。妻を殺しているにもかかわらず、巧妙な作戦で無罪を勝ち取るが、そうは問屋が卸さないという展開である。

とにかく、強烈なキャラクター設定と、作品の「疾走感」が半端ではない。

漫画的な要素を小説に取り込んでいるという意味では、お笑い&テレビの要素を映画に持ち込んで成功しているたけしさんと共通点があるな、と感じた。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )