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苦しみから逃げること

高田郁さんの『美雪晴れ(みをつくし料理帖)』を読んでいたら名言に出会った。

ある事件をきっかけに料理から遠ざかっている元料理人に対して、一流料亭の主人が放った一言である。

「自らを守るために苦しみから逃げることは間違いではない。だが、逃げて苦しみが深まったならば、決して逃げるべきではない」(p.229)

逃げているうちに、余計苦しくなるということは結構ある。そのときには、立ち向かうことが苦しみを克服する唯一の道なのかもしれない。



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