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目鼻のない人形

堤純子さんの『アーミッシュ』を読んでいて、少し驚いたことがある。

それは、アーミッシュが作る人形には、目鼻がつけられていないこと

なぜか?

「これは、神の前で特定の個人の存在を際立たせることを避けるものであるだけでなく、偶像礼拝を戒める聖書の記述に沿ったものである」(p.198-199)

個性を発揮することは神様の御心でもあると思うので、少し違和感を感じたが、よく考えてみると、特定の個人が際立ちすぎることの弊害もある。アーミッシュの生活を見ると、「支え合い」をとても重視しているのだが、個人が際立ち過ぎることで、この支え合いが崩れていくのかもしれない。

この本を読み、自分の価値観の根底がゆさぶられた。

出所:堤純子『アーミッシュ』未知谷





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