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現場の空気を感じながら学ぶ

厳しい小売業界にあって、増収増益を続けるスーパー「ヤオコー」では、毎月、店長塾が開かれているという。その内容について川野幸夫会長は次のように述べている。

「ヤオコーが目指す「豊かで楽しい食生活とはこういうものだ」と店長が理解するには、それがきちんと実現できている店で勉強するのが近道です。そこで、店長塾では店長たちを成功しているお店に派遣。一日売り場を見てもらって、疑問点や気づいたことをその店舗の店長にぶつけてもらう。こうすれば、漠然としていた目指す店舗の姿を、具体的に理解できます」(p.75)

これは優れた方法である。他の業界でも応用できそうな気がした。

マネジャーを教室に集めて成功事例の発表を聞く、という研修がよくあるが、今ひとつ臨場感がないし、頭でわかっても身体で理解できていないことが多いのではないか。

現場へ行って、その場の空気を感じながら、意見を交換し、優れた点を学びとること。これが他者から学ぶために有効である、と思った。

出所:日経ビジネス2013年6月24日号、p.72-75.

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