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創造的混沌

先日、ワークプレイスラーニングというカンファレンスに参加したが、その中で面白かったのが「バンダイ」の事例。

バンダイの紀伊さんが強調していたのは「社員を混沌の中に置くことで成長を促す」ということ。何が混沌を作っているかというと、

多様性のある社員
・頻繁な異動
・大胆な権限委譲

である。つまり、「いろいろな社員がいる中で」「どんどん部署を動かして」「仕事を任せる」ことで人を育てている。

しかし、これだけだと単なる混乱に陥ってしまう危険性がある。バンダイで混沌が前向きに働いているのは、会社全体が目指す方向がはっきりしているからだ。「楽しいときを創る企業」という同社の理念があるからこそ、混沌が創造性を生む、といえる。

もう一つ紀伊さんが強調していたことは「自立エンジンを持つ社員」。つまり、自ら学ぶ力を持っているがゆえに、混沌を学びに変えることができるのだ。

会社の方向性を明示したうえで、自立的な社員を、混沌の中に置くとき、イノベーションが生まれる、といえる。

出所:ワークプレイスラーニング2009資料
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