宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年の診療が終了しました

2013年12月28日 23時13分56秒 | インポート
本日をもって、年内の診療を終了いたしました。

今年は私の体調がよく、臨時休診も一度もなく、健康的に仕事をやりきることができました。
患者さんのご満足のゆく納得のできる充実した診療を・・・と心掛けていますが、自分の体調が悪いと思い通りできないこともあります。
ですから、今年体調が万全だったことは、とてもうれしいことでした。

来年も自分の体調管理に留意しつつ、皆さまのご納得のゆく内容の濃い診療を心掛けていきたいと思います。

さて。

今日の診療で気になったことをお話ししましょう。
それは。
今日、小さなお子様の患者さんがたくさん来院されたのですが。
そのほとんどが保育園児だったことが気になりました。

どうして保育園児に皮膚病が多いのでしょう。
それは。
保育園児に乾燥肌が多いことに原因があると思います。

多くの保育園児のお母様にいろいろとお話をお聞きするのですが。
保育園のほとんどは、床暖房とエアコンで室内をぽかぽかに暖めています。
そして、その中で、園児は薄着で裸足で生活しています。
これによって、全身の乾燥肌が作られ、自分から発熱しない体質になってしまいます。

床暖房の上で裸足のために、足の皮がむけていたりかかとがひび割れしているお子様がいます。
床暖房の上に座るので、おしりや股がかゆくなっています。
床暖房の上でお昼寝をして、身体に湿疹やアセモがでています。
頭の中もかさついてかゆくなっています。
自分から発熱しにくくなり、自律神経が乱れがちで、寒がりになります。
室内と屋外の温度差が大きくなり、外気の寒さに弱くなり、外で遊ばない子供が増えています。

部屋の湿度が低いため、鼻の粘膜が乾き、鼻炎になりやすくなります。
気管の乾燥により、風邪をひきやすくなります。
全身の乾燥肌が持続すると、花粉症、喘息、食物アレルギーにもなりやすいという報告もあります

保育園の過剰暖房はやめるべきだと思います
個人的には電気ストーブやこたつ、石油ストーブなどの復活がよいと思います。
子供の教育に
寒かったら、1枚重ねて着る
寒かったら、動き回る
寒かったら、ストーブのそばに集まる
こういった「自分で考えて対処する」という工夫を教えることも大切なのでは・・と思います。
おむつが早くとれることより、こうした生活の知恵みたいなことがたいせつなんじゃぁないでしょうか。

今日、保育園児がみなさん、赤い顔をして身体中かきむしっているのをみて、そんなことを感じました


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