宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

メリークリスマス・・・・のひとりごと

2013年12月25日 07時33分17秒 | スキンケア
厳しい寒さが続きますね。
でも、私が子供のころ、冬は当たり前のように雪の日があった気がします。
地球温暖化が進み、東京の冬の雪は減りました。
一冬で雪だるまは何回作れるでしょうか

建物の中や電車、デパートなどで、過剰な暖房を感じます。
先日、久しぶりに電車に乗り、暖房がきついので驚きました。
グオ~という音とともに温風がまわり、暑さでコートを脱がなくてはなりませんでした。
あの暖房は必要ありません。

あちこちの過剰暖房のせいで、最近の子供にとって室内が暖かいことが当たり前となっています。
そのせいで、室内で裸足や薄着が当たり前になりすぎています。
その結果。
自分の身体から熱を発する機能が低下ぎみです。
昔はこたつや石油ストーブがメインでしたので、部屋全体が暖かいことはなく、室内でもカーディガンを重ねたりして、また毛糸のパンツやタイツを脱ぎませんでした。
子供はいつも動き回っており、寒くても外へ飛び出していったので
子供は風の子
などと言われました。

でも。
最近の子供は、暖かい部屋の中でゲームをしたりパソコンをすることが多いです。
お正月のたこ揚げもすっかり見なくなりました。

こうして、冬の運動力が低下すると、発汗の機会が少なくなり、自分の汗で自分の皮膚を守ることができなくなります。
汗による保湿力が下がると、乾燥肌になります。
さらに室内で暖房の部屋の中で薄着でいると、乾燥肌はどんどん深刻になりますね。

ですから、年々、お子様の乾燥肌が悪化しているのです。
さらに悪化すると、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎になりやすくなります。

生活が便利になると、こういう弊害もあるのですね

室内が暖かく快適になっているのに、インフルエンザにかかりやすくなっているのも、皮肉な話です。
湿度の低下で、気管支の機能も低下し、ウィルスが侵入しやすいからです。

だから、私はしつこいようですが。

部屋の暖房はほどほどに。
エアコンやファンヒーターのような温風は少なめに。
ホットカーペットや床暖房の上に直接座ったり寝転んだりしてはだめ。


そして、入浴後に保湿クリームを全身にぬって、何枚もの重ね着がオススメ。
薄くてぴったりとした重ね着が暖かさをキープします
皮膚にぴったりとしていると、水分の蒸発も防ぎ、しっとりとやわらかく、かゆみもおこりにくいですよ。

みなさま、メリークリスマス
パーティで、過剰暖房は、禁物ですよ


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