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大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ル・コントワール・デュ・グー(炭火焼きフレンチ&ワイン/西本町)

2007年11月11日 14時59分21秒 | フレンチ
 2007年の春にグランド・オープンした炭火焼きフレンチの店。グランド・オープン当時は、店名の通りにキッチンの様子が見て取れるライブカウンター(10席)と、プティカウンター(5席くらい)と、カウンターのみの店だったんだけど、接待とかの関係で、テーブル席の要望が多く、プティカウンターの方は個室に改造されてしまったとのこと。元々はスタンディングカウンターだったらしい。入り口を入ってすぐのところに個室があり、奥にライブカウンターがある。メニューは6,300円のコースのみとなっていて、三週間から四週間くらいで入れ替わるらしい。

 一皿目は、シェフこだわりの自家製ソーシーソン。豚の内臓の詰め物のことだけど、日本で言うサラミのことをフランスではソーシーソンというらしい。これに苦み野菜が添えられている。これだけでワインが飲める。

 二皿目がポルト酒でマリネされた真鯖とネギのテリーヌ。真鯖は、しっかりと脂がのってて旨みが抜群。ポルト酒の方はあまり主張してないけど、噛みしめていくとちらり顔をだて来る。この料理は鴨&ネギを連想したりした。鴨&ネギの鴨を、脂のしっかりと乗った真鯖に入れ替えてみたんじゃないかな。

 三皿目が、愛知県産のウナギ天火焼きフォアグラ添え。ウナギが二切れあって、その間にフォアグラが挟んであって、その下にソースがしいてある。一口、フォアグラと一緒に食べてみると、しっかりとした歯ごたえにウナギとの味がして、それから少し苦みが来る。最初、ソースにウナギのキモがつかってあるのかと思ったんだけど、たぶんキモじゃなくて、フォアグラのねっとり感から来てるんだと思う。

 四皿目が、明石産天然平目のプレゼ、ソースベルモット。ほろりと崩れる柔らかな平目と、ベルモットソースが引き立てているという感じ。ソースが結構大量にあったので、パンで皿を磨くのに大量のパンが必要だった。ちなみにパンは自家製で、オリーブ、ゴマ、クルミの三種類。リーンなバゲットとかではなく、若干甘みが感じられるもの。一皿に月見きれくらいずつ食べてたから、たぶん一本近く食べたんじゃないかと思う。

 メインは、仔羊の炭焼きキャフェドパリ、エゾ鹿のステーキ、宮崎産黒毛和牛フィレ肉の炙り焼き、マイアリーノ種の子豚のスパイシー焼きの四種類からセレクトできる。こうした場合、メンソールは仔羊か子豚を選ぶんだけど、シンプルに塩&胡椒のみのシンプルな味付けだと聞いたので、フィレ肉の炙り焼きにした。一口食べると、口の中に脂の甘みが広がる。比較的脂身の少ないフィレのはずなのに、この甘みはなんだというくらい。ここ最近肉が美味しくないというか、見た目は霜降りなんだけど、食べても脂の甘みがまるでない、まるでサラダオイルのようなサラサラした脂が口の中に広がる肉が多い中で、本当に久しぶりに甘みのある脂を食べた気がする。甘みのあとには肉の味がさらりと広がる。和牛フィレにかけて正解だったと思う。メンソール的には、豚肉もかなりセクシーな味だったともうけど…。

 デザートは二品。一皿目はレモンのシュークリーム。これは作り置きではなく、メインの料理を食べてる時に、卵を割ってクリームを作り、オーブンで焼き上げてくれたもの。つまりできたて。シューの方はサクサクで、クリームの方はさわやかで鮮烈なレモンの味がする。

 最後が、リンゴを包んだクレープのグラチネ。グラチネというのはグラタンのことらしい。クレープは皿ごと暖めてあるのでかなり熱い。クレープの上にはバニラアイスクリームが乗せられ、クレープの中はサイの目切りりのリンゴが…。

 そして最後はコーヒー。コーヒー以外にはエスプレッソとハーブティーがセレクトできるが、ハーブティーは、ハイビスカスをメインにしたオリジナルブレンドの一種類のみ。

 
 全体的にかなりヘビーです。真鯖もしっかりと脂が乗ってるし、フィレもフィレとは思えないくらいに脂の甘みがある。ソースが濃厚というわけではなく、素材の味がかなり濃厚。皿数も多いので、かなり満腹になる。フレンチと言えば、デザート前にチーズとか言いたくなるんだけど、さすがのメンソールも今回は言えなかった。満腹だったので…。なので、気軽にかようと言うよりは、体調をしっかり整えて、胃の調子の良い時に臨んだ方が良いと思う。



(店  名) ル・コントワール・デュ・グー
(ジャンル) 炭火焼きフレンチ
(所 在 地) 大阪市西区西本町1-2-4 EPビル一階
(電  話) 06-6535-4588
(営業時間) 11:30-15:00、17:30-24:00
(定 休 日) 日曜日
(ウ ェ ブ) http://www.coeur-de-france.jp/le_comptoir_du_gout.html

Au petie cochon(フレンチ/天三)

2007年08月14日 14時11分53秒 | フレンチ
 フランス家庭料理が楽しめる店。シェフはコルシカ島以外のフランス全県踏破を成し遂げ、50都市を食べ倒したらしい。カウンター8席だけのセクシーな店らしいと言う話は、かなり前から聞いていたし、何度か突入を試みてみたんだけど、縁がなかったりしたんだろうな。

 盆休み中も通常通り営業するという情報を得た、と言うか店の前の看板で知ったので、オープンする18:00まで、商店街内の『槻』という居酒屋で時間をつぶす。で、メンソールの得意技、オープンと同時に乱入するを発動すると、メンソールが最初の客だった。

 メニューはA4一枚物の手書き。コース料理だと、前菜、メイン、デザート、パンが付いて2,625円。前菜&メインは、メニューの中からセレクトできる。メニューによっては追加料金が必要となるけど、3,500くらいで収まるんじゃないかな。
 
 メンソールが前菜に選んだのはブータン。ブータン・ノエアールの方が正しいのかな?。豚の血のソーセージで、癖のある味だと言われてるんだけど、メンソールはそれほど気にならない。ワインの方はモノポールがカラフィで提供されていたので、そちらをオーダーしておいた。

 メインの方は、カスレ。これは豚肉と白マメを煮込んだような料理。今はなき『ル・ピリエ』で食べたときは、塩味を効かせたダイナミックな味だったけど、こちらのカスレは柔らかくて優しい味がする。

 メンソールは、セオリーを無視してメインをもう一品。こちらも見た目(盛りつけ)はワイルドなんだけど、味の方は優しい目。優しい目と言っても、薄目とか控えめとか言った意味じゃない。しっかりした味付けなんだけど、優しさを感じる。

 で、思ったのは、メニューにはフランス料理が並んでる。でも、シェフが作ってるのは家庭料理なんだと気が付いた。自分の家に遊びに来た恋人や友人に料理を作るのと同じように料理を作ってる。それが、料理の味に『優しさ』として現れてるんだと思う。メンソールが、「家庭料理を作るように調理するんだね」と聞くと、「そうかもしれません」と答えてくれた。

 シェフは、相馬愛と言う名前で、28歳。すでに彼氏はいるらしいので、口説いても無駄らしい。



(店  名) Au petit cochon(オー・プティ・コション)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市北区天神橋3-6-21 平和相互ビル二階
(電  話) 06-6354-2373
(営業時間) 18:00-23:00
(定 休 日) 日曜日

トゥジュール(フレンチ/上本町)

2007年08月05日 18時12分44秒 | フレンチ
 「シェ・ワダ」で修行された斉藤シェフの店。グランド・オープン直後で、まだメディアにも露出があまりないこともあり、上本町駅から若干離れた閑静なロケーションと言い、興味をそそられたので行って来ました。今回は8名で行ったこともあって、コース料理(5,000円)を予約時にオーダーしておきました。コース料理は他にも8,000円のコースと12,000円のコースがあります内容は、5,000円のコースでアミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザートの構成で、肉料理は4種類からセレクトできるようになっています。8,000円コースでも構成は変わらないようですが、シェフのお薦めの素材を使ったコースになるようです。

 さて、店はオフホワイトの中にダークブラウンで引き締めたような色彩の内装で、奥にはカウンター席が見え、その奥がキッチンになっています。

 まずはアミューズ。サンマを焼いて、野菜とともにマリネにしたような感じのもので、酸味が効いてるんだけど、これがビネガーという感じじゃなくて米酢というような感じ。見た目もフレンチじゃなくて和食で出される一品のようにも見える。フレンチの店に来てるので、初球からかなり癖のある変化球と言う感じ。最初のワインは、ちょっと酸味のある白だったんだけど、ワインと和食の酸味は合わせにくい。ワインより日本酒が飲みたくなるような一品だった。しかも、アミューズにしてはボリュームが多い。これが前菜だといわれても、ぜんぜん違和感はないかも…。

 二品目が前菜なんだけど、こちらは焼きハモをジュレ仕立てにしたもの。ジュレはなんと梅酒をメインに使ったもの。ハモには梅肉ソースというところからの発想だと思うが、梅ソースは口が思わず梅干しばあさんになるくらいに酸っぱくて塩辛くあるべしと思っているメンソールの好みからすると、甘みのある梅酒ジュレはかかなり外れてる。確かに、減塩梅干しに慣れてしまっている大多数の人たちにとって見れば、梅酒ジュレの方が好みに合うのかもしれない。ハモの方は炭火焼きになってるんだけど、焼きすぎてぱさぱさした感じになってる。あと、焼き目が焦げてて苦みが感じられる。

 三品目はスープ。おっぱい型の蓋の付いたスープ皿で、おっぱい型の蓋を取るとそこにはたこ焼き様の物が一つ。見た目はたこ焼きだが、タコは入っておらず蛤が入ってる。更に内蓋を開けるとスープが入っており、蛤入りたこ焼き、たこは入ってないのでたこ焼きじゃないんだけど…、をスープに落として食べると言う手の込んだ演出があったりする。でも、この容器って特注なんかな?。収納するときは、おっぱい型ドームがじゃまじゃないのかなといらぬ心配をしてしまったりする。この容器のために料理を考えるのかなとか…。味付けの方は、結構しっかり目というか塩辛目で、フレンチというよりは中華料理のスープと言った感じ。味の中心に乾貨がしっかりいて、だから、蛤なのか…、と思ったりもするが、乾貨が主張しすぎてるような気もする。乾貨というのは中華料理でよく使う干した食材のこと。干鮑とか干貝柱、干ナマコとか。中華料理では、生の食材よりも干した食材の方が珍重されてて、貨幣と同様に扱われるので乾貨と呼ばれてる。

 四品目の魚料理は、さごしの粒マスタードソース。粒マスタードソースと言えば悪魔風か?。チキンの悪魔風はメンソールの好きな料理ではあるんだがという話は置いといて、魚料理に粒マスタード味とは珍しい。さごしの下に敷かれているのはマッシュド・ポテトでこのあたりはこれまでの料理に比べるとフレンチらしさがかいま見えてきたというところかな。メンソールとしては、この料理はそれほど違和感なく受け入れられた。粒マスタードのアクセントもあったけど、ソースのベースにあるのは醤油のように感じられるし。

 ここまで、直球が一つもない。いきなりジャイロボールを投げられ、ドリームボールを投げられ、次は直球かと思いきや臭いところにボール球を外されたという感じ。キャッチャーが後逸しないのが不思議なくらい。メインの、牛、鴨、鳩、羊がどんな風に料理されて出てくるのかが、ものすごく楽しみだったけど、これがまた意表を突くど真ん中のストレートだったりした。最後になって、やっとフレンチを食べた気がするという声もあったほど。鳩も羊も、ぜんぜん臭みなしなので、食べられないという人でなければ積極的に試しても大丈夫だと思う。ソースの方も、こってり&しっかりというタイプではなく、やや軽い目で優しい目なので、コースとしてのボリュームかしっかりあるけど、それほどヘビィになってないので、食べ切ってしまえると思う。メンソールは少し物足りんかったが…。

 で、デザートの前に、チーズが何があるかきいてみたら、パルメジャーノしかないというお答え。えぇーっ、ここはフレンチじゃないのか?、と言いたくなるのを押さえて一皿オーダーしてみた。バゲッドの上に細かくスライスしたパルメジャーノが乗せられていて、同じく細切りにしたリンゴがあって、たぶんメープルシロップがかけてあったりする。こちらも変化球だし、これはこれで旨いんだけど、フレンチ来たならウォッシュが、ブルーが喰いてえと思うのが普通の心境だと思うが、パルメジャーノしかないというのはどうしてなんだろう。

 デザートは、アイスクリーム&ムースで、こちらも直球な味だった。最後はコーヒー。やや薄い目だった様に思う。

 5,000円のコースは、ボリューム的にも内容的にもお徳だと思う。ただ、変化球がすごいので、こうしたことが判ってて一緒に楽しんでくれる人でないと連れて行きにくい。これカノと初デートというシチュエーションなら避けると思う。逆に一人で行ってカウンターに座り、シェフと話しながらメニューを決めるという使い方なら行けるかもしれない。アラカルトの値段がかなりリーズナブルらしいので、コースにこだわることはないように思う。

 あと、ウェイトレスはもう少し教育すべきかな。サービング等については問題ないんだけど、料理に関する知識とか、ワインに関する知識とかはいちいち厨房に聞きに行かなくても答えられるくらいにしておいてほしいか。特にマニアックな質問したわけではないので…。あと、フロアに対するアウエアネスが弱いかな。メンソールが手を挙げて呼ぶ前にテーブル脇に来るくらいでなければ…。
 
 




(店  名) トゥジュール
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市天王寺区東高津町9-13 トゥジュール
(電  話) 06-6761-6330
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-21:00
(定 休 日) 月曜日




ピストロ・ル・ピシェ(ハーブ&フレンチ/肥後橋)

2007年07月29日 00時52分40秒 | フレンチ
 グランド・オープン時から気になってはいた店。メンソールの立場からすると、かなり行きやすい立地条件であるにもかかわらず、なかなか行けなかったんだけど、そのままにしておくといつまでも行けないので、思い切ってエイッ、ヤーッで行ってきた。気になっていた店ではあるんだけど、ブログとかを見てみると比較的ネガティブな内容のものが多かったように思う。なので、余計に行ってみたい気持ちが強まってきてて、それがついに頂点に達して爆発したような感じ。メンソールは、いろいろな店のレポートを書いてるけど、すべて書いてるわけではない。理由は、味が期待はずれだった、サービスが期待はずれだった、内装が期待はずれだったとかいろいろあるんだけど、そうした店のレポートを書こうとして、その店であったことを思い出したりすると、再び腹が立ってきて、胸くそが悪くなって来たりする。要は、食事中に感じた不快感を思い出すことによって、それを追体験してしまうので、そうした店のレポートは書かない。逆に、ネガティブなことが書いてあるということは、不愉快な思いもしたけど、それ以上の楽しい体験をしたはずだと思うからで、また、その店の今後に期待してあえて苦言を呈しているからだと思えてしまうので、本当に嫌いで二度と行きたくない店なら、ブログなんか書かないはずだと思ってるところがあるので、メンソールが気になっている店で、まだ行っていなくて、ネガティブなブログを見つけたりしたら行ってみたくなったりする。

 さて、メンソールの記憶では、17:30オープンだと思っていたので、17:30に店に到着できるようにすべての段取りをつけてから予約電話したら、18:00オープンだと言われてしまった。まっ、これは仕方ない。17:50くらいまで時間をつぶしてたら看板が点いたので、扉を開けたら席に案内されて、メニューを渡され、内容の説明をしてくれた。オーダーテイクは18:00からと言うことらしい。メニューを長めながら今日の料理構成を決める時間というのは、ある意味料理を楽しむ中で一番のウェイトを占めると言ってもいい。大人数で予約するとコース料理になってしまって、こうしたことで思い悩むことがない。この感覚はちょっと忘れてた
な。

 魚系でハーブを聞かせたライト系のフレンチというのが、店に行くまでのメンソールの印象だったんだけど、小鳩のローストとか茶美豚のパテとかのスタンダードなフレンチが多い。味付けもフルムダンベールを使ったものがあったりして、それほどライトじゃないのかもしれない。

 メインの肉料理は三種類用意されてたんだけど、メンソールは反射的に小鳩のローストをオーダーした。ちなみにコースはAコース(3.580円)とBコース(4,850円)、それとシェフのお任せコース(6,000円)がある。AコースとB円のコースはプリフィックススタイルになっていて、Aコースの場合、アミューズ、前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーが付く。アラカルトで頼むよりもかなりお徳。Bコースの場合は、メインに加えて魚料理も付く。

 一皿目のアミューズはキッチュ、前菜は茶美豚のパテ。かなり濃厚な味わいでワインが進む。魚料理は鰺で、メインの小鳩。鳩独特の味はあるけど、それほど癖はないので、ジビエが苦手でも食べやすいかも。

 内装は、可愛い系なので女性客が大半を占める。パンは自家製ではないらしいが、自家製ハーブバターと無塩バターが付く。ウェイトレスはフレンドリーで対応はいいし、料理もスタンダードで王道で、否定的な要素は何一つない。あるとすれば、店内にハーブの小鉢がいくつかレイアウトしてあって、そのせいか小羽虫が多いことくらい。ブログでは、ランチの記事が多いので、ランチとディナーでは違うかもしれないけど、ディナータイムはいい感じだと思う。



(店  名) ビストロ・ピシェ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市西区京町堀1-11-3 園部ビル一階
(電  話) 06-6444-1170
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-21:30
(定 休 日) 日曜日
(ウ ェ ブ) http://www.k3.dion.ne.jp/~pichet/index.html




オー・ガラージュ(カジュアル系フレンチ/江坂)

2007年07月08日 12時18分17秒 | フレンチ
 江坂にあるカジュアル系のフレンチの店。メンソール的には江坂は東急ハンズ裏に学生向けの居酒屋があるだけの町だと思ってたけど、更に東に移動すると、良さげな店があちらこちらに見られる。『おかずBar45°』なんかも見つけたりしたし…。

 店名のガラージュから判るとおりで、この店は元々ガレージだったらしい。床には駐車用の白線が書かれていて、スターティンググリッドの様にも見える。オープンキッチンな店なんだけど、カウンターにはロータリーエンジンが置いてあったり、カトラリーレストがボルト&ナットだったり、工具箱がカトラリー入れになっていたり、壁にはF-1マシンのミニチュアが飾られていたり、フランスのタイヤメーカーのポスターが貼られていたり、石油会社のステッカーが貼られていたり、それと並んでハモンセラーノが吊されていたりと、これでもかの演出が楽しい。どうせなら、大型モニターでF-1グランプリのレースでも流せばいいんじゃないかと思うくらい。

 店内のレイアウトは非常にあっさりしていて、喫茶店の様なテーブルと椅子で、フレンチという感じではない。金土は予約がなければ入れないほど盛況なんだそうだ。

 さて、メンソールがオーダーしていたのが3,500円のコース。コースと言ってもカジュアルなフレンチなので、4名分くらいが大皿で出されて各自が取り分けるスタイルとなっている。

 3,500円のコースの内容は、ハモン・イベリコ・ベジョータの36ヶ月熟成。ハモン・イベリコは本当にポピュラーになった。続いて、ホタテマリネのウニ添え、タコのスモークとフルーツトマト&タンポポのサラダ。タコはかなりスモーキーで、スモーキーすぎるほどで、ちらりタコの味が消されている様な気がしないでもない。それからアサリの南仏風で、こちらにはバケットが添えられている。バゲットなんだけど、クラストがパリパリのメンソール好みのもの。いわゆるフランスパンは、クラスとを食べるもんなので、クラストが柔らかいのはだめだわね。

 次が、タコとホタテのプルギニン。ポテトの舌触りが残っているのが逆にいい感じ。次がヤングコーンのロティ、サマートリュフ風味。ヤングコーンは、ヤングコーン本体を見たことがあっても、皮付きのものを見たことがある人は少ないと思う。少量のバターと塩&胡椒のみのシンプルな味付けで、トリュフが乗せられている。トリュフがヤングコーンの皮のかけらに見えるので、食べなかった人も多かったんじゃないかと思う。続いて、鯖と白インゲンのプレゼ。鯖と言えば塩焼きか煮付けと思ってると、こうした料理が意表を突いていて楽しかったりする。ここまでのメニューは魚介類のオンパレードだったので、肉料理がどれくらい出てくるかが楽しみではあったんだけど、若鶏のロティ・ディアブル風。ディアブロ風とも言って、要は悪魔風と言うこと。マスタードをきかせたソースを使う。粒マスタードの酸味と鶏肉の味がいい感じのハーモニーを奏でている。

 ここまでで八品かな。コースはこれで終わりと言うことだったので、やっぱり肉料理は食べたいと言うことで、追加オーダーする。美味しそうな肉料理はオーダーしてから40分以上かかるらしいので、ウェイトレスと相談しながら、20分ほどで用意できる仔牛フィレ肉のグラタン仕立て、ゴルゴンゾーラ風味。20分を手持ちぶさたは面白くないので、羊肉ミートソースのタリアテッレをオーダーした。
パスタはちょっと苦手なのかな?。ミートソースが羊肉というのは面白い。全然臭みはなかったし、羊肉だと気づかない人も何人かいた。そして仔牛フィレ肉。ゴルゴンゾーラ効かせすぎだと思う。肉が十分に旨いので、もっとシンプルに肉の旨みを前面に押し出す様な調理法の方が良かったと思うが…。

 コースにデザートは付いていないので、各自メニューを見ながらデザート&食後のコーヒー、紅茶をオーダーする。

 料理は、かなりテンポ良く出される。アラカルトでオーダーする場合、若干高めの価格設定の様に見えるが、ボリュームが多いので2~3名で取り分けることができて、結果的にはかなりリーズナブルに収まる。ワインの方は3,000円クラスのものから10,000円を超えるものまで幅広いラインナップ。メンソールちらり遊んで、ボルドーの白、ブルゴーニュの赤といったセレクションをしてみた。結局オーダーしたワインは4本。3,500円のコースだったので、ワインもそれに合わせて4,000程度のものを中心に選んでみた。

 メンソール的には、大人数で行くよりは少人数で言って、メニュー見ながらあれやこれや相談しながらオーダーしていくのがいい様な気がする。ウェイトレス&ウェイターのサービスはきびきびしているし元気がいいし、それこそピットで働くクルーと言った感じがしないではない。黒豚三枚肉の赤ワインに3時間50分36秒煮込みというメニューもあったりして、これはレースタイムかと思ったりも
する。今回は牛肉を食べてみたけど、フレンチなら子羊のロティとか鴨のコンフィとか鴨肉のポワレとかも食べてみたいかもしれん。他には、アフォガット「ガラージュ」ESP×3とかのメニューもあった。ESPというのは、メンソールは知らなかったんだけど、エレクトロニック・スタビリティ・プログラムと言って、車の安全装置でABS(アンチロック・ブレーキング・システム)とASR(アクセルレーション・スキッド・コントロール)を合わせた様なものらしい。



(店  名) オー・ガラージュ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪府吹田市豊津町18-1 E-GATE一階
(電  話) 06-6386-5583
(営業時間) 11:00-14:00、17:00-23:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ) http://www.augarage.com/index.html




デヴィッド・セニア(南仏料理/西天満)

2007年06月03日 14時24分29秒 | フレンチ
 かなり予約はとりにくい店なので、10人で予約できたというのは、偶然だったのかもしれません。

 それはともかく、あちらこちらで紹介されているので、改めて紹介することは何もないんですけど、リッツ・カールトン大阪の『ラ・ベ』で料理長を務めていたデヴィッド・セニア(David Senia)がオーナーシェフを務める店で、グランド・オープンは2006年11月。デヴィッドはニースの出身らしい。

 南仏料理の特徴と言えば、メンソールは軽やかさだと思ってる。太陽の光をいっぱいに浴びた野菜たちとハーブたちの奏でるハーモニー。軽やかさがあって力強さがある。個人的には、バターたっぷり、クリームこってりのヘビーなフレンチが好きなんだけど、それとは別に南仏系の料理も好きだったりする。ただ、ここまで感激した南仏料理は初めてだったけどね。メンソールには、日本人への挑戦、あるいは挑発と言った言葉が、最初の一品(アミューズ・ブーシュ)を口にした時に頭の中で閃いたりした。なぜそう思ったのかは追々と…。

 ちまたでは、5,000円のコースと紹介されている場合が多いけど、2007年6月からメニュー構成が変更になっているので、今回メンソールが食べたのは5,500円のコース。昔8,500円だったコースが現在はいくらになっているのかは、聞かなかったので判らない。

 地下一階への階段を下りると、スタッフが扉を開けてくれ、ボンソワールと迎えてくれるので、メンソールもボンソワールと答える。あとで、デヴィッドから、フランスにいたことがあるのか?、と聞かれてしまったが、メンソールが喋ったフランス語はボンソワールの他に、メルシー・ボクー、トレ・ボン、オル・ヴォアールくらいなので、間違いなくお世辞だろう。

 席について、まずはドリンク。メンソールは泡。そして、オリジナルのオリーブパンが、なぜか吊されて登場する。食べきると次々に補充される。軽くて柔らかいが、若干目が詰まっている。最初の一品はホタテ貝柱を使ったアミューズ。ソースはイベリコ豚を使ったもので、カリッと歯に当たるのはカリカリに焼いたパンだそうだ。そしてアクセントは生山椒。海の幸に豚肉のソース、アクセントに山椒というハーブという奇抜な取り合わせなんだけど、旨く調和してる。そして山椒の刺激を舌が感じた時、これは和食の基本的な技法を取り入れてるんじゃないかと思った。和食は基本的には素材の味を大事にしていて薄味なんだけど、たとえば木の芽や山椒、辛子味噌とかで要所にアクセントを付けていく。それと同じで、軽やかさの中にピリッとしまったアクセントを感じる。

 二品目が前菜なんだけど、これは上手く説明できん。料理の説明はちゃんと聞いたんだけど、複雑すぎて覚えてられなかった。二種類のアスパラガスを配して、魚介類をセルクル固めしたもの。四角かったからセルクルと言ってはいけないのか…。ビーツのソースがあり、スペイン産キャビアが彩りを添えていて、味の方も新鮮な驚きがいっぱいの皿だった。

 三品目がスープ兼パスタ。ペンネなんだけどカボチャを練り込んであると聞こえた様な気がする。角の様につきだしているのはイカスミ。メンソールは、パスタの形状が決まれば、ある程度ソースは決まると思ってて、ペンネにはもう少し重い目のソースが合うと思ってたんだけど、見事に打ち崩してくれた。ペンネ自体にはしっかりとした歯ごたえがあるんだけど、ソースの方が軽やかなんだ。にもかかわらず絶妙のハーモニーなんだ。

 四品目はメインの鯛を使った料理。ソースはぶどうを使ったソースでやや甘め、回りは野菜たちが固めていて、セルクル固めのリゾットが添えてある。いや、四角いからセルクルじゃないんだな。日本人は魚料理が好きだけど、単純に塩焼きしたり、煮付けにしたりすることが多い。煮付けの場合は、当然醤油ベースの甘辛い味となる。今回の皿は、ぶどうを使ったソースなので酸味があり甘みがあって、日本人が普段食べている料理からすると対極に位置するものだと思う。ただ、ここへ来てちょっと飽きが来たかなと言う感じがしないではなかった。それでも、それを払い去って十分あまりのある内容であったことには間違いはない。

 デザートに入る前に、チーズがサジェストされる。ををっ、それはセクシーだ。メンソールにはウォッシュとブルーのヘビーなヤツをくれと言ったんだけど、出てきたチーズは全員同じ内容で、しかもオーソドックスな内容だったので、ちょっとがっかりしたかな。ちなみに、チーズが苦手な人が多い様で、チーズをオーダーしたのは男性群だった。

 デザートは、スイカのゼリーとショコラからセレクトできる。何故か無難なショコラを選んでしまったけど、スイカのゼリーの方もかなり美味しそうだった。最後はコーヒーで〆。帰り際にはサブレをいただいてしまった。デヴィッドは、出口のところまで見送ってくれて、料理に対する質問にも丁寧に答えてくれていた。

 若干、メイン以降のサービングが間延びしたとか、10人のテーブルだと料理の説明が反対側の端まで聞こえないとか、グラスを空けてないのにワインを追い注ぎするなとか、いろいろあるんだけど、料理がいいだけに、サービシングに対しても厳しい目で見てしまうんだけど、店内は活気にあふれているし、料理はうまさの中にも意外性があるし、今年メンソールが行った中ではベストワンかな。次回は、10,000円払ってでも、カウンターに座りたいという気持ちにさせてくれる。

 偶然、隣のテーブルに座ってた娘も、神田うのの180%くらい可愛かったし…。



(店  名) デヴィッド・セニア
(ジャンル) 南仏系フレンチ
(所 在 地) 大阪市北区西天満4-11-5 梅新イーストホテル地下一階
(電  話) 06-6376-5088
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-21:30
(定 休 日) 日曜日、月曜日のランチ

ラ・カント(フレンチ/西天満)

2007年05月14日 01時55分55秒 | フレンチ
 西天満の路地にある、隠れ家なレストラン。メンソールは偶然に見つけていろいろと情報をあさってみたりしたんだけど、あまり露出してない様だ。ブログなんかもいくつかみつけたが、ランチレポートばかりでディナーレポートは見つけられなかった。判ったのは、グランドオープンは2004年7月。シェフの加藤さんは『ラ・ベカス』や『カランドリエ』で修行されたこともあるらしいと言うこと。

 不思議なもので、店構えを見るとその店が美味しいのかそうでないのかが何となくだけど判る様になって、たぶん旨いはずだという思いがあって行ってみた。

 店の前には砂利が敷かれた庭の様なスペースがある。大きな扉を開けると、やや照明が落としてあり、落ち着いた大人のムードを醸し出してくれている。テーブルには、この日のメニューが置かれている。すでにコース料理を予約していたので、席についてしばらくするとアミューズが運ばれてくる。次に、メニューには書かれていない料理が…。黄ピーマンとパッションフルーツを合わせてムース状にした物にポアロネギのクリームソースを添えて、キャビアを散らしたもの。メンソール的には、もっとしっかりクリーム味が好きなんだけど、このさわやかさにはクリーム系の味や食感はあまり主張しない方がいいのかもしれないと納得させられる一品。それ以前に久々に、本当に久々にどきっとした一品だった。

 オードブルは、沖縄県産、車エビと新玉葱、ホワイトシメジのマリネ、完熟トマトのソース、パルマ産生ハム添え。マリネと言ってもそれほど酸味は主張しない。完熟トマトのソースと言ってもトマト味一色に染まっているわけではない。新玉葱が優しい甘みを出し、小振りの車エビのプリプリした感覚とのコントラストがあり、それぞれの食材の主張が決してケンカすることなくハーモニーを奏でている様な感じ。それでいて渾然一体というわけじゃない。ちゃんとそれぞれの味がわかる。

 魚料理は、長崎県産、イサキのポワレ、米茄子のプレゼ添え、ベルモット酒風味のソースブールブラン。こちらは意外とあっさりな味。そしてピンポイントでアクセントのきいた味。ゼンマイの苦みが心地よく、ホタルイカの食感がセクシーだ。メンソールはこのころ、すでに一本目のワイン(白)を飲み干していて、二本目のワイン(赤)に突入していた。このペースで行くと、三本目に突入する可能性が大だったので、最初に予定したワインから変更した。結局三本目はハーフサイズになったけど…。

 肉料理は、北海道産、十勝牛、フィレ肉のステーキ。正直にシンプルに肉が旨かった。このステーキとワインだけで時間が過ごせそうな気がする。

 デザートは、メロンの軽いコンポート、オレンジのソルベ添え。最後はコーヒーか紅茶にプティフールが付く。これで5,500円というのは納得&満足。

 サービスは女性一名なんだけど、なかなかいい感じ。若干料理と料理の間隔が長い様な気がしないではないが、大勢で訪れるなら談笑できるからいいのかな。会話は料理の最高のソースだからね。



(店  名) ラ・カント
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 北区西天満4-2-12 ドムール天満一階
(電  話) 06-6363-1131
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ) http://www.cocoalde.jp/shoptop.aspx?=48#tenpo
(備  考) 完全禁煙

ペティロアラブッシュ(南仏系フレンチ/北浜)

2007年04月08日 12時31分43秒 | フレンチ
 箕面にある『ロアラブッシュ』の澤柳シェフが、満を持して大阪進出した店。あまりにも有名なので、紹介する必要もないような気がするけど、一応紹介しておくと、今はなきホテルプラザの『ル・ランデブー』で修行された方で、南仏の『ロジアス』の開業も手がけた。

 メンソールがオーダーしたのは、6,300円のAコース。コースの内容は、

 ・アミューズ
 ・前菜
 ・前菜(二皿目)
 ・メイン(魚か肉)
 ・デザート
 ・コーヒー、紅茶

 前菜が二品続くというのは珍しい。なんかのこだわりなんだろうか。

 さて、一品目のアミューズとして出てきたのは、なんとメロンを使った冷製スープ。甘みのある料理をトップに持ってくるというのも珍しい。甘みがあると言っても、こってり&べったり甘いという感じではなく、かなりシャープな感じがする。皿については、この料理以外にもかなりに気なったんだけど、スープを最後までスプーンで食べきるのがかなり難しい。コースを通じて、同一コンセプトの皿が使われているのは好感が持てるんだけど、料理が食べにくくなってしまったら本末転倒じゃないかと思ったりはする。メンソールの場合、出された料理はソースの一滴まで残さずに食べる主義なので、パンを使えば問題は解決すると言えばそうなんだけど、ビジュアルにウェイトが乗ってしまい、食べやすさが若干犠牲になってるんじゃないかと思ったりはする。

 二品目が前菜。魚が二種類。一つは構想や気風、もう一つは作り風、スカンピハローストしてあるのかな。それらを囲むように野菜が添えられていて、最下層にはアボガド&トマトソースと言う手の込んだ前菜。全体に軽めの味付けなんだけど、それぞれに楽しめる。

 三皿目が前菜の二品目。ホワイトアスパラのスープ風。メロンを使ったアミューズもそうだったんだけど、繊細さの中に感じられる豊かさとか奥行きというのが、この店の特徴なんじゃないかと思う。しかし、前菜が二皿続くのも、スープが二皿出されるのも珍しい。それと、この皿でスープ飲みきるのはこんなんなので、そのあたりは改善してほしいと思う。立ち上がりにアールがないので、スプーンが届かないのだ。

 メンソールが選んだメイン料理は、和牛まるしんのロースト。まるしんは肉の部位で、内ももの芯のあたり。焼き肉だとユッケなんかに使う部位。メイン料理は、和牛ランプ肉、白金豚、ウズラ、魚料理の中からセレクトできる。魚料理をセレクトした人いなかったが、ウズラをセレクトしたが結構多かったので、参加メンバのディープさを再確認したりした。ウズラは、一枚に開いてフォアグラや豚肉を詰めて巻き直し、ロティにしたもので、これはなかなか旨かった。ジビエとしては若干季節がはずれているので、脂分をフォアグラや豚肉で補ったんだろうとは思うけど、十分に美味しかったと思う。メンソールのまるしんは、中央に赤身が残る程度に火が入っていて、要はレア状態。ソースは生姜&醤油をメインにしたジャポネソース。ただ、あまり生姜や醤油の味が前面にでて主張しているわけではないので、逆に安心できる。メンソールは照り焼きソースのあじがあまり好きではないので…。

 デザートも数種類からセレクトできるが、メンソールが選んだのはサバラン。ラム酒のシロップがしみこんだスポンジケーキのようなもの。ブリオッシュを使ったりすることもあるし、その上に生クリームや果物で飾り付けたりもする。メンソールは、サバラン好きなので、ほぼ延髄反射的にセレクトしたんだけど、ここでも皿の関係で、シロップを最後の最後まですくい取ることが出来ないのが残念なところ。他には、抹茶パフェ、玉露パフェ、バニラババロア、モンブランからセレクトできる。

 食後は、コーヒー、紅茶からセレクトできるが、エスプレッソやハーブティなども用意は出来るらしい。

 メンソール一行は、個室の方に案内されてしまったので、あまりフロアの状態がよくわからなかったりしたのですが、内装は白を基調とした豪華な雰囲気だし、サービスの方も、本格的なトレーニングを受けていることは判る。ただ、あちらこちらでボロが見えるんだな。この日、偶然に重なっただけなのかもしれないけど…。一応挙げとくと、バターナイフのチェックミスがあったけど、これは仕方ないところがあるのかもしれない。薬を飲みたい人が水をお願いしたんだけど、届けられたのは乾杯用のビールが届けられたあとだったりとか、グラスセット時にトレンチを傾けすぎてグラスを倒したりとか、カトラリを落としてしまったりとか…。

 ワインは、白と赤を一本ずつ。たぶん魚料理と肉料理だったら、更にもう一本空いてたと思う。前菜が二皿続いたので、ワインの消費量が抑えられた感じ。それでも、一人10,000万だったので、料理としてのCPは若干低い目だと思う。CPというのは死語かもしれないけれど、コストパフォーマンスのことね。内装のゴージャスさを加えると、納得できないことはないけど、二度行くかと聞かれると、二の足を踏むかな。客としては、なぜか女性客が多い。しかも、デートしてるカップルという感じの客は意外と少ない。最近は、予約が取りにくくなっているらしいが、メンソール的には絶賛するところではないような気がする。最後にシェフとフロア担当が、姿が見えなくなるまで見送ってくれたのは、好感が持てたけど…。




(店  名) ラペティロアラブッシュ
(ジャンル) フレンチ(南仏系)
(所 在 地) 大阪市中央区今橋2-1-20 ダイセンビル一階
(電  話) 06-6208-1808
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-20:30
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://www.leauala.com/

hana( 西天満)

2007年02月06日 23時25分01秒 | フレンチ
 二人の女子大生が誓い合った。いつか店を持とう。そうして一人は天満の『ディーバ』へ、もう一人は京都の『ベルクール』へ。これだけでも、胸が高鳴る。しかもがっつり系のフレンチとなればなおのことだ。

 メンソール一行がオーダーしたのは、4,500円のプリフィックスコース。前菜は五種盛り合わせで固定だが、この日のメイン料理は、

 ☆国産牛ホホ肉の赤ワイン煮
 ☆牛フィレ肉のステーキ(赤ワイン&ポルト酒煮込み)
 ☆フランス産ほろほろ鳥とリンゴのソテー(干しぶどう&バルサミコソース)
 ☆鹿児島産茶美豚のプティサレ
 ☆穴子&ホタテのムース重ね焼き

からセレクトできる。更に、ワンドリンクが付き、デザートとコーヒー、または紅茶が付く。メンソールは、ほろほろ鳥をオーダーしてみた。

 全員のオーダーが決まると、バゲットと豚のリュエットが運ばれる。このあたりは『ベルクール』からの継承か…。リュエット好きのメンソールとしては、ついつい、食べ過ぎてしまった。最初から食べ過ぎてしまったとは思うんだけど、こんなもんなのか…、と言ったような思いはあった。

 ワインをボトルでオーダーして、前菜五種盛り合わせに挑む。新鮮魚のカルパッチョ(サーモン&鯛)、本日の魚介の一品(小エビのカクテル)、小さいフォアグラのテリーヌ、鴨胸肉のサラダ、パルマ産生ハム。フォアグラのテリーヌは、クリーミーでかなり濃厚。これは、ををっと言うほどセクシーだった。でも、そのほかがノーマルというか平均点というか、色気がないんだわ。そそらんのだ。

 メインの方は、日によって変わるらしいが、ほろほろ鳥とリンゴのソテーは、この店の看板料理でもあるらしい。確かに、ほろほろ鳥はジューシーで旨かった。でも、しゃきしゃきのリンゴソテーとは合わんような気がする。肉の下に隠れているチーズ&いものピューレの柔らかな食感とも合わんような気がする。それぞれは旨いんだけど、なんかトータルするとちぐはぐな感じがする。

 がっつり系と聞いていたので、ボリュームの方も楽しみにしてたんだけど、それほどではなかった。実は、食事後に欲求不満だったメンソールは、天一まで歩いて別の店で食事したほど…。サービシングが悪くて、前菜とメインの間が長く空いてしまったし。正直、やる気あるんか?、と言う感じかな。勢いがないな。

 内装は、かわいくて、細部まで気配りされてるんだけど、内装だけではな。内装、料理、サービスなんかが一体となってないと…。一体になってなければならんと言うわけではないんだけど、ちょっとな。



(店  名) hana
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市北区西天満4-8-3 千寿ビル一階
(電  話) 06-6313-0087
(営業時間) 11:30-14:30、17:30-21:30
(定 休 日) 日祝&第三月曜日

ボン・ヴィヴール(鉄板ビストロ/心斎橋)

2006年12月11日 00時26分48秒 | フレンチ
 バターは入れられるだけ入れてるという話だったので、ヘヴィなフレンチが好きなメンソールとしてはかなり期待してた。当然オーダーしたのもハンバーグだったんだが…。

 全体的に軽いと思う。確かに、ハンバーグにナイフを入れたときには肉汁がどわっとあふれ出るんだけど、濃厚というわけではない。どちらかというと薄い目な感じ。肉の味はどこにあるだというのは言い過ぎだけど、バターたっぷりといううたい文句からすると唸るしかない。というわけで、もう一つの名物と言われているブリオッシュも食べてないのだ。

 店は地下一階にあって、奥に細長い感じ。カウンター席があって、反対側にはテーブル席がある。皿に奥にもテーブル席がある感じ。手渡されるメニューとは別に黒板メニューがあるんだけど、壁に掛けてあって、それが非常に見づらい位置にある。ギャルソンが黒板ごとテーブルまで持ってきてくれる店があるけど、そっちの方がよっぽど親切だと感じたりした。演出なんだろうけど、手書きのメニューを一枚、普段のメニューに挟み込んでくれるだけの方が落ち着けたりするような気はする。

 メインはハンバーグと決まっているので、それを中心に構成を考える。メインが肉なら前菜は魚にしようと考えてた。こちらは、小皿三つにタコ、マグロなどが置かれ、それぞれにフレンチな味付けを施したもの。ハンバーグは前述したとおり。メンソール的にはデザートが一番美味しかったかも…。

 マダムはかなり気のつく人で、メンソールが手を挙げて呼ぼうとする前にテーブルにきてくれる。これは長年の感なんだろうな。「お呼びになりましたか?」と聞いてくれる。もちろんまだ呼んでないんだけどね。今から呼ぼうと思ってたんだ。このあたりはすごいかも…。


(店  名) ボン・ヴィヴール(Bon viveur)
(ジャンル) 鉄板焼き系ビストロ
(所 在 地) 大阪市中央区東心斎橋1-12-19 ヴィレッジリバー鰻谷地下一階
(電  話) 06-7404-2220
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:30
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://www2.odn.ne.jp/bonviveur/




エスカルゴ(ビストロ/あびこ)

2006年12月09日 01時31分37秒 | フレンチ
 フランス食堂と銘打ってるけど、ビストロと言うことでいいんだと思う。商店街からはずれたちょっとわかりにくいところに店があって、テーブル席のみで全14席。シェフ一人、サービス一人というスタッフ構成。シェフによると、あびこにはフランスを感じるらしい。

 今回は6名で行ってみた。基本的にはプリフィックスになっていて、黒板メニューからメインをセレクトする。コースはAコース(2,625円)、Bコース(3,150円)、Cコース(3,625円)。今回メンソール一行がセレクトしたBコースの構成は、前菜、メイン、パン、デザート、コーヒー。Cコースになるとこれにスープが加わる。AコースだとBコースからなにかが外れるんだと思うけど、何がはずれるのかは覚えていない。前菜の方は、何も指定しなければ前菜盛り合わせとなる。黒板メニューから指定してもいいけど、店名にもなっているエスカルゴと差し替えることも可能。今回は6名だったのと、エスカルゴの味付けが4種類あったことから考えて、3人分をエスカルゴに差し替えることにした。ちなみに4種類の味付けというのは、定番のエスカルゴバター(ガーリックバター&バジル)、カレー風味、ブルーチーズ風味、キノコ風味。この中からエスカルゴバター、カレー風味、ブルーチーズ風味の3種類をオーダー。

 前菜盛り合わせの方は、イタリアンのアンティパスタ・ミストをイメージしてもらうとわかりやすいと思う。全部で8種類くらいが少量ずつ盛り合わせられていて、彩りも鮮やかに仕上げられている。エスカルゴにカレー風味か…、とか思ったんだけど、カレーの風味はそれほど主張せず、エスカルゴの野生と上手くマッチしているという感じ。ブルーチーズ風味の方も、それほど強烈にブルーチーズが主張するわけではないので、ブルーチーズを食べたことがないとか苦手だとか言う場合でも、問題はないと思う。ブルーチーズ風味のパスタよりはずっと柔らかな風味。で、やっぱりエスカルゴは定番のエスカルゴバターかなと思ったりする。単に食べ慣れてるので、落ち着いて、安心して食べられるからだと思うんだけどね。前菜&エスカルゴが運ばれてくる前に、バゲットは用意されていたので、エスカルゴ皿のソースは全部バゲットに吸わせて食べた。至福の瞬間かもしれん。当然ワインも進む。オーダーしたワインはすべて4,000円台なんだけど、ジビエに合わせてあるのかコクがあり、味も深いものが多かったように思う。松阪産のエスカルゴもありこちらは若干値段が上がって、一皿6個入りで1,890円だった。松阪といえば牛肉が有名だけど、エスカルゴの養殖もしているらしい。個人的には、もう一度、国産のエスカルゴ食べに行ってみたかったりする。

 さて、メインはこの日の目的でもあるジビエ群。オーダーしたのは、ハト、小ガモ(サルセル)、シカ、山ウズラ(ペルドロー)&イノシシ。ジビエでカモといえば真鴨(コルヴェール)が有名だけど、今回はサルセルという小型の鴨肉料理をいただいた。山ウズラ(ペルドロー)については、真鴨(コルヴェール)と並んでジビエの王道というか定番の料理。

 ペルドローをオーダーしたのはメンソール。黒板メニューを見たときに、反射的に決めてしまったけど、直感は正しかった。一番気に入ったのはハトの料理で、メンソールもペルドローがなければハトを選んでたと思う。でね、ジューシーなんだわ。肉が。ジビエといえば、野性的な料理なんでちょっとした臭みもあるけど、それが逆に旨みというか、狩猟民族の躍動感といったものを感じ取れるんだけど、肉がパサパサになってて美味しくない料理に当たることもよくある。何でこの料理が旨いんだ?。肉はパサパサだし、臭みだけ感じて旨みは感じないし…、といった感じ。たぶん、臭みを抜くためにオーブンなんかでじっくり焼いて脂を抜くからなんだろうとは思う。でも、この店のハトは旨かった。噛むと肉汁があふれる。皿にかみ続けると、ハトに独特の味がちゃんと感じられる。しかも野性味たっぷり。絶品だと思う。個人的には、豊中の名店『メゾン・ブランシュ』で食べたハト料理よりも旨かった。ペルドローの方は白肉系なので、それほどソースに頼らずに塩味だけで食べさせるといった感じだったけど、こちらも肉はジューシーで、しっかりとウズラの味が楽しめる。シカとかも美味しいんだけど、メンソールはジビエといえば獣肉よりは鶏肉系と思ってるし、ハト肉をかじったとたんに意識が飛んだくらいの衝撃を受けたので、あまり印象に残ってない。決してハト料理とウズラ料理以外が美味しくなかったという意味じゃないよ。

 デザートについても黒板メニューから選べるんだけど、ジビエを食べようと集まった人たちはディープだ。三種盛りのチーズプレートを4人が選んだ。店にあるチーズは全部で12種類ということだったので、これで全種類制覇したことになるかな。チーズ好きが多かったので、ブルーチーズを見ながらサービスの説明を受ける前に、これはスティルトンだよね。こっちはゴルゴンゾーラかなとか言って楽しんでたんだけど、フランス産のチーズしか提供していないらしい。なので、スティルトンじゃなかった。甘い系のデザートもちゃんと食べたんだけど、こちらもしっかりした味で美味しかった。メンソールとしては、チーズプレートも甘い系デザートも、両方オーダーしたいかな。

 来年、必ずリピートしたい店。ジビエ以外には内臓系料理が美味しいらしいので、次回来るときは松阪産エスカルゴとトリッパの煮込みとかを食べながら、ワインを一本くらい空けてみたいかな。



(店  名) エスカルゴ
(ジャンル) ビストロ
(所 在 地) 大阪市住吉区苅田7-7-5 西村第二マンション一階
(電  話) 06-6697-7723
(営業時間) 11:30-13:45、18:00-21:00
(定 休 日) 木曜日






ラ・カプリーヌ(宝塚)

2006年02月05日 16時24分52秒 | フレンチ
 大阪グルメ倶楽部の2006年の第一段オフが、1月28日(土)に開催されました。少し前から、スローフードとかオーガニックというキーワードがあって、イタリアンで炭焼きメニューが当たり前にあるように、2006年はオーガニックがキーワードというか、一過的なブームが終わって当たり前になって行くであろうと言うことで、オーガニックなオフにしてみました。素材の安全性とおいしさにこだわった料理を供してくれる店を選んでみました。

 店は阪急電車の宝塚南口駅を降りて、線路沿いに南下。支多々川という川沿いの洋館風の一軒家。徒歩で10分くらいかな。階段を上がると、そこには小さいながらもレセプションがあって、ウェイティングスペースもある。参加者全員が揃ってからテーブルへ案内されるが、複数組のウェイティングがあった場合はどう対応するんだろうか。Hanako Westの2006年1月号が置かれているけど、なんかその場にそぐわないような気がする。ちなみにこの店は、Hanako Westの2006年1月号のオーガニック部門でグランプリを獲得してたりする。

 席に案内されると、おもむろに食前酒のオーダーを取りに来てくれる。別に食前酒はいらんのやが…。

 食事をするに際して、メニューを見ながらこの日の料理の構成をあれこれ考えるのは一番楽しい一時でもある。その時にお伴に食前酒というのはほぼ必須なんだけど、食前酒と同時にメニューも見たかったりする。今回、事前にコース料理などを予約していたわけではないので、各自が自由にオーダーした。メンソールはコース料理をオーダーしたけど、お目当てのメイン料理をベースに前菜&メインの組み合わせにしている人もいた。コース料理をオーダーするのは手っ取り早くて簡単だし、店の側もそれなりに自信のあるものをコースに組み込んでいるしアラカルトでオーダーするよりもお得だったりすることもある。でも、店のスタッフと相談しながら、アラカルトで構成していくのはある意味醍醐味だったりもする。当然のことながら、スタッフの手確かな知識と的確なアドバイスがないと、決まるメニューも決まらなかったりする。その意味で、メンソールはものすごく不満が残ってる。コース料理は4,000円、5,000円、7,000円、9,000円の四種類がメニューに記されているが、一番安いヤツをオーダーしたら、それは平日のみの提供だと言われてしまった。なら、先に教えて欲しいが…。同様なことがアラカルトのオーダーの際にもあって、オーダーしたら本日は提供できないと言われたりした。だから先に言えって…。料理の説明を求めると、ヘッドウェイターを呼びに走ったりする。提供する料理の内容は頭に叩き込んで置いて欲しいし、それが出来ないならオーダーテイクはヘッドウェイターに任せておいて欲しいと思うが…。

 いちおうメンソールがオーダーしたコースの内容だけ書いていくと、オードブルがハム。魚料理がホタテ貝を使ったオーブン料理。付け合わせがマッシュドポテトで、舌触りは濃厚だけど、味の方はあっさりとしたソースが決め手になってる一品。表面はキャラメリゼされてるので、香ばしくてキャラメル色が食欲をそそる。続いては

 メンソールのメインは鹿肉。コース料理のメインは、牛ほほ肉、鹿肉、羊肉の三種類からセレクトすることが出来る。羊肉は、背肉のロースト等で肉の煮込みという二種類の部位を二種類の料理法で楽しめると言うことで、最後まで迷ったんだけど鹿にした。火の入れ方もいい感じだし、肉もしっかりと味がある。

 最後はもちろん、フロマージュの盛り合わせ。ウォッシュタイプが一種類と羊が一種類、山羊が一種類。羊や山羊は、冬に出産して乳を出すので、この時期のチーズは旨いのだ。そしてエスプレッソで締め。フレンチでエスプレッソを出すなと言う人もいるけど、メンソールは余り気にしない。

 気になるところと言えば、売り物のはずの有機野菜はどこにいるんだと言うところ。『ラ・ギャロワーズ』にしろ『HIKITA』にしろ、使われている野菜達は鮮烈に自己主張していたように思う。食べ終わってみて、野菜ってあったかという感じ。もちろん色々な野菜が添えられているんだけど、インパクトが弱いというか記憶に残らない。普通にフレンチだと言われればそれでいいんだけど、オーガニックなフレンチだと言われるとちょっとうなってしまう。サービシングは、上に書いたとおり。メニューのネーミングなんかは、オスカルの涙とか個性的で面白いんだけど…。




(店  名) ラ・カプリーヌ
(ジャンル) オーガニック・フレンチ
(所 在 地) 兵庫県宝塚市南口2-1-2
(電  話) 0797-77-5039
(営業時間) 11:45-14:00、17:30-21:00
(定 休 日) 月曜日(祝日の場合は翌日が休み)
(ウ ェ ブ) http://e-clair.jp/lacapeline/index.html
(そ の 他) 要予約


AB's食堂(南欧料理/靱本町)

2005年10月26日 23時05分11秒 | フレンチ
 『Aのテーブル(京町堀)』がいいよと勧められたメンソールが、『Aのテーブル』に向かう途中で心変わりして入った店。こちらも良い噂を聞くんだけど、女性シェフの店なんで、客層も女性客が多くて、一人で食べ歩きをするメンソールにとって見れば難所というか入りにくい店なんだけど、この日は偶然ノー・ゲストだったので、ラッキーと思って入り込んだ。ちなみに店名は、『AB's食堂』と書いて『えびす食堂』と読む。メンソールがいった時には、恵比寿神社の笹が飾ってあった。

 知ってる人は知ってると思うけど、昔『ハモン・ハモン』が入ってた場所。なので、店の大まかなレイアウトは同じ。メンソールは一番奥の席へ。今日は本格的に食べる日だったので、前菜三種盛り、メイン料理、チーズのプチコース。ワインをどうしようか悩んだ末にグラスにしたけど、結局ボトル空けた方が安かったかも…。

 グラスワインは四種類用意されてたんだけど、メンソールは料理の進行に合わせて、安いものから高いものへとのみ進んでいく。ワインをオーダーすると、シェフが必ず味見するんだけど、メンソールが見ていた限りでは、単価の高いワインほどシェフの味見量が多いような気がする。実は、メンソール意外にも同様に感じていた人がいるらしい。

 店を出たメンソールは、系列店の『AB's倶楽部』へ。夜景を見ながら、十三にあった『ギャラクシー』というバーのことを思い出してた。『ギャラクシー』の方は、一年くらい前にオーナーが変わったか何かで、かなり内装とか雰囲気とかが違ったものになったらしい。行ってみたいけど、行動範囲が南方面にシフトしてしまったメンソールにとって、十三とかはちょいときついかな。


(店  名) AB's食堂
(ジャンル) 南欧料理
(所 在 地) 大阪市西区靱本町2-2-23
(電  話) 06-6446-2255
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-23:00
(定 休 日) 月曜日、火曜のランチ、第三日曜日

Bistro HIKITA(豊中/岡町)

2005年08月21日 19時30分19秒 | フレンチ
 フレンチオフ@Bistro HIKITAに参加頂きました皆さん、ありがとうございました。

 豊中の人気店『ミチノ・ル・トゥールビヨン』などで修行された疋田さんのお店。お勧めの創作小皿料理は、少量ずつ色々な料理が食べれるコース。フレンチの枠にこだわらない幅広いメニュー構成が魅力的との話を聞いていたんだけど、予想以上の力量を見せてくれたりしました。フレンチの枠を大幅に越えていて、幅が広すぎるので、これをフレンチと言っていいのかどうかと言うと、ちょっと議論が分かれるところではないかと思ったりする。フレンチ系創作料理と言ってしまった方がすっきりするかもしれない。疋田オーナーも、「店名にビストロとつけたのは失敗だったかも…」という話をされてた。それから、チーズ&バターをたっぷり使ったこってり系のフレンチではなくて、全体としてものすごく軽やかで、ハーブを使っていたり、エスニック系の風味が見事な皿があったりで、ものすごく楽しませてくれる。

 お勧めの創作小皿料理は、8皿のコース(3,800円)から用意されているが、今回オーダーしたのは12皿からなる5,500円のもの。ドリンクの方は、日本酒で有名な八海山の地ビール。ヴァイツェンと黒ビールの二種類。

 まず1皿目は、野菜のミネストローネ。野菜達を水で長時間煮込んだ料理、味付けは塩のみらしい。したがって、スープの旨み&甘みはすべて野菜から出たもので、素朴な味がする。

 2皿目は、マグロとアボガドの冷たいパスタ。マグロに対してアボガドというのは定番のような気がする。パスタの方はカッペリーニ。で、不思議なエスニック風の味わいがあった。

 3皿目。茨木市の野菜の達人倉田さんのお野菜とヒラマサのマリネ。メンソール的にはものすごく気に入った一品で、ヒラマサの方は鮮度抜群で旨みがあり、野菜達の方は、それぞれがメッチャ旨い。旨みとか滋味とか言ってる場合ではなくて、野菜達本来の味が、ちょっぴり控え目に主張しつつ、ヒラマサを盛り立てていると言った感じ

 4皿目は田舎風テリーヌ。5皿目。マダイのソテー。アサリソースで仕上げてあって、塩味がいい感じに効いてる。

 6皿目。モツァレラチーズとトマトソースのペンネ。前半のカッペリーニとの対比が面白い。トマトソースも柔らかい感じで、同様に柔らかい感じのモツァレラと良く合ってる。

 7皿目。元気にフレッシュサラダ。

 8皿目。岩手県代表白金豚ロース肉のロースト。これは、マルサラソースで仕上げたもの。肉は軟らかくて旨みがあふれている。

 9皿目。鰻の寿司仕立て。こちらはバルサミコソースで仕上げたもの。ジビエにこだわってる人もいたんだけど、メンソール的には寿司コースもいいかもしれないと思ってたりはする。まずは、カルパッチョから始まって、イカスミソースで食べる握りとか、バルサミコで仕上げた焼き物とかって、ものすごく興味がある。フグのブイヤベースとかもいいなぁ…。

 10皿目。チーズ。出されたのは三種類。ブルーチーズが食べたいと叫んだので、希望者のみブルーチーズが登場した。

 11皿目。デザート。マンゴーのグラニテは覚えてる。バナナ系の物が一つ。もう一つは忘れちゃった。

 12皿目。フルーツ。このあたりになると記憶が飛んでるんで、何が出たかはご容赦を…。

 最後はコーヒー、紅茶になるんだけど、グラッパをセレクトすることもできる。メンソールはグラッパにした。

 お開きになったあとで、グラッパ飲んで、なぜかスコッチ飲んで、ビール飲んでな感じではじけました。

(店 名) Bistro HIKITA(豊中・本町)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪府豊中市本町4-1-27
(電 話) 06-6858-0909
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
(店 主) 疋田恒朗
(ウ ェ ブ) http://www.h3.dion.ne.jp/~hikita/index.html


P.S.
 メンソール的には、会計時にメッチャ困ったオフでした。スペシャリテなワイン以降は、別料金制にしたので、結局のところ、

 1)ノンアルコール組
 2)スペシャリテワイン組
 3)ブルーチーズ組
 4)プレゼントビール組

 が、マトリックスのように入り乱れて存在してしまいました。酔っぱらいのメンソールには計算できそうになかったので、メモを渡して計算してもらいました。



ちょっとごーじゃすランチオフ(ラ・クロッシュ) 北浜

2005年04月17日 21時00分32秒 | フレンチ
 先に店の紹介をしておくと、心斎橋にある『ビストロ・ド・サカナ座』の系列店。ウェブの表記も『サカナ座』だったり『サカナザ』だったりするので、あまり気にしていないのかもしれない。どちらかといえば、軽い目のフレンチで、盛りつけが芸術的なので、目でも楽しませてくれたりする。

 『ラ・クロッシュ』の方は、より豪華な内装と、きめ細かいサービスを目指していると思われる。数えたわけではないが、フロア担当の人数が多い。店は、それほど広くなくて長細い感じで、オリエント急行の食堂車をモチーフにしたらしい。車窓ならぬ窓から見えるのは、大阪市役所だったりする。メンソールがこの時期を選んだのは、ひょっとしたら桜が見れるんじゃないかという思惑からだったんだけど、それほど多くの桜は見れなかった。それよりもブルーシーターが多かったのは残念かも…。

 さて、オフは現地集合だったので、全員集合すると同時にコースがスタート。予約を入れておいたのは、『ムニュ・ラ・リーブ』という3,500円のコースで、アミューズ、オードブル、魚料理、グラニテ、肉料理、デザート、食後のドリンク(コーヒー、紅茶、ハーブティ)となる。このうち、オードブルと肉料理は、それぞれ数種類ある中からセレクトすることができる。また、料理はしっかりと説明をしてくれる。

 軽くて華やか目のワインを飲みながらの一品目は、アミューズ・ブーシェはアオリイカのバニラソース、ホワイトアスパラ添え&ウニソース。ウニソースが少し話しておかれていたということは、多分お好みで使ってくださいということなんだろうと思う。アオリイカの歯応えととろけるようなホワイトアスパラのバランスが絶妙。

 メンソールの二品目、オードブルはよこわのカルパッチョ。メインの肉料理に、イベリコ豚の香草焼きを選んでいたので、多少重い目のオードブルでもいいかと思ったんだけど、結構軽い目のさっぱりとした仕上がりになってた。野菜を上手くあしらうのも、それによって彩りを添えるのも楽しいところ。

 三品目がホウボウの塩焼き。ソースはイカスミ系のソースとオレンジ系のソース。合わせてあるのは春野菜。なのでちょっと苦みがアクセントになっていたりする。

 四品目のグラニテは、カモミール。

 五品目、メンソールはイベリコ豚の香草焼き。普通に食べ慣れている豚肉とは異なった味わい。柔らかくはなくて筋が多い目。放牧された豚だから、これが普通なのかも…。

 六品目のデザートは、コーヒーケーキを主体にしたものと、アイスクリームが二種類。

 最後のドリンクは、エスプレッソ、コーヒー、紅茶、ハーブティからセレクトできる。枚方の『リブ・ゴーシュ』に行ったときも思ったんだけど、ランチタイムのシメには、コーヒーなんかよりハーブティの方がいいような気がする。なのでメンソールは、ハーブティにした。セレクトしたのはリンデン。紅茶は四種類から、ハーブティーも四種類からセレクトできる。

 食事を終わって店を出るときには、シェフの川田さん自ら見送りに出てくれる。ちなみに、店名になってる『クロッシュ』というのは、料理が冷めないようにかぶせる金属製でドーム型のおおいのこと。それが理由なのかどうかは判らないけど、メイン料理にはこの『クロッシュ』がかけられていて、同時にオープンするという演出が付いてくる。



(店 名) ラ・クロッシュ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区北浜3-1-18 島ビル一階
(電 話) 06-4707-7880
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-21:00
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://lacloche.hp.infoseek.co.jp/