大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

もう利(創作和食/福島)

2012年01月14日 13時44分56秒 | ジャパニーズ
 2012年の台風の目だといわれてるみたいですが、メンソールはそうは思ってません。グランド・オープニング(2011年11月25日)からまだ日が浅いですし、これからの発展と充実を見守らないといけないとは思いますが、メンソールが訪問したときには、まだまだだと感じました。何より調和が感じられません。
 
 
 
 さて、予約した方がいいと思われたので、前日に予約を入れてみたのですが、あっさりと採れました。そのうち予約は取りにくい店になると思いますが…。メニューはコースのみの4,000円と5,000円です。メンソールは4,000円のコースを予約しておきました。
 
 メンソールは18:00に到着したんですが、看板がまだ点灯されていません。この時期の18:00はもう薄暗くなっていますし、店のビジビリティのためにも、一見の客のためにも看板は必要だったりするんですが…。メンソールが帰るときには点灯していましたから、電源を入れるのを忘れたんでしょうか。
 
 店にはカウンター、テーブル、個室が有り、メンソールの場合は入店してからどの席が良いかを聞かれたんですが、もちろんカウンター席をお願いしました。最初にドリンクのオーダーを取りに来るわけなんですが、少し時間があったので、日本酒メニューは精査しました。和食の店だという認識で訪問しましたし、日本酒で行こうと思っていたので…。取りそろえは10種類くらい。メニューに載らない日本酒もあるんですけど、そのあたりも聞いてみたんですけど、残念ながらメンソールの好きな純米酒は置かれておらず、純米吟醸酒にこだわっての取りそろえのようでした。
 
 で、最初の一皿を待っている間も、予約の電話がどんどん入ってくる訳なんですが、それをカウンター内で取るわけですね。オーナーシェフが一人で、あるいは、それに加えて客席担当がいる程度のスモールサイズの店であれば、料理人がカウンター内で電話応対するのも致し方ないというか、客の方もそれが当然の、その店の調和した姿だと思えるのでかまわないんですが、これだけのサイズの店で、これだけ内装に凝っていて、電話応対がカウンターの中なのかと思ったりしてしまうわけです。そこに違和感というか、調和していない姿があるわけですね。もう一つ、洋食器とともに箸が並べられていました。このあたりも、メンソールは違和感と感じるわけですね。少し後に、この理由は分かるんですが…。

 一皿目は白魚、蕎麦煎餅、鯖寿司、ハニービネガーのトマトが並べられています。ビジュアルでもインパクトがありますし、白魚にはほのかな酸味、蕎麦煎餅には塩味、トマトには、甘味と酸味。いろいろな味がカクテルのようにちりばめられています。




 二皿目は椀物で、蕎麦掻き、蓮根饅頭、ヨモギ麩が使われています。たぶん、一皿目の、蕎麦煎餅、二皿目の蕎麦掻きは、五皿目のかも汁蕎麦への予兆というか伏線なんでしょうね。美味しい一品なんですが、食べにくいんです。非常に高さのある和食器が使われていて、普通の椀物を食べるようには食べられないということです。なので、箸とともに洋食器が、スプーンが用意されているわけです。メンソールは箸を使って食べたんですが、隣の客はどう食べれば良いか分からなかったようで、仲居に尋ねていました。で、スプーンを使って食べるように勧められていたんですけど、これは分かりにくいので、料理を出したときに、スプーンを使うように一言添えてほしかったりします。




 三皿目は造り、あぶり穴子、マグロ、鯖、さえずり。氷を敷き詰めた大皿に並べられていますが、あぶり穴子が冷やされているというのは、ちょっと違和感があったりしました。さえずりもマグロも旨かったんですけどね。




 四皿目は煮物です。カジキマグロです。これも、比較的深い皿に入っているので、食べにくかったりします。いわゆる煮物には煮汁がつきものなんですが、たぶんにじるではなくてソースのイメージで添えてるんじゃないかと思います。魚の煮物の煮汁といえば、醤油、砂糖&味醂で甘辛く仕上げてあるんですが、こちらのソースはさらさらで、柔らかい酸味もあって、従来の煮汁とは別物です。メンソールはスプーンを使って食べてしまいました。逆に言えば、深皿を使っているのでスプーンでソースを最後まで食べられるということなのかもしれません。



 
 五皿目。鴨汁蕎麦です。ここまですべての料理に共通しているのは、儚さでしょうか。味付けは濃くないです。なので、日本酒は純米吟醸なのかもしれません。純米吟醸といっても、それほど吟醸香の強い物は置かれていませんので、料理との相性はいいと思います。メンソール的には純米酒が飲みたかったりするんですけど、純米吟醸の方が正解のような気もします。




 六皿目は野菜のテリーヌです。和食の旨さの中には、静けさの中にピークを潜ませるということがあるように思っています。たとえば山葵、木の芽などですね。この野菜のテリーヌで一気にピークに持って行かれます。旨いです。が、同時に純米吟醸では手に負えません。メンソールは日本酒からワインに切り替えました。




 七品目はご飯物です。サワラ&針生姜ご飯。香の物と北海道産の本ししゃものが添えられています。これで、野菜のテリーヌで上り詰めた感覚を、生姜の刺激で支えつつ、終演に向かうわけです。ご飯は量が多いので、お願いするとお土産として持ち帰ることも出来ます。







 良い店というのは、すべてのことが淡々と、平然と、当たり前のことのように進んでいきます。この当たり前のように淡々と進むということが、実はものすごく難しく、客にとってはものすごく気持ちがいい。調和を崩すことによってインパクトをもたらし、突出した部分が協調され、それが魅力となる場合もあるんですが、調和というのはいろいろな歴史の中で磨かれてきて現在の形に収まっている訳なので、それが認められて定着するまでには若干の時間がかかるということは間違いありませんが…。突出する物は何もないが、あえてアラを探しても見つからないと言うところを目指してほしいです。


(店  名) もう利
(ジャンル) 創作和食
(所 在 地) 大阪市福島区福島6-17-7 オアシス梅田一階
(電  話) 06-6453-1117
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-22:00
(定 休 日) 不定級
(席  数) 35席
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