以前から気になっていたので行ってきました。ちなみに、ミシュランの☆を取ったらしいですが、メンソール的にはどうでもいいことなので、知らなかったです。
コースが二種類用意されているというか、コースのみを提供してくれるようです。ビールを飲みながら待っていると、最初に出されたのは、毛ガニの飯蒸しです。関西で蟹と言えば、冬の若狭湾なんですが、この時期なら北海道産の蟹が美味しくなります。彩りも鮮やかですし、蟹の旨味、出汁の香りが見事に調和した一品です。
毛ガニの飯蒸し
続いてが八寸なんですが、こちらも鮮やかで力が入っています。奥は、左がアワビ、右がズイキ、オクラ、このこです。ズイキはあまり得意ではない食材ではあるんですが、出汁がしっかり効いていていい感じです。オクラも凄い粘りけがあります。このこは珍味といいうこともあるでしょうが、薄味に仕上げられた料理の仕上げとして、一本筋を入れるために、彩りとともに乗せられているんだと思います。
手前は、左が梅干しを揚げたものらしいです。中央が三度豆のからすみ和え。こちらもからすみの塩梅が絶妙です。右はあこうのにこごり。
八寸
奥:左はアワビ、右はズイキ、オクラ、このこ
前:左は梅干し揚げ、右はあこうの煮こごり
椀物は、牛蒡、鱧、梅餅です。出汁の香りが最高です。うっとりしてしまうくらい。出汁の香りだけで日本酒が五勺ほど飲めてしまいそうな気がします。牛蒡と鱧の歯ごたえのコントラスト、梅肉を梅餅としているところなど、素晴らしいです。
椀物(牛蒡、鱧、梅餅)
造りは、あこうと剣先イカです。塩と醤油が出されますが、塩がお勧めのようです。白ネギをあこうで巻いて食べるといい感じです。八寸にもあこうがあったんですけど、造りでも味わってほしかったんでしょうね。それくらい、十分に滋味を感じることの出来るあこうでした。
造り(あこう、剣先イカ)
煮物ですが、ぜんまい、タコの子、蓮根です。全体的には薄味ではあるんですが、ぜんまいやタコのこの下味がアクセントになっているような感じです。
炊き合わせ(ぜんまい、タコの子、蓮根)
焼き物は、穴子と満願寺唐辛子です。カウンターの中に炭火の炉があって、そちらで調理してくれます。
焼き物(穴子、満願寺唐辛子)
次は、酒のアテをオーダーしたものです。本来のコースには含まれていません。日本食のコースの場合、御飯ものに移る前に亭主から様子を聞かれるのが通常であると認識しています。つまり、御飯ものに入っていいかどうかを確認される訳ですね。その際に、特に飲兵衛の場合は強肴のような料理をオーダーする場合があったりする訳なんですが、不意打ちだったようで、急遽、用意いただいた料理です。美味しくいただきました。
強肴
御飯です。紫蘇&梅御飯と香物は水茄子とキュウリ。味噌汁と言っていいのか潮汁と言った方が良いのか分かりませんが、蟹の香りがしっかりと誘惑してきます。御飯は土釜で炊きあげられた物なんですが、茶碗に2杯と半分くらいの量があり、ちょいと苦しかったです。おにぎりとかにしてもらって持ち帰れば良かったかとあとから思いました。
御飯(梅しそ御飯、香物:水茄子、キュウリ、汁物)
最後は水菓子なんですが、柚子のシャーベット、びわ、桃です。こちらも繊細で、見た目の彩りも素晴らしく美味しいものでした。
水菓子(柚子シャーベット、枇杷、桃)
料理は素敵なんですが、接客が今ひとつのような気がしています。割烹で、特にカウンターに座っていると言うことは、料理を食べることも楽しみではあるんですが、亭主や女将との会話とか、その会話の中から何を食べるか、何を飲むかが決まっていくというプロセスが楽しい訳です。これについては、常連だとか一見だとかは関係がないと思っています。が、最後まで、一言も話しかけてはいただけなかったです。コースのみと言う料理構成もそうした事情を反映しているのではないかと思ったりしてしまいます。
常連客なのか、はたまたご友人なのかは分かりませんが、亭主は、その方とため口で会話されていました。どんなに常連であっても、どんなに亭主と仲良しでも、なあなあな会話をされては店の雰囲気が壊れるし、迷惑に感じる客がいる訳なんですが、そのあたりを理解されていないのか、徹底されていないようです。
女将は、食事の途中から店に入られたようなんですが、「いらっしゃいませ」もなかったです。その時点で、接客をしない店なんだと思いました。亭主や女将がこんな感じですから、中居にもそれが伝わるんでしょう。
所作には優しさや気遣いが見て取れるんですが、会話が出来ないというのは残念なところです。接客に使うならいいですが、個人的には行きたくない店です。店を出るときは、総出で見送っていただいたんですが、あれが、食事中に出来ればいいのに…。と思ったりしました。
(店 名) 懐食清水
(ジャンル) 割烹
(所 在 地) 大阪市中央区島之内2-13-31 キャスティール一階
(電 話) 06-6213-3140
(定 休 日) 日祝
(営業時間) 11:30-13:30、17:00-21:00
コースが二種類用意されているというか、コースのみを提供してくれるようです。ビールを飲みながら待っていると、最初に出されたのは、毛ガニの飯蒸しです。関西で蟹と言えば、冬の若狭湾なんですが、この時期なら北海道産の蟹が美味しくなります。彩りも鮮やかですし、蟹の旨味、出汁の香りが見事に調和した一品です。
毛ガニの飯蒸し
続いてが八寸なんですが、こちらも鮮やかで力が入っています。奥は、左がアワビ、右がズイキ、オクラ、このこです。ズイキはあまり得意ではない食材ではあるんですが、出汁がしっかり効いていていい感じです。オクラも凄い粘りけがあります。このこは珍味といいうこともあるでしょうが、薄味に仕上げられた料理の仕上げとして、一本筋を入れるために、彩りとともに乗せられているんだと思います。
手前は、左が梅干しを揚げたものらしいです。中央が三度豆のからすみ和え。こちらもからすみの塩梅が絶妙です。右はあこうのにこごり。
八寸
奥:左はアワビ、右はズイキ、オクラ、このこ
前:左は梅干し揚げ、右はあこうの煮こごり
椀物は、牛蒡、鱧、梅餅です。出汁の香りが最高です。うっとりしてしまうくらい。出汁の香りだけで日本酒が五勺ほど飲めてしまいそうな気がします。牛蒡と鱧の歯ごたえのコントラスト、梅肉を梅餅としているところなど、素晴らしいです。
椀物(牛蒡、鱧、梅餅)
造りは、あこうと剣先イカです。塩と醤油が出されますが、塩がお勧めのようです。白ネギをあこうで巻いて食べるといい感じです。八寸にもあこうがあったんですけど、造りでも味わってほしかったんでしょうね。それくらい、十分に滋味を感じることの出来るあこうでした。
造り(あこう、剣先イカ)
煮物ですが、ぜんまい、タコの子、蓮根です。全体的には薄味ではあるんですが、ぜんまいやタコのこの下味がアクセントになっているような感じです。
炊き合わせ(ぜんまい、タコの子、蓮根)
焼き物は、穴子と満願寺唐辛子です。カウンターの中に炭火の炉があって、そちらで調理してくれます。
焼き物(穴子、満願寺唐辛子)
次は、酒のアテをオーダーしたものです。本来のコースには含まれていません。日本食のコースの場合、御飯ものに移る前に亭主から様子を聞かれるのが通常であると認識しています。つまり、御飯ものに入っていいかどうかを確認される訳ですね。その際に、特に飲兵衛の場合は強肴のような料理をオーダーする場合があったりする訳なんですが、不意打ちだったようで、急遽、用意いただいた料理です。美味しくいただきました。
強肴
御飯です。紫蘇&梅御飯と香物は水茄子とキュウリ。味噌汁と言っていいのか潮汁と言った方が良いのか分かりませんが、蟹の香りがしっかりと誘惑してきます。御飯は土釜で炊きあげられた物なんですが、茶碗に2杯と半分くらいの量があり、ちょいと苦しかったです。おにぎりとかにしてもらって持ち帰れば良かったかとあとから思いました。
御飯(梅しそ御飯、香物:水茄子、キュウリ、汁物)
最後は水菓子なんですが、柚子のシャーベット、びわ、桃です。こちらも繊細で、見た目の彩りも素晴らしく美味しいものでした。
水菓子(柚子シャーベット、枇杷、桃)
料理は素敵なんですが、接客が今ひとつのような気がしています。割烹で、特にカウンターに座っていると言うことは、料理を食べることも楽しみではあるんですが、亭主や女将との会話とか、その会話の中から何を食べるか、何を飲むかが決まっていくというプロセスが楽しい訳です。これについては、常連だとか一見だとかは関係がないと思っています。が、最後まで、一言も話しかけてはいただけなかったです。コースのみと言う料理構成もそうした事情を反映しているのではないかと思ったりしてしまいます。
常連客なのか、はたまたご友人なのかは分かりませんが、亭主は、その方とため口で会話されていました。どんなに常連であっても、どんなに亭主と仲良しでも、なあなあな会話をされては店の雰囲気が壊れるし、迷惑に感じる客がいる訳なんですが、そのあたりを理解されていないのか、徹底されていないようです。
女将は、食事の途中から店に入られたようなんですが、「いらっしゃいませ」もなかったです。その時点で、接客をしない店なんだと思いました。亭主や女将がこんな感じですから、中居にもそれが伝わるんでしょう。
所作には優しさや気遣いが見て取れるんですが、会話が出来ないというのは残念なところです。接客に使うならいいですが、個人的には行きたくない店です。店を出るときは、総出で見送っていただいたんですが、あれが、食事中に出来ればいいのに…。と思ったりしました。
(店 名) 懐食清水
(ジャンル) 割烹
(所 在 地) 大阪市中央区島之内2-13-31 キャスティール一階
(電 話) 06-6213-3140
(定 休 日) 日祝
(営業時間) 11:30-13:30、17:00-21:00