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大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ラ・クロッシュ(北浜)

2005年04月10日 17時21分03秒 | フレンチ
 先に店の紹介をしておくと、心斎橋にある『ビストロ・ド・サカナ座』の系列店。ウェブの表記も『サカナ座』だったり『サカナザ』だったりするので、あまり気にしていないのかもしれない。どちらかといえば、軽い目のフレンチで、盛りつけが芸術的なので、目でも楽しませてくれたりする。

 『ラ・クロッシュ』の方は、より豪華な内装と、きめ細かいサービスを目指していると思われる。数えたわけではないが、フロア担当の人数が多い。店は、それほど広くなくて長細い感じで、オリエント急行の食堂車をモチーフにしたらしい。車窓ならぬ窓から見えるのは、大阪市役所だったりする。メンソールがこの時期を選んだのは、ひょっとしたら桜が見れるんじゃないかという思惑からだったんだけど、それほど多くの桜は見れなかった。それよりもブルーシーターが多かったのは残念かも…。

 さて、オフは現地集合だったので、全員集合すると同時にコースがスタート。予約を入れておいたのは、『ムニュ・ラ・リーブ』という3,500円のコースで、アミューズ、オードブル、魚料理、グラニテ、肉料理、デザート、食後のドリンク(コーヒー、紅茶、ハーブティ)となる。このうち、オードブルと肉料理は、それぞれ数種類ある中からセレクトすることができる。また、料理はしっかりと説明をしてくれる。

 軽くて華やか目のワインを飲みながらの一品目は、アミューズ・ブーシェはアオリイカのバニラソース、ホワイトアスパラ添え&ウニソース。ウニソースが少し話しておかれていたということは、多分お好みで使ってくださいということなんだろうと思う。アオリイカの歯応えととろけるようなホワイトアスパラのバランスが絶妙。

 メンソールの二品目、オードブルはよこわのカルパッチョ。メインの肉料理に、イベリコ豚の香草焼きを選んでいたので、多少重い目のオードブルでもいいかと思ったんだけど、結構軽い目のさっぱりとした仕上がりになってた。野菜を上手くあしらうのも、それによって彩りを添えるのも楽しいところ。
 
 三品目がホウボウの塩焼き。ソースはイカスミ系のソースとオレンジ系のソース。合わせてあるのは春野菜。なのでちょっと苦みがアクセントになっていたりする。

 四品目のグラニテは、カモミール。

 五品目、メンソールはイベリコ豚の香草焼き。普通に食べ慣れている豚肉とは異なった味わい。柔らかくはなくて筋が多い目。放牧された豚だから、これが普通なのかも…。

 六品目のデザートは、コーヒーケーキを主体にしたものと、アイスクリームが二種類。

 最後のドリンクは、エスプレッソ、コーヒー、紅茶、ハーブティからセレクトできる。枚方の『リブ・ゴーシュ』に行ったときも思ったんだけど、ランチタイムのシメには、コーヒーなんかよりハーブティの方がいいような気がする。なのでメンソールは、ハーブティにした。セレクトしたのはリンデン。紅茶は四種類から、ハーブティーも四種類からセレクトできる。

 食事を終わって店を出るときには、シェフの川田さん自ら見送りに出てくれる。ちなみに、店名になってる『クロッシュ』というのは、料理が冷めないようにかぶせる金属製でドーム型のおおいのこと。それが理由なのかどうかは判らないけど、メイン料理にはこの『クロッシュ』がかけられていて、同時にオープンするという演出が付いてくる。



(店 名) ラ・クロッシュ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区北浜3-1-18 島ビル一階
(電 話) 06-4707-7880
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-21:00
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://lacloche.hp.infoseek.co.jp/

ル・ピリエ(玉造)

2005年04月09日 10時24分33秒 | フレンチ
 先に店についての説明をしてしまうと、『ラ・トルトゥーガ(靱公園⇒北浜)』で、セコンドを勤めていた石田由巳が独立してグランドオープンさせたビストロ。メンソールは、カウンターのみのスモールサイズの店かと思ってたんだけど、店内はゆったりとしたスペースで、奥行きのあるカウンターはL字型で10名くらいは座れそう。テーブル席も奥に6人がけくらいのもの、入り口付近に2人がけ程度のものがある。カウンターと床は同系色のウッディー調でまとめられていて、照明も暖色系。普通こうした店だと、壁の下半分がフロアと同系色、上半分をアイボリー系とするのがセオリーだと思うけど、実はアイボリー系じゃなかった。その辺は実際に訪ねて確認して欲しい。

 『ラ・トルトォーガ』と同様に、ボリューム一杯で力強い料理を出すという話は聞いていた。この店、『ル・ピリエ』とか、新町にある『ミュゼオ・デラ・ファリーナ』とか、一皿で二人前分のボリュームという店が結構ある。つまり、カップルで利用することを前提としたようなボリュームで、前菜一品とメイン一品をオーダーしてシェアすれば十分満腹するといった感じになっている。今回のメンソールのように、一人で行かざるを得なくなった場合には、前菜&グラスワインの構成とするか、前菜なしのメインのみ&ボトルワインの構成とするかのどちらかしかない。後者の場合、調理時間が一時間くらいかかるので、別途おつまみ程度のものをオーダーしておくのが吉。間違いなくカップル、もしくはグループで行った方がお得な店。

 煉瓦造りの店の、大きな扉を開けると、そこは意外に広々とした空間で、すぐ前にカウンター席がある。カウンターの奥行きは広いが、不必要なものが置かれていないので、シンプルですっきりとした感じになっている。カウンタチェアは高い目だが、ちゃんとフットレストが付いているので心配は要らない。オープンキッチンになっている。スタッフはシェフ、セコンド、フロアの三人だけど、全員女性。しかも若い。

 まずは手書きのメニューが渡される。もう少し大きな文字で書いてくれた方が嬉しいような気もするが、カップルならこれでいいのかもしれない。寄り添えるし…。メニューの左半分が前菜系、右半分がメイン系の料理となっている。一皿のボリュームは十分に多いので、前菜系一皿&グラスワインの、ボトルでもいいけど…、組み合わせで十分満足できると思う。メンソールは、フロア担当を呼んで、メニュー中のメンソールが気になる料理を何品か伝えて、どの組み合わせなら食べきることができるかを相談しながら、今日の構成を決めていった。結果は、前菜として自家製ピクルス。メインは豚肉&ソーセージ(二種)のカスレ。他にも、ピペラートなんかも得意料理らしい。メニューに載せられているのは、前菜&メイン合わせて25種類くらい。

 メインの料理の調理時間がそれなりにかかると聞かされたので、長丁場を覚悟して、ワインをボトルでオーダーする。まず自家製のピクスルが出された。内容は、黄&赤ピーマン、セロリ、ミョウガ、レンコン、ブロッコリなどで、分量は小ぶりのご飯じゃわんに一杯分くらい。

 自家製ピクルスを食べ終わったので、ワインをゆっくりと飲みながら、パンをちびちび食べながら待つ。メンソールがオーダーしたカスレというのは、南仏料理で、白インゲンと豚肉やソーセージなどを煮込んだ料理。この日は他に、子ウサギの料理とかもあったんだけど、なぜか二種類のソーセージの方が気になってオーダーしてしまった。料理は鍋ごと出されて、自分で取り皿に取り分けながら食べる。それだけでメインの料理として使えそうな豚バラ肉が二切れと、ソーセージが二種類、それと白インゲンが大量に入っている。まずは豚バラ肉を一口。軽くパン粉をつけて、オーブンで焼いた物をカットして鍋に入れたという感じで、脂分はかなり抜けてるので、それほどヘビーではない。よく噛み進むと、豚肉の滋味がしみ出てくるように感じられる。白インゲンの方はかなり塩辛く仕上げてある。オープンキッチンなんで、作ってるところは見てたんだけど、塩加減を間違ったと言うことではなく、この辛さに仕上げたんだと思う。日本で食べるフレンチとかイタリアンとかって、日本での減塩ブームに合わせるかのように薄味の場合が多いけど、本場の料理って、結構塩味がきつい場合が多いので、多分、日本向けにアレンジするのではなくて、本場の味をそのまま提供しているんだと思う。その分、ワインが進む。結局足りなくなって、グラスワインを追加してしまった。それくらいのボリュームがある。

 食べ終えたころに、フロア担当がデザートのオーダーを取りに来たので、メンソールはチーズをオーダーした。ハードタイプ、ブルータイプ、白カビタイプが一種類ずつ用意されていて、メンソールはハードタイプとブルータイプをチョイスした。実は、こちらも二人分くらいのボリュームで来るんじゃないかと警戒したけど。以前『ラ・メゾンブランシェ』でチーズをオーダーしたら、誰も食べずに、メンソールが約三人分を一人で胃に収めたことがあったが、あれは結構ヘビーだった。ところが、意外にも他店の一人分と思われる分量だった。

 最後にエピソードを一つ。帰り際にメンソールは、「イタリアンシェフか?」と訪ねられてしまった。偵察に来たと思われたかと思ったんだけど、そうではなくて、メンソールに似ているイタリアンシェフがいるんだそうだ。それはいったい誰なんでしょうね。



(店 名) ル・ピリエ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市天王寺区清水谷町1-2
(電 話) 06-6762-1802
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 第四日曜日
(店 主) 石田由巳

レ・クレール(北区西天満)

2004年12月20日 12時55分34秒 | フレンチ
 仕事帰りに偶然見つけた店。同じような外装のフレンチな店が二軒並んでるんだけど、右側の店。窓からのぞくと、ちょっとお洒落な雰囲気だったので躊躇したけど、ワインのみでの利用もOKと言うことだったので、入ってみることにした。

 内装も結構お洒落。入って右手側がキッチン、左手側が客席で、カウンター席もある。カウンター席と言ってもストゥールではなくソファが用意されていて、落ち着いて食事ができる。まず、ワインをオーダー。日替わりグラスワインは、カウンターの手書きメニューで紹介されている。ソムリエールが順に味の傾向を教えてくれるので、一杯目はスペイン産の白ワインにした。アミューズとともに一杯目は飲み終えちゃった。すかさずソムリエールのサジェストを受けたので、二杯目はフランス産の赤ワイン。それとチーズをオーダー。チーズは、ミモレ、スティルトン、マンステール。チーズが出てくるのが遅かったので、赤ワインを飲み終わってしまった。例によってすかさずソムリエールが、彼女がマネージャなんだけど、三杯目のオーダーを取りに来た。メンソールのオーダーは久しぶりのミラベル。

 チーズ食べながらメニューを確認したところによると、メニューはアラカルトが中心。少し値段が張るような気がするけど、実は二人前の分量があるので、かなりリーズナブル。もちろん一人前分に相当するプチサイズも用意されているので、一人で行っても安心。オーソドックスな料理が多いが、メンソール的には、ウサギのキャロットソースは今年中に食べに行きたいかな。ワインは5,000円ク
ラスのものが中心。



(店 名) レ・クレール Les Couleurs
(ジャンル) フレンチ(ビストロ)
(住 所) 大阪市北区西天満5-11-22 メゾン梅ヶ枝一階
(電 話) 06-6362-2888
(営業時間) 11:30-15:00、18:00-24:00
(定 休 日) ?

みやび亭(北区天満)

2004年12月20日 12時52分01秒 | フレンチ
 滝川公園の東側にあるオープンキッチンな店。店構えを見てると洋食屋じゃないかと思うけど、出される料理は、しっかりフレンチっぽいものだったりイタリアンっぽいものだったりする。店は、カウンター10席と、テーブル三卓というサイズ。カウンターにはオリーブオイルの缶が並べられていたりするので、イタリアンな店かと思うけど、シェフはフレンチの店で修行したらしい。メニューはカウンターバックの黒板に書かれているものと、手書きのデイリーお勧めメニューがある。

 さっとメニューを見たところ、魚介系が多かったので、最初のビールは小ジョッキとして、オーダーに応じて二杯目をワインか日本酒にしようと算段して、じっくりとメニューに目を移す。メンソールが選んだのは、牡蛎、イカのカルパッチョ&マリネ、ズワイガニなど。牡蛎というと、レモンを搾ってタバスコをかけてというのが定番の食べ方だと思うけど、タバスコは出てこなかった。代わりにオリーブオイルが軽くかけられていて、なかなかグッド。イカのカルパッチョ&マリネは、マリネにされた野菜達の上に、拍子木にカットされたイカが乗せられ、オリーブオイル&塩胡椒で仕上げされている。イカの歯ごたえがキュートなのと、なんと言っても30cmくらいありそうな長い皿で供される、マリネ野菜のカラフルさとイカのコントラストがセクシーそのもの。ズワイガニは、足を食べ終わったころに味噌入り甲羅を出してくれるという時間差攻撃がありがたい。初めて行く店では、軽くオーダーして味を確認してから本格的にメインとなる料理をオーダーすることも多いけど、この店では、なにやら直感的なものがあって、最初から大量オーダーした。最後は小豆島のそーめんで締め。実は、ステーキピラフを締めに持ってくる人が多いらしい。あと、ブイヤベースとかもおいしいそう。鴨のローストのような本格的なフレンチメニューもある。

 シェフ自ら気軽に話しかけてくれるし、リーズナブル。普段使いしたい店だと思う。



(店 名) みやび亭
(ジャンル) 創作ダイニング
(住 所) 大阪市北区天満3-6-14 天満橋ハウス一階
(電 話) 06-6357-7934
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-22:30
(定 休 日) 月曜日(祝日の場合は翌日休み)

ビストロ モーべギャルソン(心斎橋)

2004年12月20日 00時00分20秒 | フレンチ
 作曲家の坂本龍一、ボクサーのムハマド・アリ、歌手の山口百恵、平井堅、俳優のジム・キャリー、キャスターの福島敦子、『パラサイト・イブ』の作者である瀬名秀明、女優の工藤夕貴とりょう、【大阪グルメ倶楽部】を主宰してるメンソールの共通点は何かというと、1月17日生まれと言うことなんだな。アコとは年始早々メール交換したけど相変わらずの音信不通。ナナは年末から年始にかけ
て忙しい人なんで、連絡はないだろうなと思っていたら、やっぱりなかった。なっちからは、「室蘭は吹雪だから大阪に行けないよ~。バレンタインにお祝いしてあげるからね~」とメールがあった。そう言えば、去年の誕生日にはなっちと一緒だったんだっけ。今年は、ナッキーに誘われて、心斎橋にある『モーベ・ギャルソン』へ。ここのシェフは、フランスの三つ星レストラン『ジョルジュブラン』でも修行したことがあるらしい。メニューはコースのみだけど、ディナーでも1,800円からなので、リーズナブルではある。

 オーダーしたのは、ディナーコースCで、これは、アミューズ、オードブル、スープ、魚料理、ソルベ、肉料理、デザート、コーヒー、プチフールまでついて4,500円。いわゆるプリフィックスなので、前菜、魚料理、肉料理、デザートはセレクトできる。セレクトできるメニューは、黒板に書かれているので、そちらからオーダー時にチョイスすることになる。嬉しいことには、プラス1,000円とか1,500円の追加料金で、ジビエが食べれること。この日のジビエは、鹿、鳩、鶉(うずら)があった。

ワインはフルボディーとメニューには書いてあったボルドーのワインをオーダーした。アミューズで出てきたのは、ベーコンと玉子のキッチュ。サクサクパイ生地と、ふわふわ玉子にベーコンの香りが素敵な一品だった。メンソールがオードブルとして選んだのは、自家製パテ。胡椒の香りと刺激が結構印象的だけど、全体的には軽い目かな。スープは、カボチャのスープで、こちらはかなり濃厚なもの。バゲットが二切れしか来なかったので、大量にリクエストして、スープ皿はピカピカに磨き上げた。ちなみに、カボチャには身体を温める効果があるので、冬至に食べるようになったらしい。魚料理は、天使のエビのフライ。これは、尻尾も頭のかぶりついて、バリバリやったので、皿には何も残らず。もちろんバゲットでピカピカにした。

 口直しに、グレープフルーツの大葉を使ったグラニテ。甘さが抑えられているんだけど、酸味が刺激的。そのあとで大葉の香りが口の中を支配し、秋風のように去っていく感じ。ものすごくさわやか。メンソールの肉料理は鹿のグリル。添えられているマシュドポテトがものすごく刺激的。鹿肉はベーコンが巻いてあるけど、臭い消しかな。メンソールは平気なんだけど....。

 デザートは、暖かいチョコレートのケーキ。ケーキを割ると、中からチョコレートが流れ出して来るという、セクシーなデザート。食後のドリンクはコーヒーか紅茶。コースを通して軽い目の流れだったので、紅茶でも良いかなと思うけど、これは好みだからな。ハーブティーなんかを用意しても面白いと思うけど....。


(店 名) ビストロ モーべギャルソン(mauvais garcons)
(ジャンル) フレンチ
(住 所) 大阪市中央区心斎橋筋2-4-4 日総四国ビル二階
(電 話) 06-6213-8150
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:30
(定 休 日) 火曜日
( ウェ ブ) http://www.bistro-mauvais-garcons.kansai.walkerplus.com/


パリのビストロ(西天満)

2004年12月19日 23時56分25秒 | フレンチ
 少し前から気になっていた、公園の横にある赤い壁の店。公園の横にある赤い壁の店というと、Sicksなんだけど、こちらはもう少し大きくて明るい目の店。最近のメンソールといえば、いつもTシャツ&短パンなので、このアピアランスでビストロに入るのはどうかなぁ....と思ったんだけど、店内をのぞいてみるとノーゲストだったので、リストランテじゃなくてビストロだし....ということで勇気を出して扉を開けた。扉を開けて直進するとテーブル席があるんだけど、左に曲がるとテーブル席&カウンター席がある。メンソールはカウンター席へ。あとで聞かされたんだけど、カウンター席を使ったのは、グランドオープン以来メンソールが初めてだったんだそうだ。ストゥールに座らずに立ったままワインを飲んだのもメンソールが初めてだったらしい。メンソールはまずグラスワイン(白)をオーダーし、黒板に書かれているメニューを吟味する。これもあとで聞いたんだけど、ほとんどのオーダーはアラカルトで通るんだそうだ。

 メンソールがワイングラスをクルクル回していると、またしても業界人だと間違われてしまって、飲料担当の飯田圭織似の娘に「ワイン詳しいんですか?」と聞かれてしまった。なんでワイングラス回しただけで業界人なんだろう。ワインブームも定着してきたし、ワイングラスをクルクル回すとか、失敗してこぼすとか、香りを楽しむとか、グラスを耳に近づけて聞き酒をするとか、うんちくたれてバカにされるとかはそれほど珍しいことはないと思うんだけどな。グラスの持ち方かな?。

 黒板メニューの中からメンソールが選んだのは、まずエスカベッシュ。どうもメンソールは、本能的&反射的にエスカベッシュをオーダーしてしまうクセがあるのかも知れない。それと、鴨肉のサラダ。

 この店は、『パリのビストロ』という店なんだけど、パリと言うよりはイタリアに近い味がするなぁ、と思ってたら。シェフは南仏で修行したんだそうだ。なるほど....。

 豚足は、この週にメニューに加わったばかりで、メンソールのオーダーが初だったらしい。タルタルソース&マスタードソースだった。

 メンソールは19:00過ぎに行ったんだけど、なんとゲストはメンソールのみ、飯田圭織(飲料娘)ばかりではなくフロア担当の仲間由紀恵似の娘まで加わって雑談タイムになってしまった。由紀恵は、手に火傷してたんで、「本当は、厨房担当なんでしょ?」って聞いてみたら、「どうして判るんですか?」ってびっくりされてしまった。何をオーダーしようかと思ってアドバイス求めたときの答え方で判るんだけどな。

 豚肉のパテを食べてると、「いろいろな店に行ってみたいんですけど、どうしても閉店後になっちゃうんで....」と由紀恵。「じゃ、一緒に行ってみる?」とメンソール。「ほんとですか?。再来月が誕生日なんですけど....」と由紀恵。

 その後、いろいろとあって三回ぐらい行った。いつもメンソールはカウンター席に立ち、圭織や由紀恵としばしの雑談タイムを楽しむんだけど、びっくりしたのは30代半ばだと思ってた由紀恵が21歳だったこと。どこがという訳じゃないんだけど、落ち着いてて、色気があって、メンソールはメロメロになりかけてたんで、それこそ青天の霹靂というかゴジラの咆哮だった。



(店 名) パリのビストロ
(ジャンル) ビストロ
(住 所) 大阪市北区西天満5-6-26 コーポ伊勢町103
(電 話) 06-6363-4310
(営業時間) 11:00-24:00(ランチタイムは11:00-15:00)
(定 休 日) 日曜日
(交通機関) 地下鉄南森町駅一番出口から西へ。阪神高速を越えて、キンコーズ
の角を右(北)へ。
(ウ ェ ブ) http://www.paris.kansai.walkerplus.com/


カロン・セギュール(北区野崎町)

2004年12月19日 23時40分13秒 | フレンチ
 行ってみたい洋食屋ということで、『(おやじのキッチン)ATE』を、ナッキーと一緒に狙った。『ATE』は、もともとは天六の、韓国料理の『玉一』とかの近くにあったらしいんだけど、メンソールが探しに行った頃には既になくて、閉店しただろう....とか思ってたら偶然見つけてしまった。で、ナッキーと一緒に『ATE』を目指したんだけど、なぜか見つけることができず、予定を変更して『カロン・セギュール』へ。この『カロン・セギュール』も、もともとはフレンチの『プレシャス』を探しているときに偶然見つけたもので、ワイン&フードが超お得値で出されているので、頭の隅に残ってた。会社帰りにグラスワイン&おつまみ程度でも使えるんじゃないかと思ってたんだけど、なかなか機会がなかった。やっぱり通勤経路は毎日ランダムに変更すべきだな。『カロン・セギュール』といえば、三宮にも同名のワインバーがあるけど、たぶん系列店じゃないと思う。かなり探して見つけたんだけど、なぜか二度目が行けない。『プレシャス』の方は、谷四の方に系列店があったと記憶してるんだけど、違ったっけ?。谷四の方はかなり前の閉店したと思うけど....。

 話が前後するけど、『カロン・セギュール』の方は、ボルドー産ワインの銘柄であることは、ワイン好きなら言わずと知れたところ。ロスチャイルドとも関連があったと思う。ロスチャイルドは英語読みで、フランス語読みしたらロートチルドね。

 入り口はメタリックなんだけど、入ってみると下町のビストロといった感じ。テーブル席が四つくらいと、あとはカウンタがある。メニューはパスタがメインで、魚料理は日替わりで二種類、肉料理も二種類。パスタは、トマトソース系、クリームソース系、バジルソース系、アリオリ系の四系統がメニューに載せられているが、それ以外のパスタもオーダーできるらしい。メンソールは定番のポモドーロ、ナッキーは鯵のバジルソースをセレクト。デザートは三種盛りで、パンナコッタ・ガトーショコラ、ライチのソルベ。ポモドーロは適度な酸味が食欲をそそり、鯵バジルはかなり濃厚なバジルソースで、かなり良い感じ。会計の時に、Hanakoの6月号が置かれていたので、取材されたのかな....と思って聞いてみたら、取材されたわけではないそうです。

 店を出てしばらく歩くと、そこには『ATE』が....。結構こんなもんなんだな、と思いつつ。次回は必ず『ATE』に行こうと決心したメンソールだった。お任せ料理(3,000円)がなんか興味をそそられる。



(店 名) カロン・セギュール
(ジャンル) フレンチ(ビストロ系)
(住 所) 大阪市北区野崎町1-22 日宝扇町ビル一階
(電 話) 06-6363-1760
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-21:00
(定 休 日) 日祝

ル・レストラン・ドゥ・ヨシモト(北区天満)

2004年12月19日 13時46分35秒 | フレンチ
 同じような店が二軒並んでいた時に、どちらの店がよりおいしいのか、より自分好みなのかが何となく勘でわかるようになってくる。『ル・レストラン・ドゥ・ヨシモト』は、天満橋の近くにある『Hadase(ハダセ)』に行った帰りに見つけた店なんだけどよさげな店だと、メンソールは感じた。とりあえず、ランチタイムに行ってみたいなと思ってたんだけど、なかなか行けずにいた。

 この日のランチは、ナッキーと、福島に新しくできた『タベルナ・ポルチーニ』に行くつもりだったんだけど、予定が変更になったので、メンソール一人で『ル・レストラン・ドゥ・ヨシモト』に行ってみた。店に着いたのは14:00を回ってたんだけど、ランチタイムは14:00までだと言うことで滑り込みセーフ。一番安い1,500円のランチをオーダーする。メインは鯛か鶏かをセレクトするんだけど、メンソールは鶏をオーダーした。それとグラスワイン。ギャルソンがボトルを二本下げてきて、どちらにするか聞いてくれる。一本はブルゴーニュ、もう一本はコート・デュ・ローヌ。ほとんど瞬間的にブルゴーニュを選んだ。

 まずはタマネギの冷製スープ。夏に冷製スープって、おいしいけど、おいしい冷製スープに出会うことは少ない。まず一口。なかなかに行ける。二口目、後味に残るなんか懐かしい感じのする香りと塩味はなんだろう。その謎を探るための三口目、ブルーチーズだ。冷製スープのキレを残しながら、ブルーチーズがコクを添えていて、そのバランスがまた絶妙で、メンソールの好みの一品。パンが出てくるのが少し遅かったんだけど、自家製天然酵母パン(ブール)だそうだ。たぶんライ麦を使ってあると思うんだけど、モチモチ感のある目の詰まったパン。良い香りがするし、なんと言ってもクラストのパリパリ感がよい。例によって、スープ皿はピカピカに磨き上げた。

 スープとパンで、ほとんど一杯目のワインを飲んでしまったので、お代わりをお願いしたら、なぜか一杯目とは違うコート・デュ・ローヌのワインを、グラスを替えずに入れてくれた。エチケット(ラベル)をこちらに向けず、しかも最後の一杯だったので、しっかりと澱まで入れてくれた。「ヴォケ、交換せんかい」と言おうかと思ったんだけど、気が弱いメンソールは何も言わなかった。

 メインの鶏肉が登場。皿がテーブルに置かれた瞬間のメンソールが思ったことは、ワイルド&セクシーだった。マッシュド・ポテトを少し延ばしたものの上にグリルした鶏肉が置かれていて、その上にハーブが、添えの野菜達に紛れて大胆に二種類。一つはローズマリー、もう一つは判らなかったんだけど、マジョラムかなぁ。野菜達は鶏肉の上にはピーマン、オクラなどが丸のまま。ひげ&皮付きのコーンまで丸のまま。一応出されたものは皿以外は全部食べる主義のメンソールは、とりあえずトライしたけど、コーンのひげと、ローズマリーの茎は食べられなかった。

 肉料理を食べ終わったところで、マダムがやってきた、デザートをどうするか聞きに来た。デザートは全部で三種類あったんだけど、躊躇せずポン・レヴェックをオーダー。同時にワインのお代わりをオーダー。そのときにグラスを交換してほしい旨も伝えた。しばらくして、ギャルソンではなくシェフ自ら二本の赤ワイン、最初に見せられた二種類とは違うもの、を持ってやってきて、シェフ自らグラスに注いでくれた。「ワインがお好きなんですか?」とか聞かれたんだけど、「好きです」というのは恥ずかしいし、このあたり典型的な日本人という感じ。実際メンソールは禁酒中だし....。あぁー、醸造酒飲んじゃったよ~、と今さらながらに気づくメンソールであった。

 最後はエスプレッソで締めとなった。メンソール以外には常連か馴染みと思われる客が一組。マダムは結構そちらの方との会話が楽しいらしくて、なかなかメンソールの方には注意を向けてくれない。うーん、困ったことだ。

 ということで、料理はワイルド&セクシーで何度か行ってみたくなるんだけど、サービシングがイマイチなぁ....、というのが正直な印象。カウンター席があれば、カウンターに陣取ってというのも考えるんだけど、オープンキッチンな店ではないし、カウンター席もないしなぁ....。実は、2004年1月のオフ会場として狙ってたんだけど、ちょっと躊躇するな。ちなみにディナーは4,800円からなんだけど、何度か店の前を通ったところによると、単品&ワインのオーダーでもOKみたいなので、個人的には通ってみようかなと思ってる。でも、サービシングは惜しいなぁ....。


(店 名) ル・レストラン・ドゥ・ヨシモト
(ジャンル) フレンチ
(住 所) 大阪市北区天満4-16-5
(電 話) 06-6352-1554
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 日曜日

アルベール・パッシイ(豊中)

2004年12月17日 13時42分11秒 | フレンチ
 ちょっと前に大阪モノレールの少路駅近くにある小学校で講師していたこともあって、少路近くにすてきな店があることは何となく聞いていた。少路駅というとどうしてもタイ料理の『サイゴン』が真っ先に浮かんでしまって、『サイゴン』のもう少し手前にもセクシーなイタリアンの店があったりすることも忘れてしまいがちだ。『アルベール・パッシイ』を誰から教えてもらったのか....、と思い悩んだ末、水谷祥子から教えてもらったことを思い出した。

 大阪モノレールの少路駅で降りて、西に向かう。左手に医療保険センターがあるので、そこを南折れしてしばらく行くと、目の前に『アルベール・パッシイ』が現れる。現れるんだけど、いきなり現れるので、注意しておかないと見逃してしまうかもしれない。交番より手前だから、交番まで行ってしまってはいけない。オーナーによればパリのパッシイ地区に古くからあるカフェをイメージしたらしい。

 メンソールがオーダーしたのは2,800のランチコース。先ずは前菜の盛り合わせなんだけど、鰯のマリネ、リュエットなど。サラダに混ざって菊菜が使われていたので、なんかこの後の料理が期待できそうで嬉しかった。ドレッシングはメンソール好みの酸味の強いものなんだけど、使用量は限界まで抑えてあるといった感じで、かなり淡い感じというか、野菜達の持ち味まで殺してはいない。リュエットは『ラ・メゾン・ブランシェ』以来、メッチャ久しぶりなんで、感動しながら堪能させていただいた。ズドーンと重たい赤ワインをお願いしたら、スペインワインを持ってきてくれて、これが結構セクシーだった。

 パスタは季節野菜のトマトソースのもので、オクラ、サヤインゲンなど、オクラが縦割りしてあったのは多少びっくりしたけど、サヤインゲンと長さや太さを調整したのかな....、とも思った。

 メインは黒豚グリル。前菜やパスタの時もそうだったんだけど、料理の説明を詳細にしてくれるのが嬉しかったりする。最近料理の説明をしてくれなかったり、してくれるんだけどなぜか小声で説明してくれるので聞き取れなかったりする。それを聞き返すのが面倒くさかったりして、結果的に判らなくなってしまうことも良くあるんだけど、説明してくれるならちゃんと聞こえるようなボリュームでしてほしいと思うのだぞ。ちなみに黒豚は、山形県平田牧場のもの。とっても香ばしい焼き上がりで、舞い上がりそうだった。

 デザートは自家製バナナのタルトとエスプレッソ。

 まだ11月だけど、メンソールにとっては今年二つ目のヒット。ヒットというのはまた行ってみたいと思わせた店の事ね。一軒目は枚方の『リブ・ゴーシュ』、二軒目が豊中の『アルベール・パッシイ』というわけ。前出の水谷祥子によれば、ジェラートやタルトのテイクアウトもあって、カフェ的な使い方もOKらしい。


(店  名) アルベール・パッシイ(Arbert Passy)
(ジャンル) ビストロ
(住  所) 大阪府豊中市上野東3-18-14
(電  話) 06-6850-8770
(営業時間) 11:00-22:00
(定 休 日) 月曜日
(店  主) 真由美
(交通機関) 大阪モノレール少路駅下車、医療保険センターを南折れ、交番の手前

しぇそわ(住吉区帝塚山)

2004年12月17日 13時40分57秒 | フレンチ
 今更....という感がありますけど、帝塚山の老舗フレンチレストラン『しぇそわ』です。メンソールは結構この阪堺線沿いが好きで、一つ北の松虫駅近くにある和風バーの『六四』とか、ジャスバーの『ラグタイム』、カフェの『ポイント』など、歴史の重みを感じさせる店があったりします。住吉まで行くと、オフを開催した『シェ・マリー』があり、さらに南下すると、『バニヤン』があります。

 この日も阪堺線に揺られながら『帝塚山三丁目』へ。『しぇそわ』は、阪堺線を降りてすぐのところ、ミューズコート帝塚山の地下一階にある。大正時代のミルクホールってこんな感じだったんだろうか....、と思わせるような店内。使い込まれたことが判る、木製の床。白い壁と、淡いピンクで統一されたテーブルクロス。ウェイトレスというより女給という言葉がしっくりくるような、白いエプロンのフロア担当。自然光を巧みに取り入れているエリアがあるので、地下一階とは思えない。

 最初は牡蛎と季節野菜を炒めたもの。牡蛎には軽くパン粉が振られていて、旨味を包み込んでいて、歯ごたえにもアクセントを加えている。野菜は、赤ピーマン、黄ピーマン、ふき、かぶら、人参などかなりの種類。やや酸味を利かせた冷製風の仕上げになっていてフレンチというよりはイタリアン的な皿だった。牡蛎と野菜たちの温度が一致してなかったところが気になったところ。

 二品目は新じゃがのスープ。とっても淡い味わいの中に、しっかりと新じゃがの味。それからややあってバターの香り。

 三品目は豚ロースのチーズ焼き。しっかりした豚肉に刻みトマトが乗せられ、さらにその上にはチーズが乗せられている。豚肉とチーズだけなら大した組み合わせじゃないと思うんだけど、そこに刻みトマトが入っているところが、コンビネーションの妙というか、独特の仕上がりになっている。

 前菜、スープと、かなり押さえ気味の味付けになっていたので、ややしっかりした味付けの豚肉が、コースの中でしっかりと主張している。
 
 最後はコーヒーでしめとなる。エスプレッソはおいてないみたい。


(店  名) しぇそわ
(ジャンル) フレンチ
(住  所) 大阪市住吉区帝塚山中3-7-7 ミューズコート帝塚山地下一階
(電  話) 06-6673-4011
(営業時間) 11:45-14:00、17:30-20:30
(定 休 日) 木曜日
(交通機関) 阪堺電軌上町線帝塚山三丁目駅より徒歩一分