箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(新稲地区)

2022年12月23日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
12月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

かぶ、だいこん、ブロッコリー、はくさい、キャベツなどの冬野菜が、たくさん育っていました。

〈かぶ〉
真っ白なかぶが、土の中から顔を出していました。
かぶは、畑の土に直接種をまきます。
1カ所に、種を2から3つぶずつまとめてまき、芽が出ると通常は「間引き(まびき)」をします。
間引きとは、たくさんの芽がぎゅうぎゅうにくっついて育つと、根がからみあったり、栄養が十分に行き届かなくなるため、となりあった芽をいくつかぬいて、ひとつひとつが大きく育つように場所を作ることです。
でも、こちらの農家さんは、今回は間引きせずに出てきた芽を全部そのまま育ててみたそうです。
すると、写真のようにぎゅうぎゅうにとなりあったまま、おたがいに競争してそれぞれしっかり大きく育ったそうですよ!    

〈だいこん〉
9月ごろに種をまいただいこんが、写真のように育っていました。
だいこんも、かぶと同じように土に直接種をまいて育てます。
雨がふるとぐんぐん大きくなるそうで、土の中からニョキニョキと、だいこんの白い部分が顔を出しています。
12月の中じゅん、もっと太く大きく育っただいこんを、給食に出してくださいました。

〈キャベツ・ブロッコリー〉
下の写真の手前がキャベツ、向こう側がブロッコリーです。
どちらもすくすくと育っていました。

ブロッコリーの赤ちゃんが育っているのがわかりますか?
これがもっと大きく育つと、みなさんがお店でよく見るブロッコリーになります。

〈はくさい〉
9月の終わりごろに植えたはくさいが、大きく育っていました。
このはくさいは、冬の寒さに強い「晩輝(ばんき)」という品種で、まだまだ成長しています。
葉がかたく、だきしめてみるとガサガサとして、葉っぱと葉っぱの間にすきまがあるのがわかります。
これから、真ん中のしんに近い部分から新しい葉がどんどん育ち、内側の葉っぱが外側の葉っぱをおしながら大きくしっかりと育っていくそうです。

そのとなりのうねでは、別のはくさいが収かくの時期をむかえていました。
外からさわってみて、葉っぱと葉っぱの間のすきまがなくなり、ぎゅっとしまっていたら収かくの時期です。
内側から葉っぱがたくさん育って、しっかりとつまっています。

外側の広がっている葉をむいて、内側を収かくします。
中の葉っぱは外側の葉っぱに守られて、日焼けしていないので白くやわらかいです。
はくさいは「白菜」と書きますが、この名前はここからきているようです。

この農家さんは、同じ農地を2年続けて畑にするのではなく、例えば今年野菜を育てた畑は、翌年田んぼにして米を育て、また次の年には畑にして野菜を育てるそうです。
同じ農地を、毎年畑にしたり田んぼにしたりするのは大変そうですよね。
「なぜそんなことをするのですか?」「めんどうではないですか?」とお聞きすると、「連作障害(れんさくしょうがい)を防ぐためです」と教えてくださいました。

毎年同じ場所で、同じ作物をさいばいすることを「連作」と言います。
「連作障害」とは、ナス科やウリ科、アブラナ科など同じ仲間の作物を、同じ場所で何年も続けてさいばいすることで、生育が悪くなったり、かれてしまったりすることです。
かぶ、だいこん、はくさい、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーはすべて同じ「アブラナ科」の野菜です。
冬においしいアブラナ科の野菜ですが、毎年同じ場所で育てると、土の中の栄養成分がかたよって育たなくなったり、土を元気にしてくれるび生物が減って病害虫が発生しやすくなったりするそうです。
そのため、畑でアブラナ科の野菜を育てた翌年は、田んぼにして「イネ科」の植物であるお米を作り、土地の栄養成分がかたよらないようにしているのだそうです。

畑でとれた野菜は、12月から1月の給食に出荷してくださいます。
「とてもおいしいので、みなさん食べてくださいね」とおっしゃっていました。

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