みどりの野原

野原の便り

3月30日 鵜殿 ノウルシ群落 

2018年03月30日 | Weblog
春3月の鵜殿ヨシ原

 
堤防の斜面はセイヨウカラシナで真っ黄色。新しい鉄塔も立ち、クレーン車が遠くに見える。

前に1度見に来たことがあるヨシ焼き。毎年は2月25日に行われた。
今年はよく焼けたそうだ。ヨシを刈り倒しておいてから焼かれる。

いつもより水路に早く水が入ったので、下見した場所へ行けなくなったところもあるらしい。 
そして、工事が始まっている新名神高速道路

今日はどんなところを見られるのか。鵜殿に精通したお世話役さんに案内していただく。

 
    今日の見どころはノウルシ     群生しているところもあった。
枝分かれを繰り返す面白い花序 黄色い苞が花のように見える。群生は壮観だ。
琵琶湖周辺で群落を見たが、負けないぐらいの群落があった。
ヨシが成長してくる頃には地上部は枯れる。今の内・今の内・大阪府の絶滅危惧Ⅱ類

 
ヨシの芽とオギの芽が混じったところ。  
    右)赤みがあり葉が横に開くのがオギ・細く尖るのがヨシとのこと。

 
飛び石を渡る。

この時期、ヨシ原には芽吹きがたくさんある。
この芽はカナムグラ 細い双葉のイシミカワ・オオイヌタデの芽・クルマバナの芽 ・・
これでよくわかるねえ。感心する。


これはゴキヅルの芽 なるほどウリの仲間 カボチャの芽に似ている。厚みのある双葉。
ゴキヅルの果実は可愛いので好きだが、鵜殿ではヨシを覆うやっかいもの。
水につかると枯れてしまうものがある中、ゴキヅルは水の中でも平気で成長するのだとか。

水の通った水路

 

まるで湿原のようなきれいな景色 水辺にヨシが生えていてゆったりとして心が和む風景だ。


工事現場近くに来た。このあたりに橋脚が建つのか。

 
深く掘りこまれているその斜面を見ると、ブツブツと切断されたヨシの根(地下茎)が見えた。
 右)斜面を上から見たところ。ヨシの地下茎は深さ3メートルぐらいまで広がっているらしい。

 
今年初めて見つかったというアマナ 細い棒やすりのような胞子葉を付けるトネハナヤスリ
珍しい植物も今の内。そのうちヨシなどに覆われて地上から姿を消してしまう。

  
「鉄塔にチョウゲンボウが止まっている」どこどこ? あの赤いところの・・ アッ分かった。

広い空、広いヨシ原には混通や小動物も多く猛禽類もよく見られるようだ。

シロガシラという南西諸島に生息する鳥が昨年はここで繁殖したそうだ。
飼い鳥が逃げ出した?? 朝から何人かはしっかり見たようだが、私もちらっと姿を見た。


ヨシ復元の試みで水をヨシに近づけるために地面を切り下げたところ。

広~い鵜殿ヨシ原、今は見通しがいいので迷子にはならないだろうが、ヨシが繁る夏は全く見通しがきかない。
道のないところもあっちへ入ったりこっちへ行ったり・・どこにあるのかまるでわからないが、いろいろ見ることができた。

次に来た時にはいみられるだろうか?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月29日 キトラ古墳・岡宮天... | トップ | 3月31日 田原本法貴寺周辺 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事