みどりの野原

野原の便り

11月20日 大阪自然史フェスティバル 小さな秋 クモのお話 

2016年11月20日 | Weblog
大阪自然史フェスティバル

博物館前の大屋根の下や、館内の会場を駆け足で回る。活動団体のブースもたくさんあった。
それぞれ展示や参加型のコーナーが多い。いくつか参加し、ミニ観察会にも参加、午後からは講演を聞いた。


 
双眼鏡のお店や手作りの工芸品を売るお店などでいっぱい。
       右)カエルやキノコや海の生き物の可愛いアクセサリーに心が動いた。

  
ほら貝を吹かせてもらった。ブオォ~。うまく音が出てびっくり。
                右)共生の森で拾い集めた鳥の羽根を丁寧に並べた展示。すごい。

 
  微小貝探しのコーナー      伊丹昆虫館 マダガスカルのゴキブリ 手に乗せてもらった。


鳥の写真と漢字合わせ。わからない漢字もいくつかあり。写真の鳥がわからないものもあった。
ヒントを出してもらって完成 鳥のミニ図鑑をもらった。もうちょっと勉強してということね。


つる植物あてのコーナー これならできそうだけど時間がない。

*ミニ観察会に参加。

「視ることは正しい知識の根源」と言われた。植物園のブナ科などの樹木を観察。
 
        シリブカガシ               ウラジロガシ

*午後は「クモの世界の楽しみ」のテーマで3人の講師の講演を聞いた。
ジョロウグモやコガネグモの仲間や昔田舎の台所にいたアシナガグモ、部屋にいるハエトリグモや面白い形のトリノフンダマシ・・ぐらいしか知らず、なじみが深いとは言えないクモ。

①「クモ 身近な隣人の知られざる生態」
講師は小学生の時クモの自由研究で賞をもらい、クモの研究を続けておられる先生。

クモは世界に45000種、日本に1600種もいるらしい。
見た目が悪いことから他の生き物に比べて人気がないが、愛好?団体もあるとのこと。
体のつくり、クモの糸の話。
クモの半数が網を貼らないこと。

網は、粘着力が落ちるので毎日張り替えることや、満腹の時と空腹時では網の大きさが違うこと。
網も粗くしたり細かくしたりすることなど。へえ~~と思うことが多い。

②2つ目の講演は「あなたもハエトリグモを探したくなる」との表題

クモは一般的に目は小さくてよく見えないらしい。
それに比べ、ハエトリグモは目が大きくて虫を目で見て捕まえ、網は張らない。
ピョンピョン飛び跳ねるのも特徴とか。

横浜市ではネコハエトリグモというクモを戦わす「ホンチ相撲」という伝承遊びがあるという。
日本には名前の付いているハエトリグモが104種類いて、その内102種類の撮影に成功したそうだ。

「目が大きくてかわいく、姿形も多様で、観察も手軽なハエトリグモ」
探してみたい・・とまではいかないが、こんど家で見かけたら捕まえて「つぶらな瞳」を見てやろうと思う。
「つぶらな瞳」の魅力に嵌ったわけではないだろうが、虫嫌いのうちの主人小さい虫でもぎゃあぎゃあ言うのに「あれは虫を食べてくれるから飼ってある」とハエトリグモにはなぜか寛容だ。

③学芸員さんによる「クモをとりまく昆虫の話」
幼虫がクモの卵のうに侵入して卵を食べる昆虫。
麻酔をして巣に持ち帰ったクモに卵を産み付け、幼虫の餌にする昆虫。
クモの背中に卵を産みつけ体外寄生して、殺さずに体液を吸って成長するクモヒメバチの話。
クモはその間、餌も捕り普通に生活する。そして、クモヒメバチが幼虫から蛹になる頃、クモを操作して、身を守る強固な網(通常の編ではない)を作らせるのだとか。

クモの敵は鳥ぐらいかと思っていたが、そうではないらしい。

会場は聴講の人でいっぱいだった。
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