みどりの野原

野原の便り

11月27日 大津市 三井寺 西教寺 坂本菊「菊御前」  など

2014年11月27日 | Weblog
「菊料理」と聞いて、食べてみたいと参加。
京都市内からバスで大津市へ。

三井寺 正式には長等山園城寺
最澄によって伝えられた天台宗は後に3派に分かれ、そのひとつ天台寺門宗の総本山。
国宝や重文の建物が立ち並ぶ。
弁慶の引き摺り鐘や汁鍋 近江八景のひとつ三井の晩鐘 など見どころが多い。

 
       園城寺(三井寺)    近江八景のひとつ三井の晩鐘 
 
             青空に紅葉が映える。 
西教寺
坂本城主明智光秀一族の墓所がある。
比叡山焼き討ちで被災した西教寺の復興に力を注いだそうだ。
本堂(重文)や客殿(重文)などを見学

 
 
           ここも紅葉 紅葉・・
大津市坂本の特産「坂本菊」を栽培しておられる方にお話を聞く。

来る途中のバスの中でキクに関するお話があった。 
元々、菊は最澄が中国から薬として持ち帰ったもので、菊酒や菊茶・漢方薬として利用されていた。
菊の中でも苦みがすくないものを食用菊として利用する。
東北地方など菊を食べる文化のあるところもある。
食用菊には紫色の花のもの花弁の大きいものもある。「もってのほか」「かきのもと」などの種類があるらしい。

お料理の前に「坂本菊」を栽培しておられる方のお話を聞く。
「坂本菊」は黄色い食用の小ギクで、坂本で栽培されたものだけをいい、この方は100坪ぐらいの田んぼで「坂本菊」を栽培しておられるという。
5月に挿し芽 発根は普通のキクよりも長く1か月ぐらいかかる。
その後、畑(田んぼ)に植え、草引き水やりなど・・
褐班病が出やすいなど苦労があるそうで、作る人も減っているとのこと。
10月半ばより花を収穫。その日のうちに花弁を取りばらして湯がいて料理に使うという。
他の種類の花弁の大きいキクは菊海苔という板海苔状にして保存するが、花弁の細く小さい坂本菊は菊海苔にはできないらしい。

いよいよ「菊御前」をいただく。

焼酎に坂本菊を1年以上漬けこんだという食前酒は香りが良かった。
他、白和え・餡かけ・揚げ物・なます・お寿司・吸い物・デザートなど坂本菊づくし。
期間限定の味を楽しんだ。
知り合いが育てた食用菊をいただいたことがある。
主になますにしていただいたが、食べ方もいろいろあることがわかった。

近くの 元里坊旧竹林院を見学
延暦寺の僧侶の隠居寺で、このような里坊が以前はたくさんあったらしい。
今は大津市の所有となっている。

 
約1000坪あるという庭園がすばらしい。

滋賀院門跡 見学

明治に全焼し、明治に延暦寺の山上にあった建物を移築したという。
内部を見学
ネコと魚類の描かれた涅槃図は珍しかった。ミミズらしいものもいた。
各所紅葉もすばらしく、人がざわざわとしていないので静かに最高の紅葉を堪能した。

京都に戻ってからベトナム料理の店へ。
コメント
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