大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

連載10、世直しご一緒に クーリングオフをするのも不安でいっぱいという相談者も!

2019-11-16 | 市民のくらしのなかで

 ■□そのほかあれこれ  制度をよく調べて対応することが大切

 *税金の分納や減免、国保料が払えないという方は大勢こられました。

 国保料は法的には二年以上さかのぼって徴収できないのですが、市の窓口に納税相談に行くと「古い分から先に払ってください」と言われるので印鑑を押して了承する人が多いのです。

 そのときに「二年前の分から払います」と言えばそれ以前の分はチャラになり、そうして助けた方も少なくありません。市の国保会計上は「未集金で損金」として処理されるので法律違反ではないのです。分納で払える分だけ払う手続きを取るしか仕方がありません。

 *拘置所に入れられた人の相談も!

 二〇〇六年六月~七月にかけて 伏見区竹田の拘置所からはがきが何度か来ました。保護司をしているわけでもないのに…。差出人は一人暮らしの老人で、酒を飲んで近所の方を困らせる人で、かかわらないほうが身のためだと近所の人もほとんど声もかけません。さびしいのか、何かあると夜中であろうが、早朝だろうがお構いなしに私を訪ねてやってくる人でした。

 彼は子供のころから「弱視」で差別され、社会に対する抵抗なのかもしれないと、話し相手になっていました。飲みすぎたのかストレスがたまり過ぎたのか、とうとう傷害事件の一歩手前までいってしまい警察に捕まったのです。はがきの内容は、「冬着のまま来たので夏服がなく困っている。持ってきてほしい」というものでした。私は、拘置所に行ったのは初めてです。手続きも結構面倒で、門を入るときから監視されているような感じで何度も行きたくない場所でした。彼は死んでもわたくしに面倒をかけさせた男でした。

 *交通事故処理の相談はずいぶんたくさん受けました。対応は相手によって…

 自転車、バイク、自動車…交通事故処理の相談はずいぶんたくさん受けました。相手からのひどい要求には、簡易裁判所の「調停」を活用します。無茶な要求をしてくる人は、裁判所とか警察が苦手で嫌いな人が多く、そこをうまく使うとたいがいおとなしくなるものです。

 *クーリングオフの仕方も勇気がいるものです

 「おばあちゃんにと思って一五万円する羽毛布団を買ってしまったんですけれど、やっぱり高いので返せないのでしょうか?」「お金を振り込まなければなりません」

 「いつの話です?」 「昨日です」 「布団屋の住所わかりますか?」 「はい」

 「断りの手紙と、私の名刺をいれて、郵送料は相手の着払いにして送ってあげる。 布団屋に対しては、 文句があっても苦情は、大橋に連絡せよと書いておくのでもう心配せんでもええで! その分おばあちゃんに服でも買うたげたらええわ!」

 クーリングオフをするのにも不安でいっぱいという相談者にはこんな対応もしました。

 ■□気をつけよう、議員をねらう落とし穴

 生活相談は、うまく解決しないこともあります。紹介した弁護士が、依頼者の思うように動いてくれず長期間かかって、 しかも満足な結果が得られないこともありました。簡単な相続に多額の弁護料を取られるなど、相談者から 「君の責任ではない」と言っていただいても、紹介した者としても肩身の狭い思いをすることがあります。

 まれなことですが、家を買ってくれる信頼できる業者を紹介してほしいという相談もありました。

 気をつけなければならないのは売買が成立したときに、 業者がお礼を出そうとすることです。もらえば法律違反。私は、その分を売主に渡してくださいと言って断っていました。

 議員を抱き込むために、また、共産党を傷つけるために、わざと引っ掛けてくる人もいることに注意しなければなりません。

 共産党のカンパにいただきますと業者に領収書でも持っていこうものなら、法律違反の証拠を残したことになります。業者が「先生、今度一回飲みませんか」と誘われても断るべきです。どこに落とし穴があるかしれないのです。

 

 ■□社会に目を向けてもらい自立を援助する

 弱者に冷たい今の世の中では、まじめに一生懸命生きてきた人でも、ひとつ歯車が狂えば死の一歩手前まで直通なのです。事故や病気、職場の解雇、家族の問題などに直面して、ちょっと生活基盤が揺らいでくると、連鎖的にいろいろな困難が押し寄せてくるものです。以前、年金受給者の年齢調査で、「白骨化」して生きていたら一五〇歳になるのに、ほっておかれたというニュースがありましたが、生きている人はもちろんのこと死んでからも、みんなが普通にお墓に入れるような社会にしなければならないと思いました。

 私は、相談に来られた方の問題が解決するまでの間、みんなが良くならなければあなたも良くならないので、自分のこととともに、少しは他人のことも考えられるようになろうと話をします。相談に来られた方が、問題の原因に目を向けて、立ち向かう意欲をもてるよう援助することが大事だと思います。そして、世の中に目を向け、社会の不条理を解決するために、ともに歩む人になっていただきたいと思っています。

 生活相談を受けた立場としては、相談内容の早期解決と、相談者自らが、毎日の生活のことをよく考え、強く生きる人になっていただくよう援助するのが「名人の技」であると思います。


 

連載11、3 世直しウォッチング 住民運動と手を携えた要求実現の数々 現場を行く

2019-11-17 19:25:26 | 私が話します。

 

 ■□向日神社と崖工事調査、研究し行政責任を明確に
 住民運動と手を携えた要求実現の数々 現場を行く
 いろいろな住民運動と手を携えて、向日市が少しでも住みよいまちになるよう取り組んできました。市内の各所にその足跡を見ることができます。長い間、後援会責任者として支えていただいた岡本種子さん(89歳)と、妻・美津子と一緒に、市政改革の現場を歩いてみました。

 ■□向日神社と崖工事現場  
               調査、研究し行政責任を明確に
 向日市向日町北山六五番地、そこに向日神社の社務所があります。北山の地名は、ここに元稲荷古墳と北山古墳があり「北山遺跡」と呼ばれているためです。向陽小学校のプールがあるところが「南山遺跡」だったところです。
 昔は向日神社の裏道をぬけて小畑川の土手道づたいに、京都市大原野上里町まで抜ける細い美しい道がありました。上里の人は、向日神社の氏子でその道を通ってお参りにこられたのです。神社正面の鳥居から上里までを含めると、京都盆地、西ノ岡一帯で一番清らかな所としてこの場所が選ばれたことがよくわかります。
 さらに長岡京(七八四~七九四年)の「西宮」が南山三~一〇番地あたりから鶏冠井(かいで)町楓畑六~一〇番地あたりにあったことがわかってきており、その隣の地名が「大極殿」で、当時から歴史の舞台として相当重視されていた場所だったことがわかります。
ところが近年の諸事情により、向日神社本殿を残して周囲が開発され、もうこれ以上狭くなれば、由緒ある神社としての風格を失いかねない有様になっています。事態は深刻で一刻の猶予もないほど、裏山の荒廃も進んできています。
 お宮さんは、宗教施設なので向日市が予算を組んで援助することは出来ません。これは「政教分離の原則」なので、あまり議会で神社のことを取り上げる人はいません。ところが私は、たえず向日神社の問題を取り上げました。それは、きちっと調査したうえでのことでした。
 向日神社を含むこの一帯は、府の「西国風致地区」に指定されており面積は七万㎡ですが、そのうち向日神社は二万二一四五㎡。参道、裏へ抜ける道、剣道場の方へ行く道は市が管理する市道で三四五一㎡あるのです。ほかに公園緑地用地が六六五二㎡、向陽小学校が一万三三〇四㎡、第一保育所が五五六㎡、天文館はお宮さんの借地で、一四二七㎡あります。向日市が責任を持って管理している土地がこれだけあるのです。
 それから、京都府の管理地は、裏の崖地三九五七㎡と、府営住宅二六九四㎡です。あと私道六八二㎡と民地一万六六〇三㎡となっています。
 向日神社の本殿は、明治神宮のモデルと言われ、向日市でただひとつの重要文化財です。これだけ「行政としてのかかわり」があるわけですから、 宗教施設だけれども、すべての場所に「行政責任」があるといってもいいくらいなのです。ただ、「日ごろの宗教活動に市がかかわれない」ということです。だから舞楽殿の火事のときも、市の責任と今後の対策について議会で取り上げたのは当然のことです。
 最近この裏山の崩落防止工事が進められています。
 本来なら、神社が周辺の地主と協議して問題を解決しなければならない箇所ですが、小学校の運動場から見ればよくわかるように、最初のプール建設との関連工事で、「このあたり一帯を危険箇所に指定した」ことが、今の崖地工事九割国負担につながっています。長い間の継続した取り組みがあったのです。
 私は、向日神社関連の諸問題の解決について、二〇一〇年に市長に約束させました。
 「向日神社問題の最後に、私は提案したいのですが、今、京都府が崖地工事をしておりますけれども、その後、どんな木を植えるとか、周辺との関連工事などで、いろいろな問題が起こってきます。風致地区内の関係者が一堂に集まって相談する、四者の会議(市、府、神社、個人)という場がないのです。お宮さんが関係者を集めるわけにはいかないので、要望があれば、市が関係者に声をかけて、集まってもらえませんかというのが一番自然じゃないかと思うんです。そういう『恒常的に相談できる場』が必要だと痛感しております。そのことについて、市長はどのようにお考えか、お聞きをしたいと思います」
 市長は、「担当課を決めて相談に乗る」と約束しました。

          


 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 協定承認案を審議する衆院外... | トップ | もうあと20年、夏場に北極... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市民のくらしのなかで」カテゴリの最新記事