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連載17、通学見守り隊、冬は番小屋に湯たんぽやこたつを持ち込んで大奮闘!  

2019-11-21 | あらゆる差別を許さない

■□通学路の安全を確保する    「見まもり隊」のルーツ   

冬は番小屋に湯たんぽやこたつを持ち込んで大奮闘!  

桓武天皇皇后御陵(高畠陵)付近 広くなった第6小学校通学路

 小学校の交通指導は、竹薮の中の細い道から始まりました。

 現在は、すべての小学校で交通指導員制度として「見まもり隊」がつくられ、ボランティアとシルバー人材センターから数十人の方々が、毎日小・中学生の、登・下校を見まもっていますが、 ここまでくるのには多くの苦労がありました。

  一九七一年頃のある日、寺戸町大牧の桓武天皇皇后御陵(高畠陵)付近で通学途中の女の子が痴漢に追いかけられる事件が起こったのです。

 当時寺戸町大牧の子どもたちは、第二小学校通学に二、 三メートルほどの竹薮のトンネル通らなければならないのでした。PTA役員や父兄の方々が心配して、自主的に立ち番をされる姿が目につくようになりました。しばらくして、一部の人ばかりに負担をかけることはできないと、関係者が集まり相談の結果、当番を組んで立ち番が続けられることになりました。

 夏は暑さとヤブ蚊対策が大変で、周りに蚊取り線香を並べ「蚊とのたたかい」だったのです。冬は、 薮の持ち主の協力も得て番小屋に湯たんぽやこたつを持ち込んでの大奮闘となりました。この取り組みのリーダーだった宮部さんは、「二年以上続いたのではないかな」と当時を思い出し、「あんなことができたのは、みんな若かったからな」そして、「私たちのことを一番理解し、応援してくれたのは、共産党の議員だった。今でも感謝していますよ」と話しておられます。

 立ち番をしながら、子供たちの通学の安全確保に行政の支援がいただきたいと町長と議会への日参が続きました。市制移行以前のことです。中山町長はちょっと逃げ腰でした。お母さん方は、出勤してくる町長を庁舎入り口で捕まえ、直談判しました。全議員にもみんなが手分けして実情を訴えました。署名を集め議会請願も行われました。

 そうして、とうとう、立ち番に補助金が出るようになり、アルバイトの交通指導員募集となりましたが、このときには町から市になっていました。

 この取り組みのおかげで、第六向陽小学校が建設されるときの周辺対策は、それまでの常識を超えた気の使いようで、最大の課題は竹薮の中の通学路をどれだけ広げるかということでした。寺戸区の役員で議員だった建口氏が、通学路を広く明るく、通りやすく舗装もするので、よろしくたのむ、と言っておられたのを思い出します。

 やがて6つの向陽小学校すべてで見まもりボランティアが組織され、ときには警察を含め、大勢の方々のたゆまぬ努力によって、全市で児童・生徒の安全が見まもられるようになりました。

 二〇一一年四月現在、向日市では、シルバー人材センターの仕事として、踏切や危険な交差点、校門前など必要なところに、朝二一ヵ所二五人、下校時六ヵ所八人が配置されるようになったのです。

 私も向陽小学校の正門前で、毎朝七時五〇分から八時二〇分までの交通指導ボランティアに加わってちょうど一〇年目を迎えています。

          

 


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