2024年7月5日(金)
沖縄・大浦湾 くい打ち試験着手
県の要請拒み防衛省作業
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、防衛省は3日、広大な軟弱地盤が広がる大浦湾側で8月1日から予定している本格工事に備え、くい打ち試験の関連作業を開始しました。試験は4日にも行われ、作業船に搭載された大型クレーンから金属製のくいが打ち込まれました。護岸工事などに備え、地盤強度を確認しているとみられます。
県は埋め立て承認に伴う事前協議が整うまではくい打ちに着手しないよう要請してきましたが、防衛省はくい打ちについて「工事そのものではないので、事前協議の対象外」との見解を示し、県の要請を拒みました。
沖合に作業船をのぞむ名護市辺野古、米軍キャンプ・シュワブの新基地建設工事の土砂搬入ゲートでは4日、市民30人が座り込み、「くい打ちやめよ」と声を上げました。
工事の監視活動をしている男性(72)は「海が壊されているのにただ見ているしかなく、非常に悲しい気持ちだ。ゲート前での抗議や監視を通じてここで何が起こっているか報告していく。県外の方々も真実を知ってSNSなどで広めていってほしい」と語りました。