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日本語版新聞紹介

韓米両国が19日、乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習の中断を公式発表したのも、北朝鮮の誠意ある措置を誘導するための布石といえる。

2018-06-20 | 中国をしらなければ世界はわからない

“韓米日-朝中露”構図の解体開始…周辺4強“熱い外交折衝戦”

登録:2018-06-20 01:21 修正:2018-06-20 08:17

朝米関係改善の動きに、いっせいに北朝鮮に“ラブコール” 
米・中、朝鮮半島非核化と対朝鮮半島の影響力拡大狙う 
日・露も対北朝鮮関係改善、または強化に乗り出す 
元統一部長官「新しい秩序の入り口で持分得ようと競争」

グラフィック//ハンギョレ新聞社

 6・12シンガポール朝米首脳会談以後、朝鮮半島周辺国の外交折衝戦が熱く燃え上がっている。これまで北朝鮮に敵対的、または傍観的態度を見せた国々までが先を争って“ラブコール”を送り、関係改善の摸索に乗り出した。北東アジアの秩序を支配してきた“韓米日 対 朝中露”の伝統的構図の解体に備えた前哨戦が激しく展開されている。

 当事者である南北を除いて、最も積極的に動いているのは米国と中国だ。

 米国の至上課題は、北朝鮮の非核化、具体的には米国本土に対する北朝鮮の核とミサイル脅威の除去だ。朝米首脳会談の共同声明に「朝鮮半島の完全な非核化」を明示した米国は、11月の中間選挙前に非核化に向けた北朝鮮の顕著な措置を引き出そうと、後続協議に速度を上げようとしている。韓米両国が19日、乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習の中断を公式発表したのも、北朝鮮の誠意ある措置を誘導するための布石といえる。マイク・ポンペオ米国務長官は、近い将来3次訪朝を通じて北朝鮮との後続協議にはいる予定だ。米国は東アジア地域での影響力行使の主な根拠であった「北朝鮮の脅威」が解消された以後にも、この地域内への影響力を維持するために中国との神経戦を継続すると見られる。

 中国は、北朝鮮との蜜月関係を強化し、対朝鮮半島影響力の拡大を試みている。中国は、朝米首脳会談のための金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のシンガポール訪問に専用機2機を提供し、“北朝鮮の後見人”としての地位を確保した。また19日の金委員長の3回目の訪中を通じてこれを再確認した。中国は、朝鮮半島非核化の履行と平和体制の構築過程でも積極的な役割を果たすことを明確にしている。習近平国家主席は、朝米首脳会談の直後である14日、北京でポンペオ米国務長官に会い「中国は(朝鮮半島)問題の政治的解決を促進するために、米国など関連国と協力し、能動的で建設的な役割を継続していく」と話した。“G2”(主要2カ国)と呼ばれる米国と中国は、朝鮮半島問題の他にも両者間の“貿易戦争”という巨大イシューをテコとして、東アジアでのヘゲモニー争いを行っている。

 こうした南北米中の素早い動きに、日本とロシアも積極的に参入している。米国と手を握り、北朝鮮に対する「最大の圧迫」を強調してきた日本は、北東アジア情勢が変化の兆しを見せるや“朝日関係改善”に急旋回した。安倍晋三首相は17日、マスコミインタビューで「北朝鮮との信頼関係を作っていきたい」と明らかにした。彼は9月、ニューヨークでの国連総会を契機に、金正恩委員長と首脳会談をする方案を検討していると日本メディアが伝えた。“学園スキャンダル”で政治的危機に陥った安倍首相は、北朝鮮との首脳会談を通じて“日本外し”論議を払拭し、日本人拉致問題を解決しなければならない。

 ロシアも声を高めて隙間に食い込んでいる。北朝鮮が改革・開放に乗り出せば、ウラジミール・プーチン大統領の力点事業である極東地域開発もはずみをつけることになる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領とプーチン大統領は21~24日にロシアで会い、南北露ガスパイプライン連結事業など、3角協力方案を議論する予定だ。プーチン大統領はまた、9月にウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに金委員長を招請するなど、北朝鮮と近づこうとしている。かつて6カ国協議の一員として東アジアで維持してきたロシアの伝統的影響力を取り戻すと同時に、経済的実利まで得るための努力と見える。

 チョン・セヒョン元統一部長官は「北朝鮮と米国が関係改善に出たため、“北朝鮮敵対視”を前提とした既存の“韓米日 対 朝中露”構図はこわれ始めた」として「米中日露など周辺国が、北東アジアの秩序再編の入り口で各自の持分を確保するための競争を行っている」と指摘した。

ファン・ジュンボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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