仮想敵国・北朝鮮？

北朝鮮は、本当にならず者国家か？Ｎｏ、５　　（自衛隊についてはＮｏ、６にする）

　日本政府高官の説明では、日本の再軍備は北朝鮮を仮想敵国としている、しかし北朝鮮が本当に攻めてくるのか。北朝鮮軍隊の破壊力は、自衛隊の４０分の一なのだ．
　北朝鮮と韓国・日本・アメリカ等は３８度線を堺に休戦していることになっている。
休戦状態を辞めて講和条約を結び、国交回復し、往来の自由な状況を実現しなければ不自然である．世界に国連加盟１９２の国があるが、日本が国交回復していない唯一の国が北朝鮮だけなのである．北朝鮮を良く知る人の中には、日本を攻めるという人はいない。
「窮鼠猫をかむ」のたとえを出す人がいるが、ねこが、ねずみを食い殺そうと追い詰めるからかまれる。食い殺そうと考えているものが思いつく喩えだ。

　先月・４月下旬に中国遼寧省・集安、丹東から北朝鮮を視察され、北朝鮮と貿易する方々と話し合いをしてきた方の、報告を聞く機会があった．日本人がテレビ・マスコミを通じてもっている北朝鮮感は正確なものか、一方から見たものを押し付けられているのではないか、真実は？
　数多くの写真を見せていただくとと共に、報告書というか・エッセイというか、文書もいただいた。彼の感想では、中国が解放経済にうつった数年後は、北朝鮮の現在よりひどかったのではないか、もう１０年後ぐらいの姿を見て評価した方が良い、と言っておられた．
　中朝間の貿易総額は、２００４年度１３億８５２１万ドルで全体の４０パーセントを占めていると言う。　　　２００３年度１０億２３００万ドルですからその伸び率は３０％だ。中国の経済発展が大きな影響を与えていることが伺える。
　丹東には「平壌市場」があり韓国人商人・中国朝鮮族商人・北朝鮮商人・在日朝鮮人商人・「無国籍」商人が、舟、トラック、鉄道で物資を運搬しているので、国の統計にあらわれないものが、かなり増えていると言う。国内ではそれらの物資を買う「購買力」があることを物語っている。
　彼は、拉致問題が、日本と北朝鮮の間をより複雑にしている、と言われていた。
私は、拉致問題の無条件早期解決は、当たり前のことだと思う。
　自民党の関係者が拉致問題を政争の具に利用しすぎていることが解決を遅らせ、より深刻にしているのではないかと思う。
　ブッシュにお願いに行くのなら、アメリカの人殺し政策、大量核兵器、アメリカの人権抑圧など、拉致以上にひどいことをしていることを辞めるべきだと、同時にいう必要がある、　イラク戦争は間違っていたといわず、イラク人の大量殺人に謝罪もしない人に、拉致の解決をお願いするのは、つじつまが合わないのではないだろうか。今後の進展を見守りたいものだ．
　それよりもブッシュは、三兆円の負担を日本国民が、矛盾なく、し方がない　と思わせるためのパホーマンスではないか、と思っている人も多いのではないだろうか。