柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

蛙面

2023-03-19 09:54:32 | Weblog

プーチンと女担当官に逮捕状を出したという国際刑事裁判所、承前。朝刊が教えてくれます。ジェノサイド、人道に対する罪(極東軍事裁判で初出した、東条さん達が裁かれたあれです)、戦争犯罪、侵略罪を犯した個人を訴追処罰する常設の国際機関だと。2003年の創設、米、露、中が加盟してないんだぞうです(なんと、当のウクライナも非加盟だとか)。はぁ、やはり役に立たぬ機関でしたか。核兵器禁止条約と同じ。今や国連自体が機能不全ですからどの国際組織を咎めても詮無いことですが。こういうのにアメリカが加盟しないのもよくあることで、だから役に立たない。国際法って何?自分に都合のいい場合だけに相手を非難する時に使う代物、そうでなければどんな決定文書も「ただの紙切れ」なのです。プーチンの盟友メドベーチェフがそのようにSNSに投稿してたとTVで見ました。そもそも戦争仕掛けてる国の親分に他国から(自国が出すはずもないですけれど)逮捕状出してどんな効果がありましょうや。国際的な制裁が強まるなんて新聞は書いてますが、そんなものこそ蛙の面に何とやらです。数々存在する、名前の勇ましいナンチャラ国際機関てのが如何に形だけのものか思い知らされますね。

 春の甲子園始まりました。入場式からスタンド応援からすべて制限なしの従前に戻ってるようです。喜ばしいことです。この3年が異様(過剰対応)だっただけに余計に思います。で、新聞が採り上げてます。東北・山梨学院戦で、東北の選手が失策で出塁した際に、WBCのヌートバーで有名になったペッパーミルの仕草をしたことを一塁塁審が「パフォーマンスはだめ」と咎めたことを非難してます。相手の失策で出塁したことで話がややこしくなっているようですが(相手への思いやりが足りないとかですきっと)、東北の監督が怒ってます、子供たちが楽しんでやっているのになぜ大人が止めるのか、理由を聞きたいと。で、高野連が応えてます「高校野球としては不要なパフォーマンスやジェスチャーは従来より慎むようにお願いしてきた。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できるが、プレーで楽しんでほしい」と。?   試合を楽しむよりプレーを楽しめ?よくわからぬ見解ですが、ま、言いたいことはわからぬではないです。勝っても負けても喜びや悔しさを表に出すな、それは相手に失礼なことだというのが日本のスポーツの根本精神です。ガッツポーズや万歳やのポーズを指します具体的には。試合前後の一礼が象徴です。でも、今やすっかり緩んでます。観ている方も少々のガッツポーズや喜びの表現は許してますから。今次もWBCの際中のこと、これだけ日本中が湧いているさなかのことです、東北の監督の言い分もわかりますね、高校生辺りがやりたがることでしょう。きっと今後甲論乙駁百論噴出するのでしょうが、今のアマチュアスポーツ界を覆っているのは旧来の怒鳴る叱る殴る蹴るの指導の排除です、バレーボールの益子さんが先頭になっている活動です。子供のうちにスポーツ嫌いにさせるな、自主性を大事にしろ、楽しくやれ、楽しくやらせろです。東北の監督もここに拠っている、こういう方針でやって来てる人なんでしょう(推測です)。楽しいだけでは強くはならぬも真実ですからその匙加減なのですが、現況は柔道のように小学生うちの全国大会を廃止して勝利至上主義から脱却するという方向です。じゃぁただ楽しめばいいのか?と当の高校生たちから離れたところでの、ジジイたちの議論になっていきそうですが、純粋無垢な学生野球、世俗を排した禁欲一途な球児というイメージを高野連とすれば崩せぬのでしょう。もちろんそれも今の時代も高校野球の魅力の一つに違いないのですが、今時の子供にそれは無理というものでもありましょう。試合を楽しむのではなくてプレーを楽しめ、という苦しい弁明が全てを物語りますか。当該塁審もそう教えられてきた人でしょうし、相手の失策を機にしているのだからそういう態度はよくないとの注意だったのでしょう、きわめて正しい指導ですけれどね。クリーンヒットの後ならこんな注意しなかったかもしれませんし。記事には東北の主将が「相手を侮辱するものではない。注意を受けて少し嫌な雰囲気になった」とあります。いや、こっちにそのつもりがなくても、です。そこは相手のあることで。となるとやはり塁審の注意は正しかったのでしょう。どう思われます?

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