広島「黒い雨」訴訟、地裁の原告勝訴の判決に対して、被告(国、広島県、広島市)が原告たちの願いに反して控訴しました。首相、厚労相の言葉聞きました(例によって切り取り場面ですけれど)「累次の最高裁の判断と異なるから」と。こういう時に、老い先短い原告たちの切実な声思いに応えねばならぬ時に、冷徹に事務的に言い放つも一手とは知ってますが、何度も何度も繰り返し訴訟する思いにはそれなりの言葉が必要と思いますね。昔から政治家はそうなのでしょうが、特に最近の安倍さんは原稿読みが過ぎます。自分の言葉で話しません。彼の短気症は窺い知ることです、数々の墓穴掘りを私たちは見聞きしてきでます、だから官僚言葉で話すのみ、間違いのないようにの方針は理解もしますが、今次のようにまさに良い悪いではない、正しい間違いでもない、政治判断政治決着が待たれる時に、却下するにしてもそれなりの言葉があって然るべきです。しかも漢字で話す、累次なんて言葉は話し言葉ではありません。原爆記念式典での式辞もそうでした、相手に話しかける言葉ではなかったです。文章に残すための文面。もちろん新聞の全文掲載を睨んでのことでしょうし、理由なき事とは言いませんが、年老いた原告たちに対して使う言葉ではなかったことです。がっかりします。言葉で生きてる仕事でしょうにね。いよいよ人心は離れ行きますか。
香港、民主化の女神さんと「りんご日報」創業者がすぐに保釈されてます。何故?もちろん当局の意志あってのことです、これだけ世界の知るところとなるとさすがに体裁が悪いと思ったですかね。世界の目の届かないところでは極悪非道のし放題だそうですが(国内やウイグル、チベット、モンゴル)。法治ではない人治の国とあらば人の命なんぞは重要視されません。14億の人口ですから。彼女もオヤジもさぞや怖かったでしょうし、というか諦めてましたかね、保釈された当人が一番驚いているとか。我々西側の考え方ではどう見ても無理筋は中国当局ですが、向こうはこれでやってきて大国にのし上がれたんです、何が悪い?です。考え方の違う相手とは論議にならぬことは誰でも経験していることでしょうが、国の統治形態の違いとなると、それを基にしての無茶無体となるとどうにもこうにも、です。香港潰してでも現体制の維持を。これですなぁ。